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悲しい事件がどのような結末を迎
内容をいうと面白くないので、悲しい事件とだけ申し上げておきましょう。
その後の結末をどのように下巻で書かれているのか大変気になります。
おそらく、犯罪まがいの後ろめたいことをしているのは大企業、中小企業を問わずあり得ることです。
私たちが社会で生きていくうえで何を大切に取捨選択していくべきか読者に投げかける意味をもっている読み応えのある作品だといえます。
Posted by ブクログ
■サマリー
・自動車会社のリコール隠し
・追い詰められた中小零細企業の社長の粘り
・諦めなければ活路は開けることが学べる一冊
■所感
上下巻で900ページにも及ぶ長編小説である本作品は、ドラマにもなった池井戸さんの有名作品の一つである。
中小運送企業の社長を務める主人公の赤松徳郎に災難の嵐。走行中のトラックが起こした母子事故死の真相究明に加え、私生活では、事故が原因で家族は肩身の狭い生活を強いられ、なおかつ息子に学校での窃盗の容疑がかけられ、加えてPTAでのごたごた…。
自分がもし赤松社長と同じ境遇に置かれたら、心が折れそうである。いや、確実に折れる。
作中にも、主人公は高速道路を走行中、一度だけ自殺を図ろうとする。結局、自殺しないで自宅に戻るのだが、そこには主人公の帰りを待っていた家族が出迎えてくれた。
このシーンが作中の中で特に印象強く残っている。
もし、自分が死んでいたら家族はずっと自分の帰りを待つことになっていた、なんて馬鹿なことを考えたのかと主人公は考えを改めるのだが、ここで実際に死なないところが主人公の自制心の強さである。追い詰められた人間が袋小路に入り、希望を失った時に死を考えてしまう悲壮感の超越。ここに強く感情移入した。
池井戸作品としてはよくある最後はスカッとする物語ではあるものの、そこに行きつくまでの過程は実にいばらの道である。
主人公のどんなことがあっても諦めない粘り強さは、フィクションではあるものの、読者に勇気と希望を与えてくれる。
■心に残った部分(本書から抜粋)
その新しい会社で、沢田が果たしてどんな仕事を期待されているのか、いまは想像もつかない。
リストラされるかも知れない。
あるいは本当に商品開発の仕事ができるかも知れない。
いずれにせよー。
取って食われるわけでなし。気楽に行こうじゃないか、サラリーマン諸君!一
そんな気持ちだ。
親父、か。
ふと父寿郎の面影をフロントガラスに広がる空に追い求める。
社長やってて良かったよ。
苦しいけれど、なかなか思い通りにならないけれど、なんとかやってるよ、親父。
おふくろ。こうやって、なんとか生きてる。
赤松はこみ上げてくるものを堪え、まっすぐに前を見た。
ありがとう、社員のみんな。
感謝してる、史絵。それに子供達。
みんな、俺の大切な宝物だ。 貸
Posted by ブクログ
まだ上巻なので、全体の感想は書けないけど、使いからしっかりとずっしりと感じる社会背景の重厚さ、奥深さにガッチリと心は鷲掴みされてしまった。
会話だけでテンポ良く、楽しく読み進めさせる本も面白いけど、それこそ「面白かった」の一言で終わってしまい、何か物足りなさを感じてしまうけど、
この小説は状況説明、背景説明の文章だけでグイグイと引き込まれてしまう。一見すると文字が多くて読んでいて飽きが来そうな気がするけれども、全くもってそんなことはない。その細かい説明がより感情移入を促し、社会悪として映る企業に対してはどんどん嫌悪感が増して、早くそんな企業をやっつけてくれと、主人公の中小企業を応援したくなってくる。
もしもこんな文章で社会の経済や歴史の教科書が書かれていたら、何度も読み返してその教科が大好きになるだろうに。何でこういう教科書はないんだろ。
全く関係ないけど、こうやってよく目の敵にされる大企業や警察、または政治家の人たちはこういう小説を読んだ時にどういった気持ちになるのだろうと、時々思う。
一体どういう結末が待っているのか、スカッと気持ちよく終わるのか下巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
作家:池井戸潤を世に知らしめた小説『空飛ぶタイヤ』が6月に映画化されるので、小説を『おさらい読み』した。映画では主人公の赤松社長は、TOKIOの長瀬が演じるようだ。(WOWOWドラマでは仲村トオル。熱い演技だった)
アコギな大企業と対峙する中小企業の意地とプライド。八方ふさがりの状況から、糸口を見つけ大逆転する勧善懲悪。
この胸のすく涙腺ユルユル状態になる感動は、サラリーマンなら誰もが感情移入できる。そしてやがて『下町ロケット』や『ルーズベルトゲーム』『陸王』などの池井戸作品に繋がっていくのであった!
この映画、たぶん泣くだろうな。それはそれで楽しみです(笑)
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小説・文芸
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