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Posted by ブクログ
横濱魔女学校シリーズの2。どうやら3冊完結の中巻に当たるらしい。
前のお話で、魔女学校の生徒達に助けられた千秋くんは、どうやら聴講生として女学校に通うことになった。無論男の子は彼だけ。けれど小春・宮さん・透子の三人娘とは気が合うようで、楽しい学校生活のよう。そんな折、横濱天狗団なる、人攫いの噂が喧しくなり、資産家の子である千秋も被害を受けてしまう……。といった導入。折しも異人さんの迷子を助けた小春達。天狗団を警戒しているところへ、南米から千秋の叔父さんが訪ねてきて…というふうに展開していく。
私、一巻目の『シトロン坂』の感想の時、吉屋信子さんとかお好きな作者では?と書いたのだけれど、それだけではないらしい。ご自分の読まれたものが,素直に作品の血肉になる方のようだ。この感じだと、乱歩とか、あとがきにもあったけど香山滋とか。世界少年少女文学全集だと、『ジャングル・ブック』とか…男の子たちの胸を熱くして来たものも、お好きではなかろうか。
一貫して『緑の館』がモチーフに使われているが、私はオードリー・ヘプバーン主演の映画の方でイメージがある。白い表紙の文庫が、家にあった気がするけど、惜しいことに処分してしまった。それも読まないで。こんなことなら見ておけば。後の祭りである。
今回も、不思議な異国情緒と、日本の古来の妖怪譚が不思議に混ざり合う。原色の絵のイメージが、ぐっと強さを増すのは、独特の面白さ。そう、まるで当時の紙芝居の描く秘境の匂いがするのだ。いい男だけれどややこしい、千秋の叔父さん、最後の謎がとける場面で、ぐっと来る。このひとと、全体のトーンが南米っぽい。
少年の大冒険ものを思い出させるのだ。小春達の言葉遣いが、目下の男の子やアナにも端正なのは、このあたりの影響なのか。作品の格を上げている。
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小説・文芸
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