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Posted by ブクログ 2020年03月26日
満州事変、日中戦争、そして太平洋戦争と、様々な覇権争いが見られた。宇垣一成と一夕会、皇道派と永田鉄山、永田亡き後の石原莞爾と武藤章、武藤章と田中新一。内部抗争を繰り返し、積極派がさらなる積極派に駆逐されていく。方針が破綻をきたし、限界を超えた時に収集をつけられるものが誰もおらず、破滅する。元老がいな...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月03日
全三冊!長かった。
昭和の世界対戦を、陸軍の視点から解剖する本。
とにかく情報量が多くて読むのけっこう大変でした(*_*)けど、読んで本当に良かった!!陸軍内の派閥争いが戦争をどのように助長させたのか。また、参謀本部と陸軍省との政治的対立とかも、興味深い。
どうして、日本は、勝ち目のない戦争へと突入...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月06日
日米開戦に至るまでの軌跡のひとつとして、
陸軍内部でどのような議論が行われたのかが、
克明に描かれている。
とりわけ、大きなポイントとして、
武藤章軍務局長と田中新一作戦部長との意見対立の存在を、
著者は指摘しているが、いずれも日米開戦回避では一致していたのだ。
明らかにズルズルと戦争へ引き込ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月15日
日本はなぜ、必敗の戦争へ突入していったのか?
日本を破滅へと引きずり込んでいった「昭和陸軍」を主導した人物たちにスポットを当て、その破滅への道を辿る・・・
全3巻の最終巻、太平洋戦争・・・
満州事変から泥沼の日中全面戦争・・・
そしてついに太平洋戦争へ・・・
何であんな無謀な戦争へ突入していったの...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月26日
「昭和初期、満洲事変を契機に、陸軍は、それまで国際的な平和協調外交を進め国内的にも比較的安定していた政党政治を打倒した。その推進力は、陸軍中央の中堅幕僚グループ「一夕会」であり、彼らが、いわゆる昭和陸軍の中央を形成することとなる。
その昭和陸軍が、どのように日中戦争そして対米開戦・太平洋戦争へと進...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月23日
現代日本に昭和陸軍性悪説というようなものが定着したのは、司馬遼太郎のような作家の影響なのだろうか。
昭和陸軍全史と銘打たれているが、三冊の新書を通して描かれるのは昭和陸軍の高級幕僚史である。石原莞爾と永田鉄山が理論的支柱となり立ち上げた一夕会が、やがて陸軍省と参謀本部を牛耳り、さらなる権力闘争を経...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月29日
「3」は太平洋戦争の開戦から終戦まで。
これを陸軍省の武藤軍務局長、参謀本部田中作戦部長2人の戦略構想を中心に検証する。
当然、誰もがアメリカと戦って勝てるとは考えていなかった。ならなぜ? どうしてもっと早くに講和できなかったのか? いろんな説がある。どれもが一面の正解なんだと思う。
ただ国家として...続きを読む
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