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劇場の最前列に座っていた男は、暗闇のなかで喉を掻き切られて死んでいた。泥酔状態だったらしいその男は上演中の舞台「真鍮のベッド」の脚本家だった。駆けつけたニューヨーク市警ソーホー署の刑事マロリーとライカーは捜査を開始する。だが劇場の関係者は、俳優から劇場の“使い走り”に至るまで全員が、一筋縄ではいかない変人ぞろい。おまけに、ゴーストライターなる謎の人物が、日々勝手に脚本を書き換えているという。ゴーストライターの目的は? 殺人事件との関わりは? 氷の天使マロリーが、舞台の深い闇に切り込む。好評シリーズ。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年11月22日
マロリーシリーズ。
上演中の芝居の脚本家が、上演中に殺される。その芝居は、ゴーストライターなる人物に勝手に脚本が書き換えられているといういわくつきのものだった。
役者は変人が多い。
が、それらを凌駕するマロリーなのである。
とはいえ、ちょっとまっとうに感じるのは、周りが変人ばかりなのか...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月28日
タイトルに惹かれて購入。
シリーズ初読なうえに登場人物が多く、何度も前に戻りつつ名前を確認しながら読んだ。
作中劇や事件の異常さに面喰らう場面も度々あったが、劇場の舞台裏の様子も細かく描かれており興味深かった。
独特な筆致で、マロリーをはじめ取り巻く人々の個性が際立っており、面白い作品。
訳者あとが...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月18日
「キャシー・マロリー」シリーズ。
ゴーストライター、文字通りに幽霊のように姿をみせない脚本家がいる劇場で、
次々と人が死ぬ。
どうも昔の大量殺人が関係しているらしい。
その事件を扱った保安官とマロリーが電話を切りあったり、
保安官がニューヨークに来ようとして飛行機が飛ばないとか、
事件の核心を隠...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月12日
ザ翻訳文学。私にはかなり読みづらかったです。前回読んだ作品が大変読みやすい文体だったため、余計にこたえました。もう一度読み返した方がいいかも、と思いつつページを戻す気にはなれず。残虐シーン満載で好みのジャンルなのに、魅力を十分味わえなかったと思います。ぶつ切りでしか読めないので登場人物名がすぐにわか...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月18日
氷の天使キャシー・マロリーのシリーズ最新作。実は、前々作『ルート66』感動の最終章を境に、確実に我らが美しきソシオパス刑事マロリーは、変化を遂げたように思う。
機械の如く無感情に見える彼女の中で何かが少しだけ変わった。ほんの片鱗に過ぎないかもしれないが、ある種の愛情に近いもの、優しさ、女性らし...続きを読む
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