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Posted by ブクログ
目次を見て、2011年が終章だったので、もしかしてこの作品にもあの大震災が関わってくるのだろうか?と思いつつ、読み終わって、そうきたか、と思ったのでした。
物語の初めに犯人がわかってしまっているので、誰が犯人なのか?わからないでドキドキするということはありませんでした。でも、果たして誰が犯人だったのかが明らかにされるのだろうか?というドキドキ感はなかなか新鮮でした。追求し切ってもらいたいような気持ちと、追求・公表してどうなるっていうんだ?という気持ちの両方が、読んでいる自分の中にあって、読み終わってから、どっちが良かったかなぁ?と考えてしまいました。
Posted by ブクログ
大学時代の夢を叶え、大江は中堅政治家として頼りにされる存在となった。
鷹西はジャンルを時代小説へと移行し、安定した売上を見込めるシリーズを持つ作家となった。
互いに忙しく以前のようには会えなくなったけれど 、友情は少しも変わらない。
だが、鷹西が記者として地方に転勤になっていた時代に起きたひとつの未解決事件が二人の関係を変えてしまう。
物語の最後で提示されるひとつの未来。
それが正しいのか、それとも間違っているのか。
鷹西にもたぶんわからないままなのだろう。
まさに鷹西が問い詰めようとしたあの瞬間起こった出来事に、運命のようなものを感じてしまった。
時代が、国が、必要としている存在。
そんな無言のメッセージを鷹西も感じたのではないだろうか。
大江と鷹西が過ごした年月を、時代を行き来しながら描いていく。
当時の日本の空気を背景に、夢に向かってひたむきに進んでいこうとする彼らの姿は、そのままその頃のあちこちにいたかもしれない夢を掴もうとする人たちの姿なのだろう。
硬派な社会派ミステリーという煽り文句に違わない物語だった。
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