【感想・ネタバレ】さよならインターネット まもなく消えるその「輪郭」についてのレビュー

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Posted by ブクログ 2019年01月19日

名著だと思う。本質的な豊かさは優しさと多様性の中にあることを気づかせてくれる。主従の主は、常に人であり心であるべきで、インターネットというツールではない。大切なことだと思う。

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Posted by ブクログ 2016年10月22日

これからのネット社会の質的な変容についての本質的なことが多く書かれていると思う。
自分はネット社会に触れ始めたのはWindows98以降なので、90年台前半の頃の何が出てくるのかわからない偶然性にあふれていたネット最初期の追体験としても面白い。今後の個人として/ビジネスとしてのネットとの付き合い方を...続きを読む考えるきっかけになる本だと思う。

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Posted by ブクログ 2019年05月26日

世界に向けて開かれていくはずの、現実の世界を大きく広げていくはずのインターネットが、自分に都合のいい世界に個人を引き込ませる形となり、現実を広げていくどころか現実を追認し制約をかけ、同類同士の閉ざされた小さな世界を大量に生み出し、それらが交わることなく監視しあうような、そんな状態におちいっている現状...続きを読むを、インターネットに可能性を感じていた著者だからこその嘆き節が書かれている。著者の提言する本来の世界の誰とでも自由に社会の制約を受けることなくつながれるというインターネットの最大の魅力は、むしろ脱インターネットにあるのではないか、という主張は、これが書かれて3年後の今、多くの人がそれを感じているように思う。

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Posted by ブクログ 2019年03月11日

かなり昔から気になっている人でした。

現時点では刊行より3年近く経ってしまいましたが、問題なく今この時を語っています。ドッグイヤーと言われるこのジャンルでは核心的な素晴らしい内容であると言うことでしょう。

本書にも書かれていますが、そういえば都知事選にも出ていましたよね。

ホリエモンや孫さん、...続きを読むその他ITの申し子という感じの人たちの中では、結構こっち側の人というシンパシーは持っていました。

野望やマネーゲームとは無縁のいちオタクが成り上がったような人というイメージでした。

しかし、なかなか。
やはり行き当たりばったりで、会社を上場させるなどできることではないし、人間の幅と優秀さを伺わせます。

ボクは現在もペパボの利用者(ムームードメイン)であり、サーバかなり初期からの契約者でした。
安かったし、その分速度や安定度はダメダメでしたが。

本書の副題=間もなく消えるその「輪郭」について

本文中にも度々出てくる「輪郭」という文言が何を指しているのか、いまいちわかりませんでした。

端的に言って、「インターネットとは」という命題で良いのでしょうか。

家入氏の大好きなインターネットを、その発生から現在・今後を改めて俯瞰した内容です。

大好きだからこそ、一旦リセットして、さらに希望を持てるものとして見直そうというまとめです。

衒いなく書かれており、家入氏の人徳も感じさせる良書だと思います。

単順に  好きです。

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Posted by ブクログ 2019年01月23日

家入さんの過去とインターネットの変遷が学べる一冊。これからも適度な距離感で上手に付き合っていきたいです。

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Posted by ブクログ 2017年04月15日

パソコン通信の時代から、Web2.0の頃まで、ネットは現実世界では出会えない新たな世界との出会いを感じさせてくれた。今では、スマホの登場とFacebookなどSNSにより、逆に提示される情報はパーソナライズ化され、人間関係も狭いものになりがちである。さらには、自分の情報や発信がどこの誰もにもオープン...続きを読むになることで、炎上、中傷など居心地の悪さも感じるようになってきた。
著者はこういうネットとの関係性を一度見直してはどうかと提言する。そして、ネット以前のように、現実の人間関係や狭いネットでの人間関係を超える出会いを、模索すべきと提言する。それは、現実世界、ネットを問わず、である。
自分もWin95の頃からネットに親しんできた者として、著者の感じるネットとの関係性はよく理解できる。AIの時代がやってきて、ネットから提示される情報がさらにパーソナライズされる前に、一度ネットとの関係性を見直しておくことは必要かもしれない。

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Posted by ブクログ 2017年03月23日

2ちゃんねるからインターネットに入った口なので、著者の懐かしむ「輪郭がある(現実世界と区別がある)インターネット」が少し分かる。同時に、今まで気が付かなかったが、TwitterをはじめとしたSNSが普及した2010年代から、如何にインターネットの世界が変貌しているか理解する事ができた。ネットの世界に...続きを読む対する認識を改めるよいきっかけとなった。
家入さんの存在は知らなかったのでフォローしようと思った。

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Posted by ブクログ 2017年01月22日

様々な事象は拡大縮小を繰り返す。
インターネットもまた然り。
結局は人が作ったものは人を超えられないということか。

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Posted by ブクログ 2016年11月20日

30代後半の人は、インターネットの歴史が実体験に基づい総括されているのが感じられると思う。インターネットがハサミのようなものより、ラインさえあって、関係者だけ繋がっていればいいという方が怖いと思いました。
これは、まさしく家入さんが感じている分断が、それでもいいという人が出始めているということなのか...続きを読むな?と思いました。
それと、スタディギフトの失敗例は、けっこう引きづっているんだなー、と思いました。
その後あの女の子は、どうなっているんだろう?

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Posted by ブクログ 2016年10月02日

家入さんの新刊。本書は、ネットの変遷をめぐる様相がまざまざと伝わってくるものとなっている。

ネットの世界もハード・ソフトを含め日々バージョンアップし、20年前とは比べ物にならないスピードで進化してきた。そんな中、その当時から入り込み今日まで携わってきた家入さんの目から見たら、今はまさに「断裂・亀裂...続きを読む」がネット世界に起こっているということである。

拡張、膨張したものが個人の手によって収縮し、閉じた系をなしている。何が良くて何が悪いということは、その時々で変わるし一概に言えないものであるけれど、ただ言えるのは、今それが個々にとってフィットし使いやすいものだということだ。

一先ずは今後もその傾向が強まりそうな感じがしているが、各個人もただただその流れに身を任せるのではなく、自分に合った形でネットとの距離をとり、この世界と関わっていくのがいいのではないだろうか。

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Posted by ブクログ 2016年09月13日

インターネットがどう発展し、その結果一人ひとりの中にある世界がどうなったのか。
インターネットが拡げるはずだった世界は、今インターネットによって狭められている。
インターネットが狭めた世界からいかに飛び出して、インターネットがまだ秘めているポジティブな可能性をどう掘り当てるか。

ネットの流行を後追...続きを読むいしてきた自分にとって、ネットの最先端を進んだ家入さんの視点や指摘は新鮮で、かつ自分にとっては説得力を持っている。

そして、やはり家入さんの優しさがにじみ出る一冊だった。

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Posted by ブクログ 2016年09月09日

ずいぶんとインターネットのお世話になっています。
ネットのない生活なんて、もはや考えられません。
私がよく利用したり見たりしているのは、フェイスブック、ライン、ブログ、本のレビューサイト、ニュースサイト、好きな作家のコラム、ゲームアプリ、ユーチューブ、深夜に見る××といったあたりでしょうか。
ただ、...続きを読むふと、こんなに長時間、ネットと関わっていていいのかな、と疑問に思うこともあります。
自覚があるだけ、まだマシかも、などと自分を慰撫しています。
それは42歳の自分の人生の前半生がまだ「アナログ社会」だったからかもしれません。
そんなことをつらつら考えていたら、たまたま新聞の書評で本書のことを知りました。
家入さんはネットサービスを利用した実業家で、その道の草分けと言ってもいい方。
2年前の東京都知事選にも出馬しているので、ご存知の方も多いかもしれません。
私なんかとは比べ物にならないほどインターネットの草創期からどっぷりとネットに浸かって来た著者は、ネットがかつてのような自由さや大らかさを失ったと主張します。
その要因は常時接続、無線接続、IoT。
もっとも、今の若い人に常時接続や無線接続といっても、「え? それって当たり前じゃないの?」という答えが返って来るのが関の山かもしれません。
そう、おじさんが学生だった20年前は、電話回線を通じてインターネットにつながっており、ダイヤルアップで自らネットに接続しなければならなかったのだよ。
ピーヒョロロ…なんていってね。
もちろん、パソコンでの話で、当時の学生の間ではPHSさえ持っている人が珍しく(私は持ってました。えっへん)、まして携帯電話なんて高嶺の花、スマホなんて見る影もない時代でした。
著者も本書で懐かしく当時を振り返っています。
「当時ネットを使うときは、有線でつながったパソコンの前に座り、『インターネットをこれから見るぞ』という意識を持ったうえで、接続していました」
本当にそうです。
当時の私にとってインターネットは「非日常」、画面の向こうに私の知らない世界が広がっていると思うとワクワクしたものです。
ちなみに卒業旅行のために貯めていたお金で、マッキントッシュのデスクトップパソコンを買いました。
今振り返れば、卒業旅行に行けば良かったかも。
というのはどーでもいい話です。
翻って今のインターネット環境はどうでしょうか。
著者は常時接続が当たり前になった結果、インターネットの「輪郭」が解けてしまったと指摘します。
つまり、日常と非日常の境目がなくなったというわけですね。
不用意なネット上での発言で炎上するだけならまだしも、ネット上の「警備員」と化したネット民から個人情報が暴露され、実際の生活にまで支障をきたすなんて例も枚挙にいとまがありません。
本書を読んで、私が怖いなと思ったのは、パーソナライズ化という流れです。
SNSやニュースキュレーションアプリなどを使い続けると、パーソナライズされて自分の趣味、嗜好に合った書き込みや情報ばかりが流れるようになるそうです。
つまり、別の見方や批判的な意見があっても、インターネット上では目に入らなくなってしまうのです。
ヘイトな言動が横行するのも、こうした現在のネット環境と無縁でないかもしれません。
著者は、「今のインターネットを俯瞰すれば、誰もが顔なじみの田舎者のような感覚を覚えます」といいます。
かつてのようにインターネットは開かれた世界ではなく、閉じられた世界だというのですね。
「かつて『インターネット的』と定義されたあらゆるものは、もはや『エクスターネット的』と同義だと思うのです」という指摘は、示唆に富んでいます。
著者は、ですから、敢えてインターネットの外に出ようと呼び掛けます。
寺山修二が「書を捨てよ、町へ出よう」と呼び掛けるのと同じ文脈でしょう。
たとえば、ふらっと一人で居酒屋へ行く、電車の中で周りを観察して観察日記を書いてみる、書店へ行く、何より孤独に浸る。
私は週末、天気が良ければキャンプに行く予定です。
スマホを家に置いて出掛けたいと思います。

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Posted by ブクログ 2016年09月05日

これだけインターネットは普及したのに、パソコン用のものはほんとになくなってしまうのでしょうか。疑問です。

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Posted by ブクログ 2016年09月05日

インターネットサービスで一世を風靡した著者が、そのインターネットによって救われた一方で、近年は息苦しさを感じてることを記した一冊。

著者自体、常にIT業界の最前線に立っているだけあって、説得力があった。

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Posted by ブクログ 2020年04月12日

インターネットの変遷と人々のあり方について。
情報があふれたので、キュレーションやSNSで心地の良い情報しか入らない状態になっている。

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Posted by ブクログ 2019年01月20日

「はじめに」でのエピソードでインターネットとハサミの話があるが、これがこの本の中身を象徴しているようだ。20代以下の人たちには当たり前に存在する道具としての認識だが、30代後半以上の世代には、接続するにもダイヤルアップ等の「儀式」が必要という認識だった。そのような考え方に対して別れを告げる、という意...続きを読む味の本。

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Posted by ブクログ 2018年04月16日

多くのWebサービスを立ち上げ提供してきた筆者がインターネット黎明期から今に至るまでのインターネットと人々の関係性を説明しています。その昔、インターネットがまだ一般家庭に普及していなかった頃は牧歌的で無限の可能性を秘めているように感じられていましたが、今となっては超監視社会のツールと化してしまい息苦...続きを読むしさが募るようになってしまったというインターネット史観を示しつつ、今後はコンテンツ過多になったが故にユーザの見たいものだけが見られる状況になり、インターネットが小さなコミュニティに分裂してそれぞれがパラレルワールドのように存在するようになるのではと未来予測しています。したがって今後大事なのはオフラインでの偶然的な出会いであると述べられています。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年11月16日

今週はサラ読みできるのを沢山読もうということで3冊目。
元ペパボ社長の家入さんの一冊。
インターネットが次のフェーズに入ってきてるよねという内容。確かにふむふむと読み進めることができると思います。
黎明期の事とかインターネットの歴史をあまり知らない人にオススメかもしれないです。

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メモ
...続きを読む
イギリスの哲学者ジェレミー・ベンサムが設計した刑務所施設の構想「パノプティコン(全展望監視システム)」は牢獄が円状に配置され、中心に立てば360度見渡せる。五輪エンブレム問題のメタファーとして引用。

糸井さん曰く、シェアとはおすそ分け。

エクスターネットという考え方。インターネット外へ行く。

ドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウアーの著書「孤独と人生」での一節。
「健康についでこの世の最高の宝である真の心の安らぎと、落ち着いた気分は、ただ孤独のなかだけにみいだされるものである」

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Posted by ブクログ 2017年03月22日

スクールカースト下位の者がインターネットに居場所を求め、そのうちカースト上位のものに侵食されていったという表現に共感した。「さよならインターネット」のタイトル通り、インターネットと一旦別れよう、という啓発本だと思う。消えていったインターネットの輪郭は、自分の輪郭でもあったのだ。

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Posted by ブクログ 2016年10月17日

「家入さんは『インターネットが大好き』とよく言うけど、僕にはその意味がわからないんです。なんだか『ハサミが大好き』って言っているみたいで。」

匿名が保持されつつ世界中とつながることを可能にしたインターネットはやがて自分が興味のあるもののみを見せる居心地のいい小部屋と化していく。インターネットに閉塞...続きを読む感ができつつある今日かつてのインターネット的なものはインターネットの外に求める必要がある、と筆者は言う。
黎明期からインターネットビジネスに関わってきた筆者がインターネットの今までの歴史を振り返りつつ、現在のインターネットの世界に感じていることを綴った一冊。

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Posted by ブクログ 2016年10月17日

さよならインターネットというタイトルですが、半分以上は今までの筆者とインターネットとの関わりを書いています。
商用インターネットが始まった頃を知らない方には、興味深い内容かもしれません。
インターネットの輪郭がぼやけているという表現は、なるほどなぁと思いました。

この手のテーマの本を読む方の多くが...続きを読む、気にしていると思う「その先」に何があるのかは、前章も含めて全7章のうち、最後の1章を割いて書かれています。
インターネットの歩んできた道に興味の無い方は、6章だけ読めばいいかな。

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Posted by ブクログ 2016年09月19日

インターネットがワクワクするものではなくなってきている、むしろ人と繋がることが面倒になってきている、といったSNSの負の側面などを指摘。

輪郭がなくなっている→輪郭を取りもどすには?という独特の観点からとらえたもの。

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Posted by ブクログ 2016年09月12日

それは、私たちの生活を変え、仕事の仕方を変え、恋愛を変え、つながり方すら変えて、もはや日常に溶け込んだ。失われつつあるのは「インターネットの輪郭」だけでなく、「私たちの自信の輪郭」でもあるのかも。様々なものとの付き合い方を考えるのに、いい機会をくれた一冊。インターネットの変革を見つめてきま世代の人は...続きを読むもちろん、インターネットが苦手な世代の人も、インターネットとともに歩んでいる若者たちも、ぜひ読んでみて欲しい。読み終えてみれば、叙情的なタイトルもしっくりくる。

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Posted by ブクログ 2016年09月05日

「さよならインターネット」という叙情的なタイトルが付けられた本作は、日本のインターネット黎明期に青年時代を過ごした一人の”山師”(敬意を込めながてこの呼称を付けさせていただく)が、日本におけるインターネットの変質とそれを超えて我々がどのようにインターネットと接するべきか、もしくは接しないべきかという...続きを読む点をまとめた論考である。

著者と僕は5歳違いであるが、自宅のPCから常時接続のインターネットに触れたとき(僕の場合は高校3年生のときだった)の興奮や感動の体験は共通している。そこでは、ブラウザを通じて能動的にアクセスすることで、自分の知らない世界に触れることができたわけだが、現代のインターネットはむしろ当たり前にそこにあるものであり、能動的にアクセスするという世界ではない。そうした変質と同時に、そのように明確な輪郭が失われたインターネットは、炎上やプライバシーの問題など、必ずしも僕ら世代がインターネットに触れたときのような純粋な感動のみを与えてくれる存在ではなくなってきているのも事実である。

こうした現代において、著者が主張するのは、「エクスターネット」的とも呼べる、インターネットの外や、インターネットの中にいながらもレコメンデーションロジックやSix degreesの関係性を超えたところへアクセスすることの重要性である。そして、インターネットの中でも外でも可能な生き方として、情報や人のハブとなり、新たな価値を生み出す場として、自らを「プラットフォーム」化させることの楽しさが説かれる。

これまで触れてきたインターネットの意味合いが自分にとって何なのか、そしてこれからどのような存在であったほしいのか、ということを自分なりに考えさせてくれる機会を与えてくれた一冊であった。

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