ジークムント・フロイトのレビュー一覧

  • 精神分析入門(上)

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     本書は心理学における古典的入門書である。夢の象徴的表現は、思った以上に多彩で、性と関連されることがわかる。上巻では「エディプスコンプレックス」の言及もあり、幼児の性行動について考察される。

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    2024年11月24日
  • 精神分析入門(上)

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    言い間違いとは如何なる場合においてもその人の無意識の本心を表しているという事らしいが、本の中で示されている例がたまたま何れもそのような事例であると言うだけのような気もする、反例の検証がどの程度されているのか不明。それに、本心と言うのがどのような条件下で成り立つものなのかも具体的に検証してあげないと間違えた人達が可哀想。
    フロイトも触れているように、抽象化すれば、どのような言葉であっても本心という定義に該当し得るのではないか。例えば、馬車でどこかへ向かう女性にドイツ語でお供しますと言うはずのところを卑猥な言い間違いをしてしまった事例について、その個別の女性に対して卑猥な気持ちを抱いていた訳でなく

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    2022年12月10日
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス

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    書簡には戦争というものに関してフロイトの理論を敷衍(というほどでもないか?)したらまあそうなるよなということが書かれている。「喪とメランコリー」は面白かった。そのあとの二篇は新潮文庫版『精神分析入門』中の『続・精神分析入門』に収められているもの。全体を通して、ある程度フロイトの理論に親しんでからでないと理解しづらいだろうし、といってそうなったらあえて読む必要があるかというと微妙、という感じ。

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    2022年02月27日
  • 精神分析学入門I

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    フロイトの基本的主張がまとめられた本。冗長で内容が婉曲的なため読みにくいが、丁寧に読んでいけばよく理解できる。
    フロイトの理論の要点はリビドの抑圧と発露にある。ここで無意識と自我が絡む。深層心理学を理解する上では避けて通れないロジックかと思う。

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    2021年12月06日
  • フロイト、性と愛について語る

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     フロイトについては、文学、思想、哲学等様々な分野でいろいろに取り上げられ論じられてきたので、何となく分かっているような気になってしまっていた。

     本書に収められている各論文によって、リビドー、エディプスコンプレックス、倒錯といった概念の意義やそれらを用いた分析について、フロイト自身の論述で理解できるのが、何と言っても収穫であった。
     「『文化的な』性道徳と現代人の神経質症」では、性愛に対する西洋社会の抑圧的性格を批判する文明論にまで至っており、フロイト理論の射程の広さを実感できた。

     ドイツ原文は読んだことはなく分からないが、訳文は相当平易にしているようで、大変読みやすかった。

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    2021年07月18日
  • フロイト、夢について語る

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     フロイト『夢解釈』を補足するような、夢に関する論考をまとめた一冊。
     第一部では、具体的な夢の実例の分析を示しながら考察が進められていて、その解釈の適否はともかく、夢の作用や検閲の役割に関するフロイトの考え方を理解するのに大変参考になると思われる。

     それに対して、第二部の『夢の理論へのメタ心理学的な補足』は、意識・前意識・無意識に関する局所論など、かなりのレベルまでフロイト『夢解釈』を読み込んでいないと、理解が難しいと思う。正直歯が立たなかった。

     『夢解釈』は面白そうな事例及びその解釈を拾い読みしたレベルなので、一度正面から挑戦してみたい。

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    2021年05月30日
  • モーセと一神教

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    フロイト最晩年の書として有名な本書をやっと読むことができた。ユダヤ教成立の事情を、モーセの人物を推論して解き明かしていく。その立論の当否を論じる能力はないが、ユダヤ人フロイトがどうしても書き残したかった思いが強く感じられた。

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    2020年10月16日
  • モーセと一神教

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    ネタバレ

    フロイト最晩年の著作。支離滅裂な部分があり全面的に信じることはできないものの、真実を含んでいるのではないか。

    ・唯一神教の起源をエジプトにみる。若いファラオであるアメンヘテプ(後のイクナートン)は、それまでの多神教を捨て太陽神のみ(アトン教)を信仰するようになるが、エジプトの地では衰退した。
    ・エジプト脱出を指揮したモーセは高貴な生まれのエジプト人と推測する。イクナートンが亡くなり多神教信仰者から迫害を受け、アトン教は滅ぼされつつあった。そのときアトン教を信仰していたモーセ(政府の高官)がユダヤ人を引き連れ脱出した。モーセが口下手とされるのはユダヤ人と言語が通じず、通訳を通していたため。

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    2020年03月05日
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス

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    ネタバレ

    なんか、全然知らなかったけど、そうか、フロイトって、哲学者っていうより、心理学者だったんだ!て感じ(笑)。
    タイトルに惹かれて買ったけど、初めの2章ぐらいが終わると、戦争の話そのものではなく、その裏にあるような精神構造の話になっていく。フロイトの当時の講義集みたいな感じ。
    鬱病の研究とか、この頃からあったんだ、とか知って、なかなか興味深かったよ。

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    2016年12月29日
  • ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの

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    フロイトによる文学分析の論文集。「小箱選びのモチーフ」は、三人娘でなぜ末娘が選ばれるのかの謎を解く。「幼年期と市と真実」では、ゲーテが幼い頃の思い出を分析。そして、「ドストエフスキーと父親殺し」では、ドストエフスキーの性格分析と父親との関係を描く。いずれも興味深い内容だった。

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    2016年11月05日
  • 精神分析入門(上)

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    今月の4冊目。今年の11冊目。

    大分前に買っていた本を読み終わりました。
    正直下巻は読む気はおきません。フロイトの言っていることは面白いのかもしれません。また、同時代的にほかの著名な人と比べてみると面白いかもしれません。しかし、読んでいて、共感ができないところがあったので、最後のほうはじっくり読むことなく、目で追っていく感じでした。

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    2017年11月05日
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス

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    アインシュタインに問いに対して、なぜ人間は戦争をするのか考察した書簡。
    支配者が持っている権力を暴力と言い切る。支配者は最終的には被支配者に対して暴力をふるうからだ。
    それに対して被支配者は団結して権利を得る。
    なのでお互いに利害関係が一致しないので争い続ける。
    また、欲動(欲求のようなもの)には生の欲動と破壊の欲動(死の欲動)の2種類がある。
    同じ共同体の中では、生の欲動に訴えて争いを無くす方法がある。1つは愛すること。もう1つは同一化すること。
    戦争を確実に防止するには、人類が1つの中央集権的な政府を設立することに合意すること、そして、すべての利害の対立を調定する権利を、この中央政府に委ね

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    2016年01月28日
  • 精神分析入門(上)

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    最後にリビドー登場。
    夢の解釈について表も裏とも解釈できるのであれば、解釈者の主観によっちゃうんじゃないかと思いつつ、曖昧な人間の夢の解釈だからそれも致し方なしなのかな。
    解釈者はあくまで補助者としてしか役割しか与えられないどいうことかな。

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    2015年03月12日
  • 精神分析入門(上)

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    小さな兆候から物事を読んでいく姿勢には好感が持てるが、夢に出てくる様々なものを性的なものと解釈するのには少し抵抗があるし、リビドーによってすべてが成り立つとは思い難い。が、ものを考える姿勢としてはとても役に立つ一冊であると思う。

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    2014年04月21日
  • 精神分析入門(上)

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    精神分析入門

    小学生や中学生でも聞いたことのあるフロイト。
    とうとう手を出してしまいました。

    この一冊はフロイトの熱が込められていて、
    わかりやすいように解説してくれているのがよくわかります。

    晩年には彼の言うリビドーの意味は変化するも、
    彼の考え方がよくわかる、
    入門にはおすすめの一冊。

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    2013年04月07日
  • 幻想の未来/文化への不満

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    精神分析で知られるフロイトの論文3編。主に宗教批判とユダヤ教についての考察をまとめたもの。

    文化とは、人間の生を動物的な条件から抜けださせるすべてのものであり、動物の生との違いを作りだすもののことであると定義する。

    出版された時代の技術の進歩についても論じられており、宗教と文化との対比もされている。

    僕もいよいよ本の中で迷子になっている。

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    2012年01月22日
  • 精神分析入門(上)

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    いつか読みたい、と思っていて手にした本。
    思い当たる節とか、そういうところに付箋付けていったら付箋だらけになって読みにくい本になってしまった、、、
    まだ上巻の1/4ほど残っている。

    上巻は主に夢の解説なのだけど、結局全部そこに行くんですか?そうなの?人間て?みたいな、ちょっと受け入れたくないような気もする。。

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    2011年12月04日
  • 精神分析入門(下)

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    たぶん、これ読んでから、いろんな意味でいろんなコトに抵抗なくなったのね、、、。って、上巻と同じく、、、。

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    2011年04月04日
  • 精神分析入門(上)

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    かの有名なフロイト先生の本。
    無意識の話題はもちろん出てくるが、私が特に着目したのは夢の部分。
    何故夢を見るのか。夢は不安に悩む人に眠りを誘うために起こる現象だという考えが興味深い。要は寝るための麻酔ということか。
    ざっと読みであまり頭に入っていないからこの評価に自信はない(笑)

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    2010年06月23日
  • モーセと一神教

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    ユダヤ教およびそれ以降の一神教が浸透した理由を解釈したフロイトの著書。
    詳しくレビューを書きたいところだが、自分の無知のために理解できず。。。
    ただフロイトが、神というものは存在せず、歴史の中で作り上げられていったものだと言いたいのだと主張していることは確か。

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    2010年02月13日