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かつての日本では、多くの少年が何らかの工作をしていた。しかし、技術の発展で社会が便利になり、手を汚して実際にものを作るという習慣は衰退し、既製品を選んだり、コンピュータの画面上で作業することが主になった。このような変化の過程で失われた、大切なものがある。それは、ものを作ったことのない人には、想像さえつかないものかもしれない。「ものを作る体験」でしか学べない創造の領域、視覚的な思考、培われるセンスとは何か。長年、工作を続けている人気作家が、自らの経験を踏まえつつ論じていく。【目次】まえがき/1章 工作少年の時代/2章 最近感じる若者の技術離れ/3章 技術者に要求されるセンス/4章 もの作りのセンスを育てるには/5章 創作のセンスが産み出す価値/あとがき
...続きを読むPosted by ブクログ 2021年10月11日
過去に戻って大学生の頃の自分に読ませたい本。
ものづくりに対する著者の考えがつらつらと述べられており、個人的にはその内容が現代人というか10代や20代の人々に刺さる物だと感じた。
私は「楽しいと感じれるものがないなあ」と普段よく思うのだが、本書にはそのような若者に対する著者の痛烈な意見が述べられ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月29日
著者は気鋭のミステリー作家、建築工学専攻の元某国立N大助教授。
本書は工作が大好き過ぎて家の庭に鉄道や自動車、ラジコン飛行機を作ってしまう森氏が、「もの作り」の精神について説いたもの。著者の本はこれが初めてでした。端的で明瞭な文章によって、今まで眠っていた好奇心が目覚めた気がしました。
過去、現...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月26日
[ 内容 ]
かつての日本では、多くの少年が何らかの工作をしていた。
しかし、技術の発展で社会が便利になり、手を汚して実際にものを作るという習慣は衰退し、既製品を選んだり、コンピュータの画面上で作業することが主になった。
このような変化の過程で失われた、大切なものがある。
それは、ものを作ったことの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月28日
森博嗣さんの小説を読み、作者への興味が湧き、小説以外の書籍を読み漁っている。
工学という視点で優秀な技術者が育ちにくくなった現状を憂いたり、ものづくりに必要なセンスについて考察している本でした。
物作りという点で、工作も小説を書き上げることも同じようなものと捉えているところに驚いた。設計図を作って、...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月15日
p.119
そもそも、完璧というものはない。どこまでいってもこれ以上はない、という状況にはならない。むしろ、上り詰めるほど見えなかったものが見えてくる。この感覚は、研究も同じだ。調べるほど、考えるほど、探究するほど、むしろ謎は増える。知れば知るほど、わからないことが多くなる。ようするに、知ることは...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月29日
私も創れる人になりたいなあ。
森さんは結構独学らしいですが、やっぱり美大や工大に憧れる。下手でも仕事にならなくもそっち方面行けばよかったな。と、いつものどうにもならない思考。
理科離れ、既製品に囲まれて、なるほどなるほどと思う。まさに私はなにをつくっていいかわからない、現代の若者に当てはまってしま...続きを読む
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