オシム 終わりなき闘い

オシム 終わりなき闘い

693円 (税込)

3pt

4.0

祖国融和のため立ち上がった男の闘いの記録。

《オシムについてはもう書籍にする気持ちはなかった。
しかし。彼が身を挺して守った祖国がワールドカップに出場しようとしている。(中略)オシムはベンチに入っての現場指揮こそ執っていないが、人生をまだ休んではいない。帰国後も現役として毅然とサッカーの敵と戦い、祖国をサポートしている。》(プロローグより)
ユーゴスラビア紛争終結後20年近く経つ今も、民族対立が続くボスニア・ヘルツェゴビナ。サッカー協会内ではその対立故にFIFAの原則に反し、加盟資格を取り消され、W杯出場が危ぶまれていた。かつて旧ユーゴの最後の代表監督として祖国崩壊に抵抗しようとしたイビツァ・オシムは、日本からの帰国後、脳梗塞の後遺症が残る体を引きずり、W杯出場と人々の融和のために闘っていた――。
病に倒れ日本中から惜しまれながら代表監督を退いたオシム。その帰国後の知られざる闘いと、サッカーを通し憎しみを乗り越えようとする人々の姿を追った感動の記録、待望の文庫化。

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オシム 終わりなき闘い のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    サッカーを通して見たボスニア・ヘルツェゴビナの今(2010年代半ば)をリポートしている。実は今起こっているウクライナ危機ともつながっている・・・
    日本代表監督を辞した後もオシムは確かに戦っていたし、人生・サッカーを楽しんでいるようにも見える。
    オシムさんが亡くなったことにご冥福をお祈りいたします。

    0
    2022年05月22日

    Posted by ブクログ

    以前読んだ「オシムの言葉」の続編というか、脳梗塞に倒れ、帰国したあとの後日譚に当たる。

    旧ユーゴスラビア解体の動きの中で、それまでの隣人同士が銃で撃ち合うような事態に発展したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の戦火に、家族もろとも翻弄されながらサッカーを続けてきたオシム氏。

    サッカーは、分断された国に

    0
    2019年08月28日

    Posted by ブクログ

    サッカーへの興味からオシムのことを読むようになったのだけど、予想をはるかに超えていろいろなことを考えることになった。
    才能ある人たちが、純粋にその才能を生かせる世界になるとよいなあ。

    0
    2018年09月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    民族対立の中で崩壊しかけたボスニア・ヘルツェゴビナサッカー協会。立て直しを託されたのはかつて、ユーゴ代表のエース、そして代表監督としてチームを率い、後年は日本代表監督も務めたイビツァ・オシム。その内幕を取材した力作。日本代表監督時代に脳梗塞で倒れ、不自由な身体になりながらも母国のために奔走する姿はリ

    0
    2019年01月09日

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