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Posted by ブクログ 2023年01月10日
読書備忘録708号。
★★★★★。
主人公、横沢史也は建築専門カメラマンのアシスタント。中1の時の夢を見る。斧で父親の頭をかち割り殺す夢・・・。
史也は両親と妹の千尋の4人家族だった。青森の山間部にある集落に住み、父親から常態化した虐待、DVを受け続け、父親に斧を振り下ろした・・・。
実際には、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月04日
表紙の印象から、何度となく手に取っていた本
親ガチャという言葉を聞くことがあるが、子どもに親は選べない
そんな苦しさを感じる内容だったように思う
憎悪がなくなることはない
あっけなく終わりがくる
主人公の内側を、丁寧に読みとることができた
建築物という、無機質なものとの繋ぎもおもしろかった
重...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月29日
自分は家族がすごく好きで、愛されて育ったということに疑いはないけれど、両親の育て方すべてが正しかったとは思っていない。
愛はあったけれどかなり厳しかったし、SNSが発達した今の時代ならおそらく「虐待」と言われ拡散されると思う。
だから、史也の気持ちが、本当にほんの少しだけかもしれないけど、分かると...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月17日
深紅の背景、血痕が染みついた斧。
装丁を目にした瞬間から不吉な予感が脳裏を過り怯んでしまう。
父親の暴力に苦しむ家族がいる。
そして少年は自分の中に黒い炎を噴き出す龍を飼い慣らす。
実父を憎悪し殺意をも抱かざるを得ない僅か13歳の少年の境遇があまりにも不憫だ。
行動を起こさない母に対しても怒りが...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月05日
他人の行動のベクトルは見積もるものじゃないと強く思った。家族制度や建築物としての「家」の多大な存在感の強さが加害性を持つことを改めて実感する。
昔に親から受けた暴力により、自分の子にも暴力をする人と、それだけは絶対にしないと違う主人公、綺麗事だけではなく自らが孕んでいるかもしれない暴力性を自覚しなが...続きを読む
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