猿の悲しみ

猿の悲しみ

748円 (税込)

3pt

3.7

弁護士事務所で働く風町サエは、殺人罪で服役経験を持つシングルマザー。十六歳で不登校の息子がいる。表向きは事務員だが、実際には様々な手口で依頼主の要望に応える調査員。プロ野球選手とモデルの離婚慰謝料を巡り動くサエだったが、同時にある殺害事件についての調査も言い渡される。歪んだ愛の発端は三十四年前に遡り――。

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猿の悲しみ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年11月30日

    弁護士事務所で働くサエは、殺人罪で服役経験を持つシングルマザー。16歳の息子がいる。表向きは事務員だが、実際には様々な手口でターゲットを探る調査員。

    著者初の女性主人公。
    タイトルは、デズモンド・モリスの「裸の猿」から。
    つまらない人間特有の感情に流されそうになると「私なんかのしょせんはただの猿」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年07月18日

    風町サエシリーズの1作目。

    続編の「遠い国からきた少年」から先に読んでしまったのだが、どちらも読みごたえは十分。

    殺人を犯し、刑務所に服役。その時の弁護士だった羽田のもとで、「調査員のようなもの」として勤める風町サエ。

    この物語には、正義面する人間は出てこない。

    誰もが個人的事情を抱え、トラ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月28日

     弁護士事務所で、表向き事務員、実はすご腕調査員のシングルマザーが主人公。
     クールで、冷徹とも思えるところがあるのだけど、息子にはでれでれになる。そのギャップが面白い。彼女が服役していたことや、シングルマザーになってことも、割と早いうちに明らかになっていてノンストレス。

     女性が殺され、その...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月03日

    異色の主人公。元ヤンキーで殺人の前科があり、16歳のときに産んだ息子を持つ32歳の女性サエ。世話になった弁護士をオヤジと呼び、そのオヤジの事務所に勤めている。表向きは事務員だけど、解錠その他、元不良らしく、さまざまな特技を駆使して、顧客の依頼に応じた危ない調査いろいろ。

    著者の作品ではおなじみの、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年09月26日

    「笑う少年」を先に読んでからシリーズ物と知り読んでみました。
    「笑う少年」がちょっとグダグダ感があったので期待せずに読んでみたら意外と面白かった(*´∀`)
    息子ラブなかーちゃんには変わりないが本作はラブ度が少なめでちょっとユーモアのあるハードボイルド風で女版「探偵はBARにいる」を狙っているかのよ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月05日

    樋口作品で初めて女性が主人公のものを読んだ気がしますが、優しいけれどどこか厭世的な男性が主人公じゃないと持ち味が出ないのかな。
    いつもの緩さというより冗長さを感じ、またサエが頻繁に見せる息子への執着もクドく感じてしまった。
    また、登場人物の関係性もややこしくて、内容を盛り込みすぎた印象です。

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    Posted by ブクログ 2019年05月02日

    殺人罪で服役経験をもつシングルマザーの風町サエは、現在弁護士事務所の調査員。無敵の彼女の唯一の弱点は息子だけという新たなヒロインが登場する異色のハードボイルド小説。
    登場人物や組織にそれぞれモデルがあって世界観に馴染みやすいのと、なんといってもヒロイン・サエの個性に魅了される。気は優しく力持ち、そし...続きを読む

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