風のかたみ

風のかたみ

660円 (税込)

3pt

3.0

叔母の面影を秘めた萩姫を慕い大伴次郎信親は、信濃の国をあとにして京へ上る。不動丸を頭とする盗賊集団が暴れ廻り荒廃の極みに達している都では、次郎が思い焦がれる萩姫は左大臣の子・安麻呂に惹かれている。一方、笛の名人でもある次郎は笛師の娘・楓に愛される。綾なす恋は、いずれも実ることなく、秋風吹きすさぶ野の果てに消えていく。今昔物語に取材した王朝ロマン小説。

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風のかたみ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年01月25日

    福永武彦が「今昔物語」を材に取るとこうなるのか。登場人物がお上品になるのはこの作家ならでは。破天荒な人物が破天荒になりきれていないようで残念。らしいといえば、らしい。

    0

    Posted by ブクログ 2012年02月09日

    今まで読んだ福永武彦とは全然違う。でもやっぱり福永武彦だった。わたしが敬愛する唯一無二の小説家、福永武彦だ。
    まあ知識人だよね、って思った。こんなにも溢れ出る泉のような、本当の理解に裏打ちされた日本古典の教養を備えているのに西洋詩やってたんだよね。頭がいいひとはずるくてこわい。
    なにもかもが無常だっ...続きを読む

    0

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