幸福とは何か ソクラテスからアラン、ラッセルまで

幸福とは何か ソクラテスからアラン、ラッセルまで

968円 (税込)

4pt

幸福とは何か――。この問いに哲学者たちはどう向き合ってきたのか。共同体の秩序と個人の衝突に直面した古代ギリシャのソクラテス、アリストテレスに始まり、道徳と幸福の対立を見据えたイギリス経験論のヒューム、アダム・スミス。さらに人類が世界大戦へと行きついた二〇世紀のアラン、ラッセルまで。ヘーゲル研究で知られる在野の哲学者が、日常の地平から西洋哲学史を捉えなおし、幸福のかたちを描き出す。

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幸福とは何か ソクラテスからアラン、ラッセルまで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月23日

     本を読みながら、印象に残った箇所、覚えておきたい箇所をノートに写すようにしているのだけれど、この本は、全部写したくなるくらい最初から最後まで感動的な一冊だった。クセノフォン、エピクロス、セネカなど古代ギリシャから始まり、ベーコン、デカルト、ヒュームなど西洋近代を経て、アダム・スミス、カント、アラン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月02日

    本書はヘーゲルの本の翻訳などで知られている長谷川氏による「幸福論」の概説です。本書では、ソクラテスから始まり、アリストテレス、セネカ、そしてヒューム、アダム・スミス、ベンサムを経て、20世紀のアラン、ラッセルにいたる哲学者が幸福をどう捉えていたか、を解説しつつ、実は長谷川氏本人の「幸福論」も展開され...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月11日

    哲学における「幸福」とは何かを、時代を追って振り返りつつ、私たちにとっての幸福を考える好著。

    幸福論と西洋哲学の相性の悪さが、内容の豊穣さを生んでいる。

    エッセイとして、静かに内省的に読める。自分の人生を振り返る糧になる。

    222pの「幸福になる義務」の節、そして、終論は味わい深い。

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    Posted by ブクログ 2020年07月01日

    西洋を中心に、単純な「快・不快」では割り切れない「幸・不幸」の歴史について。

    自己の捉え方の移り変わりとともに幸福についての考えも変わっていくのがよくわかりたのしい。

    近代の幸福論はヒューム『人間本性論』から始まる。感覚、印象、観念、知性、感情、道徳、行為、経験の読みやすい解説。

    そしてアダム...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月25日

    ・幸福とは「心身の健全さ」である
    ・幸福になるためにすべきことは「穏やかな前進」である
    ・結果的に「自分自身に対して無関心になる」ことが幸福論のゴール

    「倫理的な緊張に堪え忍び、ストイックな努力を積み重ねることによって得られる価値序列の最上位に位置するもの」といった幸福観に対して、「静かで、穏やか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月19日

    幸福論の西洋哲学史の解説書である。三好達治の詩やメーテルリンクの青い鳥などを取り上げてわかりやすくイメージを説明してくれる。当然ながら「幸福」の定義は時代と場所によって違う。ギリシャローマの「幸福」は神と結びついていた。神に認められることが幸福であり、徳や善から導かれる行動こそが幸福なのだ。次に近代...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月16日

    プラトン・アリストテレスの古代から、西洋近代、20世紀の哲学者まで、幸福についての捉え方がまとまっていて勉強になります。

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    Posted by ブクログ 2018年08月20日

    「幸福」とは何か。巻頭に掲載された水墨画に見せながら、時には詩文を読ませながら、「幸福」の問題へといざなう。人単位の論考なので、ぶつ切れ感はあるものの、各人の考え方がよくわかる。やはり、「幸福」は至極個人的な状態なのである。

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    Posted by ブクログ 2023年11月09日

     まず文章が硬すぎる。アリストテレスを道学者風などと批判的に分析するが、著者もそれに劣らず、といった感がある。おそらく最後に検討したラッセルに依拠して、人の幸せとは、地味でひかえ目で身近な穏やかな生活を隣人と片寄せあって過ごすこと、というのが著者の「幸福観」であると思われる。その帰結から、古代、近代...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月22日

    レポート書くために読んだ本。

    功利主義を中心として書こうとしてたけど、それについてあんまり書かれてなかったのが残念。

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