無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
1947年、ロンドン。第二次世界大戦の爪痕が残る街で、人々はしぶとく毎日を生きていた。戦争を通じて巡り合ったケイ、ジュリアとその同居人のヘレン、ヴィヴとダンカンの姉弟たちも。今日もまた、一日が終わり――夜が来る。彼女たちが積み重ねてきた歳月を、容赦なく引きはがす夜が。想いは過去へとさかのぼり、隠された真実を、心の傷を、さらけ出していく。『半身』『荊の城』で示したたぐい稀なる語り口にはさらに磨きがかかり、読者をとらえて放さない。ウォーターズが贈る、めくるめく物語が、いまここに。ブッカー賞、オレンジ賞最終候補作。
...続きを読む※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2009年10月07日
今までのウォーターズを知ってる人は驚くと思う。地味過ぎて。
前2作はラストのどんでん返しが鮮やかで、むしろそこに注目が集まってた感があった。
次はどんな仕掛けでくるんだろうって。
で、今回。
どんな技を仕掛けてくるのかとドキドキしながら読んでくと
どんでん返しどころか事件らしい事件もほぼ起こらず...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
第二次大戦前後のロンドンが舞台。これまでとはかなり作風を変えて、文学の領域へ。ムードがあり、登場人物の抱えた秘密と関わりを知っていくミステリ的な要素もあります。歴史物が好評というのが嬉しかったデビュー作「半身」、少女2人が主人公のディケンズ風味のエンタテインメント大作「茨の城」を期待すると、ちょっと...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月02日
戦時下のロンドンを舞台に、登場人物たちが織りなす群像劇。
過去へと遡るごとに明らかになってゆく彼らの恋。
この時系列の順番は、恋の輝きが永遠に戻らないことが強調されるようで、ひどく切ない。
前作や前々作のようなミステリを期待すると肩すかしをくらうが、抑制された巧みな描...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。