Posted by ブクログ
2016年01月06日
柳井たくみのゲート1.接触編を読みました。
「自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」という副題がついています。
銀座に突然異世界との門(ゲート)が開いてしまいます。
ゲートの向こう側はロードオブザリングのようなファンタジーの世界です。
ゲートからはオーク、ゴブリン、そして中世の騎士たちがあふれ出てきます...続きを読む。
最初の混乱の後、自衛隊が事態を収拾します。
そして自衛隊はその門を抜けて、向こう側(特地)の鎮圧に成功するのでした。
ゲートの向こう側には広い世界が広がっていて、資源の乏しい日本にとって魅力的な世界でした。
しかし、それは欧米や共産圏にとっても同じ事です。
政治的な駆け引きが始まってしまいます。
自衛隊の特地偵察隊の伊丹は、エルフの少女、ヒト種の少女、見かけは少女ながら齢900歳の亜神、特地を治める帝国の王女などと知り合い、銀座のゲートを抜けて日本に戻って一騒動を起こしてしまうのでした。
ファンタジー要素の多い物語でありながら、日本を取り巻く政治情勢に対しても冷静な描写が行われています。
オタクな自衛隊員として描かれている伊丹のキャラクターも面白いので、これから物語はどのように展開していくのだろうかと期待してしまいます。