ジークムント・フロイトのレビュー一覧

  • ワイド版世界の大思想 第3期〈7〉ウェーバー
    版が違うかも。家のは新装版『世界の大思想』3 です。

    けして忘れない。
    「Ich kann nicht anders,Hier stehe Ich…わたしはここに立つ。他になしようがない。」と言う言葉を。
  • モーセと一神教
    アテン賛歌(エジプト):汝のわざのなせるものはいかに多いことか。おお唯一の神よ、汝に比すべきものは他にない。汝は思いのままに世界を創造された。
    旧約聖書(ヘブライ):御業はいかにおびただしいことか。あなたはすべてを知恵によって成し遂げられた。地はお造りになったものに満ちている。詩篇104章

    アテン...続きを読む
  • 幻想の未来/文化への不満
    西洋社会を規定していたキリスト教ならびに宗教のメカニズムを、文化からの制約に対する「一般に見られる強迫神経症のようなもの」、「集団妄想の一つ」とする、精神分析的宗教論。

    破壊的人間への回帰。
  • ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの
    書き物のために急速に読んで急速に終わらせた感。
    三大親殺し文学とか発想が面白すぎるだろフロイトさん。
  • ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの
    フロイトが精神分析的な観点から文学を読み解く論文集。「不気味なもの」が読みたくて購入。
    一見意味のわからない作品でも、色んな知識があれば深く考察できていいなぁと思った(小並感)
  • 幻想の未来/文化への不満
    フロイトの作品の中ではかなり分かりやすい文章を選んだ3作品。フロイト精神分析のとっかかりとして、『文化への不満』から入るのは丁度いいと思う。
  • 精神分析入門(上)
    自我とは自分の意識のことであり、意識は理性でコントールできる。自分の行動は自分の意識で理性的に決めている。デカルト

    意識された部分(理性や合理性など)は表層的なものに過ぎない。自我の意識の活動にのぼらず、自覚されていない心の奥底がある。無意識。潜在意識。無意識の内容は夢などに現れ、起きているときは...続きを読む
  • フロイト、夢について語る
    夢の解釈は多分に恣意的でオカルト的である。やはりオカルトの域を超えないが、原因ー結果の科学の方法に忠実であろうとするフロイトの説明は納得できる部分も多い。いまだにブラックボックスである心の分析は解釈学に過ぎないのか。どのように人間はこの最大の課題の解決の向かっていくのであろうか。
  • 幻想の未来/文化への不満
    光文社古典新訳文庫 フロイト 宗教批判論文3編。

    キリスト教の抑圧性や神経症患者との共通性から、宗教や文化を批判する論調。3編が共通テーマであり、フロイトのユダヤ人問題や宗教論を理解できる構成。中山元 解説のおかげで読めた。

    随所に 科学重視、合理主義、個人主義の立場から、キリスト教批判は見...続きを読む
  • 新訳 夢判断
    (現実も含めて)「主観」で捉えた現象に対して、さらに「主観的に意味づけをする」とはどういうことか? フロイトは何にどのような意味づけをしたのか、という「夢」とは別のあたりがけっこうおもしろい。

    そもそも「意味を求める」とはどういうことか?「なぜ意味がある」と感じるのか、いうのも読んでてたのしい。
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス
    フロイトとアインシュタインで往復書簡をしていた際に
    (当時ナチスが支配している戦争真っ只中あたり)
    「人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?」
    と当時50代のアインシュタインが70代のフロイトに問うわけですわ。
    もちろん返答に困るんだけど
    「文化の発展が反戦へ、そして平和主義になり戦争...続きを読む
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス
    40歳を過ぎて、「初フロイト」。

    実は、多分20代の前半か、10代の後半の頃に、「夢判断」か「精神分析入門」、どちらかに挑戦した記憶が。(どっちだったかは、忘れてしまいました)

    「なんじゃこの日本語は?さっぱりわからん...」と、言葉の難解さに辟易して、放り出しました...。

    無駄に難解な日本...続きを読む
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス


    フロイト 欲動論と局所論から「人間はなぜ戦争をするのか」について論じた本。


    人間の自己破壊の欲動と道徳的人間に至る過程を解明している。表題以外は専門的だが、訳者 中山元 氏の解説のおかげで 読めた

    フロイトの人間像、戦争に対する態度、戦争における国家像は いずれも悲観的。まずは 最悪に備え...続きを読む
  • 幻想の未来/文化への不満
    昔の作品なはずなのに
    現在読むと衝撃を受ける作品です。
    うん、彼は生まれるのも早すぎたように思えます。
    ですが、このような警鐘を昔にしてきたからこそ
    今の状態をよく眺めることができるように思えます。

    科学技術が進歩した今、
    宗教はある種の転換を迎えているのかもしれませんね。
    結局のところマイナスの...続きを読む
  • 新版 精神分析入門 下
    Sigmund Freudが1915年から1917年にかけてウィーン大学で行った精神分析に関する一般向けの講義を編集したものです。一般向けの講義なので、フロイトの著書の中では比較的分かりやすく、フロイト入門として最適だと思います。こちらは下巻で、"神経症"について解説されています。ついに精神分析への...続きを読む
  • 新版 精神分析入門 上
    Sigmund Freudが1915年から1917年にかけてウィーン大学で行った精神分析に関する一般向けの講義を編集したものです。一般向けの講義なので、フロイトの著書の中では比較的分かりやすく、フロイト入門として最適だと思います。こちらは上巻で、精神分析の講義に入る前の前段階として"間違え"と"夢"...続きを読む
  • 精神分析入門(下)
    物事から目をそらして忘れてしまった気になっても、それらの物事はその人の無意識に落ちていってさらに不死なものらしいのです。無意識に落ちて出てこない状態を抑圧といって、心理的不調の原因になったりする。そういった抑圧された無意識の意識化が精神分析の治療の仕方のようです。現実にむきあわない、物事から逃げる、...続きを読む
  • 精神分析入門(上)
    錯誤行為、夢判断、神経症総論の前半を収録した上巻であるのが本書。それにしたって、分析によって突き止められるのは大体において性にまつわることだっていうのが、本当かなという思いとそうだそうだという頷きが半々に生じるようなことでした。100年前のものだけれど、性に対して現代的に取り組んでいて、いまもなお古...続きを読む
  • 精神分析入門(上)
    夢に関する部分がほとんどでこの部分はあまり興味は無かったけど精神分析に必要なステップだと言い聞かせてなんとか読み通した。全体を通じて性的な事柄の記述が多かったので驚いた。
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス
    解説が確かに秀逸。
    先に読んでおいて損はないです。
    それでも、訳の仕方がいいせいなのか
    解説を読まずしてもそんなにつっかかるところは
    少ないですがね。

    人という生き物は、
    本当に不思議で、底知れなくて
    自分という存在すら難しいな、
    と感じます。

    うつ病のそれは、また違った見方ができる、
    という店...続きを読む