ジークムント・フロイトのレビュー一覧

  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス

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    フロイトさんはおもろいねー。
    てか、考え方似てるわー。。

    なぜ戦争してしまうかって?
    そりゃ、そういうもんだからだよ、人間は。

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    2009年10月04日
  • モーセと一神教

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    「仮説とは何か?」その答えは全て本書の中に記されている。

    精神医学者フロイトの最後の著書であり、心理学的・社会学的・歴史学的な仮説を立てて、論理的に分析が行われている。

    タイトルに騙され、ただの宗教本と思うなかれ。

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    2009年10月04日
  • モーセと一神教

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    ユダヤ人であるフロイトがそのルーツである神話を精神分析によって解明していく。
    エジプトからユダヤの民を率いてユダヤ教を生み出したモーセが実はエジプト人だったという仮説も面白い。翻訳者で精神科医の渡辺哲夫氏がこの書の深淵を見事に解説されていて非常に役立った。

    最近、ナチスとユダヤ人のことが妙に気になりいろいろと読んでいくうちにこちらも面白そうだと気軽に手に取ってみたものの「精神分析入門」しか読んでなかった自分には、なかなかハードルの高い内容だった。

    ナチスの迫害から逃れてイギリスに亡命した際に執筆しただけに冷静な学術書というよりもユダヤ人であった自身のルーツに感情の揺らぎを感じる一冊。

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    2025年09月20日
  • 新訳 夢判断

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    夢の例が多すぎて途中挫折しそうになったが、話のテンポはよかったし、分かりやすい訳だったので、なんとか読み切った。
    夢が奥底に眠る望みを叶えようとしている、とか、無意識、前意識、意識の働きとか、どう証明するんだ?と思いつつ心当たりがあるところもあって、考えることが多かった。
    古典を読んだという達成感はすごい。フロイトの別作品や他の心理学者の著作にも挑戦してみたい。

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    2025年07月13日
  • フロイト、夢について語る

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    ・夢の仕事は4つあり、心理的な素材の(二つの観念の合一としての)濃縮、(面白い素材への)転換、具体的な準備作業、知覚内容の改竄
    ・あらゆる夢は利己的な動機から生まれる。
    ・夢を形成するメカニズムにおいて利用出来る論理的な関係は、現実世界に対する圧縮、類似、共通、一致のみである。
    ・夢の中では、あれかこれかそのどちらかという二者択一はない。「そのどちらも」しかない。
    ・現実性で見過ごされるようなつまらないことは、夢には出てこない。だから、強い感情に結びついた充足しなかった願望、罪の意識は夢に出やすい。
    ・例えば、知り合いの夫人が手を握ってきて「綺麗な目だね」と言ってきた夢は、プロポーズをしたシ

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    2024年06月24日
  • モーセと一神教

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    アテン賛歌(エジプト):汝のわざのなせるものはいかに多いことか。おお唯一の神よ、汝に比すべきものは他にない。汝は思いのままに世界を創造された。
    旧約聖書(ヘブライ):御業はいかにおびただしいことか。あなたはすべてを知恵によって成し遂げられた。地はお造りになったものに満ちている。詩篇104章

    アテン賛歌(エジプト):汝が西の果てに沈むとき、地は死のごとく闇にとらわれる。獅子はみなその穴より出で、這うものが出てきて人を刺す。
    旧約聖書(ヘブライ):太陽は沈む時を知っている。あなたが闇を置かれると夜になり、森の獣は皆、忍び出てくる。詩篇104章

    前14cアメンホテプ4。一神教を発明。その息子ツタ

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    2023年03月29日
  • 幻想の未来/文化への不満

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    西洋社会を規定していたキリスト教ならびに宗教のメカニズムを、文化からの制約に対する「一般に見られる強迫神経症のようなもの」、「集団妄想の一つ」とする、精神分析的宗教論。

    破壊的人間への回帰。

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    2023年02月19日
  • ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの

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    書き物のために急速に読んで急速に終わらせた感。
    三大親殺し文学とか発想が面白すぎるだろフロイトさん。

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    2023年01月21日
  • ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの

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    フロイトが精神分析的な観点から文学を読み解く論文集。「不気味なもの」が読みたくて購入。
    一見意味のわからない作品でも、色んな知識があれば深く考察できていいなぁと思った(小並感)

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    2022年06月27日
  • 幻想の未来/文化への不満

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    フロイトの作品の中ではかなり分かりやすい文章を選んだ3作品。フロイト精神分析のとっかかりとして、『文化への不満』から入るのは丁度いいと思う。

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    2021年09月28日
  • 精神分析入門(上)

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    自我とは自分の意識のことであり、意識は理性でコントールできる。自分の行動は自分の意識で理性的に決めている。デカルト

    意識された部分(理性や合理性など)は表層的なものに過ぎない。自我の意識の活動にのぼらず、自覚されていない心の奥底がある。無意識。潜在意識。無意識の内容は夢などに現れ、起きているときは意識の底に沈んでいる▼幼い子供にあるのは本能的な欲動だけ。成長するにつれ本能的な欲動を抑える道徳・社会規範を身に着ける。「自分」という意識(自我)が生まれ、本能的な欲動と道徳・社会規範とのバランスを取れるようになる。本能的な欲動が充たされないとき、人は社会的価値の高い欲求に置き換えて昇華させる(芸術

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    2021年07月23日
  • フロイト、夢について語る

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    夢の解釈は多分に恣意的でオカルト的である。やはりオカルトの域を超えないが、原因ー結果の科学の方法に忠実であろうとするフロイトの説明は納得できる部分も多い。いまだにブラックボックスである心の分析は解釈学に過ぎないのか。どのように人間はこの最大の課題の解決の向かっていくのであろうか。

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    2021年06月07日
  • 幻想の未来/文化への不満

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    光文社古典新訳文庫 フロイト 宗教批判論文3編。

    キリスト教の抑圧性や神経症患者との共通性から、宗教や文化を批判する論調。3編が共通テーマであり、フロイトのユダヤ人問題や宗教論を理解できる構成。中山元 解説のおかげで読めた。

    随所に 科学重視、合理主義、個人主義の立場から、キリスト教批判は見受けられる。


    各論文のテーマとアプローチ
    *幻想の未来
    宗教は幻想であり、科学に未来を託する論調。強迫神経症とキリスト教儀式の共通性からアプローチ

    *文化への不満
    キリスト教道徳の抑圧性が文化への敵視、不満とする論調。欲動論からアプローチし、文化の発展は人間の種の生存を賭けた闘いであるとした

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    2020年02月23日
  • 新訳 夢判断

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    (現実も含めて)「主観」で捉えた現象に対して、さらに「主観的に意味づけをする」とはどういうことか? フロイトは何にどのような意味づけをしたのか、という「夢」とは別のあたりがけっこうおもしろい。

    そもそも「意味を求める」とはどういうことか?「なぜ意味がある」と感じるのか、いうのも読んでてたのしい。

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    2019年10月07日
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス

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    ネタバレ

    フロイトとアインシュタインで往復書簡をしていた際に
    (当時ナチスが支配している戦争真っ只中あたり)
    「人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?」
    と当時50代のアインシュタインが70代のフロイトに問うわけですわ。
    もちろん返答に困るんだけど
    「文化の発展が反戦へ、そして平和主義になり戦争終焉へ向けることが出来る」という答え。
    そんな精神分析学者のフロイトが書いた著書を更に分かりやすく解説した本。
    と言っても小難しい話はちょっとなぁ…でもたまにはこんなのも読んでみるかと思いつつ読んでみた。
    タイトル通り「人はなぜ戦争をするのか」って結構直球の疑問。
    あぁまぁ確かにそうだよな、なんでだ

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    2019年03月06日
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス

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    40歳を過ぎて、「初フロイト」。

    実は、多分20代の前半か、10代の後半の頃に、「夢判断」か「精神分析入門」、どちらかに挑戦した記憶が。(どっちだったかは、忘れてしまいました)

    「なんじゃこの日本語は?さっぱりわからん...」と、言葉の難解さに辟易して、放り出しました...。

    無駄に難解な日本語にしない。
    と、いう意味で絶大な信頼を持っている、光文社古典新訳文庫さん。
    今回も、その期待はかなり満たされました。



    刺激的なタイトルの小文を表題作にしています。

    有名な、アインシュタインさんとの文通書簡。
    要は、アインシュタインさんが「人はなぜ戦争するんですか?フロイトさん?」と、尋ね

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    2016年09月05日
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス

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    フロイト 欲動論と局所論から「人間はなぜ戦争をするのか」について論じた本。


    人間の自己破壊の欲動と道徳的人間に至る過程を解明している。表題以外は専門的だが、訳者 中山元 氏の解説のおかげで 読めた

    フロイトの人間像、戦争に対する態度、戦争における国家像は いずれも悲観的。まずは 最悪に備えよ というメッセージとして捉えた。人間に希望を残すキーワードとして、文化の発達、他者愛(ナルシズムからの脱却)、超自我を取り上げ、道徳や良心の源泉として論じている


    鬱病に見られる自己破壊欲動(死の欲動)と超自我の対立を見ると、死の欲動の強さを実感する。フロイトの「人間は他者を犠牲にしてでも自分の

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    2016年08月03日
  • 幻想の未来/文化への不満

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    ネタバレ

    昔の作品なはずなのに
    現在読むと衝撃を受ける作品です。
    うん、彼は生まれるのも早すぎたように思えます。
    ですが、このような警鐘を昔にしてきたからこそ
    今の状態をよく眺めることができるように思えます。

    科学技術が進歩した今、
    宗教はある種の転換を迎えているのかもしれませんね。
    結局のところマイナスの方向にしか
    動けなくなっているのですから。

    トラウマのところが結構薄ら寒いです。
    これは日本でもありえないことではないので
    要注意です。

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    2016年04月12日
  • 新版 精神分析入門 下

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    Sigmund Freudが1915年から1917年にかけてウィーン大学で行った精神分析に関する一般向けの講義を編集したものです。一般向けの講義なので、フロイトの著書の中では比較的分かりやすく、フロイト入門として最適だと思います。こちらは下巻で、"神経症"について解説されています。ついに精神分析への門を開くわけですが、各講義で神経症ごとにアプローチの着目点を解説されており、どの講義もかなり内容が詰め込まれています。色々と批判される事も多い、フロイト先生ですが、やはり、先人に学ぶ部分は大きいと感じました。

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    2015年03月06日
  • 新版 精神分析入門 上

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    Sigmund Freudが1915年から1917年にかけてウィーン大学で行った精神分析に関する一般向けの講義を編集したものです。一般向けの講義なので、フロイトの著書の中では比較的分かりやすく、フロイト入門として最適だと思います。こちらは上巻で、精神分析の講義に入る前の前段階として"間違え"と"夢"について解説されています。この巻については、フロイトの"夢分析"などを既に読んでいれば、エッセンスが簡潔にまとめられているのがわかると思います。いまさらフロイトもないだろうと思っていても読む価値ありです。

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    2015年02月18日