罪と罰(上)

罪と罰(上)

鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。

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  • 罪と罰(上)
    869円 (税込)
    鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。
  • 罪と罰(下)
    924円 (税込)
    不安と恐怖に駆られ、良心の呵責に耐えきれぬラスコーリニコフは、偶然知り合った娼婦ソーニャの自己犠牲に徹した生き方に打たれ、ついに自らを法の手にゆだねる。――ロシア思想史にインテリゲンチャの出現が特筆された1860年代、急激な価値転換が行われる中での青年層の思想の昏迷を予言し、強烈な人間回復への願望を訴えたヒューマニズムの書として不滅の価値に輝く作品である。

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罪と罰(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    人名がややこしい。
    主人公の妹アヴドーチャ・ロマーノヴナ・ラスコーリニコフは、愛称の「ドゥーニャ」以外に「ドゥーネチカ」「アヴドーチャ・ロマーノヴナ」と呼ばれる。
    登場人物全員がこんな調子なので「この名前は誰?」と混乱し、名前に気を取られている間にストーリーを忘れてしまいがち……
    おすすめは、ネット...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年02月05日

    自分が生きてきた中で、一番、人を殺した時と近い気持ちになれた。
    登場人物の会話が、少し大袈裟で好き。
    下も楽しみです。

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    Posted by ブクログ 2021年01月14日

    主人公の犯罪に対する哲学が好き。主人公が罪を犯すことによって彼の理論によって築き上げられた意志と人間性に潜む良心とがせめぎ合い、精神が崩壊していく様が徹底的に描かれている。

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月23日

    何度か挫折したが、今度こそと思い読み切った。(下まで)
    とにかく、キャラの濃い登場人物たちの皮肉交じりの会話の戦いが面白くて笑わせてもらった。当時の世評とか、背景とかは全く詳しくないが、現代に生きる人が読んでもあらゆる角度からいろんなことを学べる一作だと思う。
    善とは何か、悪とは何か、罪とは何か、罰...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月15日

    ラスコーリニコフ大丈夫??彼の精神状態の不安定さに狂気を感じる。
    心の葛藤がすごすぎて、彼の心の葛藤だけでページ数が進む。
    凶行に至るまでの精神状態などもリアルで怖かった。
    もうちょっと妹を大切にしてあげて欲しいと思うが、時代なのかなー?
    最後に謎の人物が出てきて、気になるので、下も引き続き読みたい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月03日

    トロッコ問題。
    世の中の9割ぐらいは消費するのみである、言葉を選ばず言うならばバカで、1割は創造的。
    その1割が、全体にとって良い事を行う為ならば、犯罪を犯すことは許される、という論。
    愛称が日本人にとっては紛らわしいので整理が必要。翻訳なのもあってか、表現が難解というわけではない。

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    Posted by ブクログ 2023年03月28日

    登場人物の議論や思想がとてもおもしろい本作ですが、これから読み始める人のためにアドバイスを書き残しておきます……

    「初めて出てきた人名は書き留めておくこと」

    大抵一人の人間を表すのに2つ以上は名前が出てきます。しかも登場人物が多いのに推理小説ではないので紹介のまとめページがない。また血縁関係が無...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月25日

    カタカナの名前表記がなかなか馴染めず、長い正式名と略称が混在して人物像をイメージしにくいのはロシア文学の特徴なのでしょうか?いいところで上巻が終わったのでこれから下巻へ突入します!

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    Posted by ブクログ 2021年09月08日

    ラスコーリニコフの心の中の葛藤や独り言が長くて、個人的にはそのうじうじした感じが好き。彼は根っからの悪人ではなく、マルメラードフ一家や行きずりの少女になけなしのお金をあげたり、心優しい面もあって、ただプライドが高いのだと思う。いろんな人が語るラスコーリニコフ評はさんざんだが、このラスコーリニコフの内...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月05日

    貧乏な元大学生が金貸しの老婆姉妹(妹は義理でまだ若い)を殺した後で様々な人たちと邂逅し心的変化を遂げていく文豪の代表作の1つ。
    主人公であるラスコーリニコフは頭脳明晰ながらも傲岸不遜というか選民思想的な悪党で恐らくは「デスノート」の夜神月や「心理試験」の蕗屋清一郎の原型。
    後の創作人物に比すると斧で...続きを読む

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