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およそ半世紀前に産声をあげたインターネット。そのテクノロジーが生み出した新しい「世界」は社会、経済、文化、時間、家、あらゆるものをつなぎ、変化させた。しかし常時接続や無線接続、IoTのなかでその輪郭は消失し、自由と可能性に満ちた「世界」は、むしろ閉ざされつつあると家入氏は指摘する。パソコン通信からSNSを経由し、サーバー事業やプラットフォーム事業、さらに都知事選まで、ネットと共に人生を歩んできた氏が、なぜ今その「世界」に別れを告げるのか? 果たしてその「世界」の未来の姿とは? これは、その「輪郭」を取り戻すための思想の旅。
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Posted by ブクログ
世界に向けて開かれていくはずの、現実の世界を大きく広げていくはずのインターネットが、自分に都合のいい世界に個人を引き込ませる形となり、現実を広げていくどころか現実を追認し制約をかけ、同類同士の閉ざされた小さな世界を大量に生み出し、それらが交わることなく監視しあうような、そんな状態におちいっている現状を、インターネットに可能性を感じていた著者だからこその嘆き節が書かれている。著者の提言する本来の世界の誰とでも自由に社会の制約を受けることなくつながれるというインターネットの最大の魅力は、むしろ脱インターネットにあるのではないか、という主張は、これが書かれて3年後の今、多くの人がそれを感じているように思う。
Posted by ブクログ
かなり昔から気になっている人でした。
現時点では刊行より3年近く経ってしまいましたが、問題なく今この時を語っています。ドッグイヤーと言われるこのジャンルでは核心的な素晴らしい内容であると言うことでしょう。
本書にも書かれていますが、そういえば都知事選にも出ていましたよね。
ホリエモンや孫さん、その他ITの申し子という感じの人たちの中では、結構こっち側の人というシンパシーは持っていました。
野望やマネーゲームとは無縁のいちオタクが成り上がったような人というイメージでした。
しかし、なかなか。
やはり行き当たりばったりで、会社を上場させるなどできることではないし、人間の幅と優秀さを伺わせます。
ボクは現在もペパボの利用者(ムームードメイン)であり、サーバかなり初期からの契約者でした。
安かったし、その分速度や安定度はダメダメでしたが。
本書の副題=間もなく消えるその「輪郭」について
本文中にも度々出てくる「輪郭」という文言が何を指しているのか、いまいちわかりませんでした。
端的に言って、「インターネットとは」という命題で良いのでしょうか。
家入氏の大好きなインターネットを、その発生から現在・今後を改めて俯瞰した内容です。
大好きだからこそ、一旦リセットして、さらに希望を持てるものとして見直そうというまとめです。
衒いなく書かれており、家入氏の人徳も感じさせる良書だと思います。
単順に 好きです。
Posted by ブクログ
パソコン通信の時代から、Web2.0の頃まで、ネットは現実世界では出会えない新たな世界との出会いを感じさせてくれた。今では、スマホの登場とFacebookなどSNSにより、逆に提示される情報はパーソナライズ化され、人間関係も狭いものになりがちである。さらには、自分の情報や発信がどこの誰もにもオープンになることで、炎上、中傷など居心地の悪さも感じるようになってきた。
著者はこういうネットとの関係性を一度見直してはどうかと提言する。そして、ネット以前のように、現実の人間関係や狭いネットでの人間関係を超える出会いを、模索すべきと提言する。それは、現実世界、ネットを問わず、である。
自分もWin95の頃からネットに親しんできた者として、著者の感じるネットとの関係性はよく理解できる。AIの時代がやってきて、ネットから提示される情報がさらにパーソナライズされる前に、一度ネットとの関係性を見直しておくことは必要かもしれない。
Posted by ブクログ
家入さんの新刊。本書は、ネットの変遷をめぐる様相がまざまざと伝わってくるものとなっている。
ネットの世界もハード・ソフトを含め日々バージョンアップし、20年前とは比べ物にならないスピードで進化してきた。そんな中、その当時から入り込み今日まで携わってきた家入さんの目から見たら、今はまさに「断裂・亀裂」がネット世界に起こっているということである。
拡張、膨張したものが個人の手によって収縮し、閉じた系をなしている。何が良くて何が悪いということは、その時々で変わるし一概に言えないものであるけれど、ただ言えるのは、今それが個々にとってフィットし使いやすいものだということだ。
一先ずは今後もその傾向が強まりそうな感じがしているが、各個人もただただその流れに身を任せるのではなく、自分に合った形でネットとの距離をとり、この世界と関わっていくのがいいのではないだろうか。
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ビジネス・実用
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