「会社の現状把握」から「ブランドの組み立て」「コミュニケーション設計」「流通への働きかけ」まで中川政七商店のメソッドを初めて全公開
日本初・ものづくり企業のための「ブランディング×デザイン×経営」の教科書。
旧態依然とした家業を継ぎ13年で売り上げを10倍に伸ばした中川淳・十三代社長。各地の工芸メーカーに特化した経営コンサルティングを手掛け、数々の成功事例をつくってきました。本書では、著者がこれまでの過程で蓄積した中小ものづくり企業のノウハウを初めて体系化。入り口の経営診断から商品企画、デザインマネジメント、販路開拓まで、すべてのノウハウを公開します。
<主な内容>
1 会社を診断する
“会社のことを正しく知る”ことは基本中の基本。決算書の読み方をはじめ、
ポイントを押さえ、会社の数字が理解できるようになる方法を解説します。
2 ブランドをつくる
ブランドとして認められる結果を意図して能動的に「ブランドをつくっていく」というのが
ブランディングです。ブランドづくりの根本の考え方、手順を解説します。
3 商品をつくる
大切なのは、ものづくりに関わるすべての人が商品開発全体のフローを理解し、
共通言語を持つこと。新商品開発フローや必要な考え方、押さえておくべきポイントを解説します。
4 コミュニケーションを設計する
ブランドや商品は、それらがすべてお客さんに「伝わって」初めて意味を成します。
営業戦略や流通戦略、販促・PRなどを総合的に考え、戦略を設計する方法を解説します。
5 対談
嶋 浩一郎(博報堂ケトル 代表取締役社長)× 中川 淳
Posted by ブクログ 2021年04月29日
ビジネス書なのですが、読んでいて楽しい本でした。
私が漠然としか捉えていなかった「ブランドをつくる」「商品をつくる」とはどんなプロセスで構築していくのかを体系的に整理、説明をしてくれています。
最初の章「会社を診断する」では、企業の実態を把握するコンサルタントが行う日常業務を紹介しています。そして、...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月25日
ブランディングに関する本は数多くありますが、私がこれまで見てきた本は、企業の姿勢や商品に対する考え方など抽象的なものばかりだった印象です。
そのため同じ本を読んでも、おそらく会社側と外部ブランディング担当者とでは、出発地点(現在の会社はこうだ、現在の商品はこうだ)も目標地点(会社はこうありたい、商品...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月21日
伝統雑貨で有名な中川政七商店。実は同社はものづくり系企業のコンサルティングも行っている。
財務分析をしたうえで、マーケティング要件を整理し、ロジカルに戦略を策定し、デザインに落とし込んでいく......
中川政七商店の支援の流れは、まさにマーケティングのコンサルテーション。
具体的な事例もたくさん...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月18日
ブランドづくりにかかわるAtoZとして経営フェーズから始まって、ブランドづくりのつくり方、商品のつくり方、コミュニケーションの設計までが書かれている。ブランディングとマーケティングの違いについても触れているが、クリエイティブな視点や考え方(デザイン思考)というより売り方を含む戦略的な内容に重きが置か...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月27日
中川さんの思想や経営に対する哲学的な内容かと思いきや、完全にフレームワーク集的な内容になっている。
フレームワークを用いて、経営戦略を立て、ブランド戦略を立て、商品開発を行っていくプロセスを解説している本。
## 印象に残った対談の中での引用
課題に対しての"切り口"が必要...続きを読む