オルテガ・イ・ガセットのレビュー一覧

  • 大衆の反逆

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    大衆 という言葉は、大衆デモクラシーという言葉もあるように前向きなイメージで捉えていた。しかし、大衆=平均化であり、これからは大衆離れも起こると強く感じた

    #flier

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    2021年06月21日
  • 大衆の反逆

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     原著1930年。
     このあちこちでやたらと言及される本について、かつて読んだと思っていたが、所有はしていなかったのでこの岩波文庫の「新訳」を購入してみた。が、読んでみると、どうやら読んだことが無かったようだ。何故か読んだと思い込んでいただけらしい。
     解説によると著者のオルテガは観念論的な哲学者のようで、社会学者でも歴史学者でもない。本書は本格的哲学のおもかげはなく、多分にエッセイ的な文明批評である。もともとスペインの新聞に連載された文章なので、こういう書き方になったのだろう。
     ヨーロッパに台頭し街に溢れかえるようになった「大衆」について、自分だけは正しく、確実であると信じ込んでいて、遠い

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    2021年05月06日
  • 大衆の反逆

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    慢心し切ったお坊ちゃん、これは今の日本にも当てはまると思う。皆(もしかしたら私も)権利ばかりを主張してばかり。

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    2020年02月21日
  • 大衆の反逆

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    スペイン人の著者が、1930年代に、1920年代から30年代のヨーロッパ社会について論じた書。
    訳者の要約がわかりやすい。
    「…十九世紀は大衆人に恐るべき欲求とそれを満足させるためのあらゆる手段を与えたが、その結果現代の大衆人は過保護の『お坊ちゃん』と化し、自分を取り巻く高度で豊かな生の環境=文明を、あたかもそれが空気のような自然物であるかのように錯覚し、文明を生み出しそれを維持している稀有の才能に対する感謝の念を忘れるとともに、自分があたかも自足自律的人間であるかのように錯覚し、自分より優れた者の声に耳を貸さない不従順で自己閉塞的な人間と化してしまったのである。いうなれば、現代の大衆人は文明

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    2021年08月08日
  • 大衆の反逆

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    現代社会の主役となった大衆が、現在の自分らを支えている権利や文化、技術の意義を顧みず、あたかも原始人として振舞う(過去の過ちを繰り返す)ことに対して警鐘を鳴らす。社会科学って大事ですね
    自然科学にしろ社会科学にしろ、これまで人類が積み上げてきた叡智は莫大な量になった訳だけど、人間にそれ全部を使いこなす能力はない訳だから、自然と何処かで叡智を機械化、簡略化、ブラックボックス化しないと最先端の事象は扱えない。何でもかんでも顧みてなんて、現実的には無理なんだよな

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    2017年10月14日