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「世の中がどんなにきみを責めても、きみの味方をするよ」14歳の少女・茉莉(まり)が出会った20歳年上の画家――その人の名は、歩太(あゆた)。望まれない子どもとして育ち、家にも学校にも居場所がないまま、自分を愛せずにいる少女・茉莉。かつて最愛の人・春妃(はるひ)を亡くし、心に癒えない傷を抱え続けてきた歩太。公園で襲われていた猫を助けようとして偶然出会った二人は、少しずつ距離を近づけていく。歩太、そして彼の友人の夏姫(なつき)や慎一との出会いに、初めて心安らぐ居場所を手にした茉莉だったが、二人の幸福な時間はある事件によって大きく歪められ――。『天使の卵』から20年、『天使の梯子(はしご)』から10年。いま贈る、終わりにして始まりの物語。 電子版のみ著者インタビューを収録!!
...続きを読む無駄のない流れるような文体で、てらいなく直球をど真ん中に投げ込んで来る。一切、裏切りなく予定調和と言ってしまえば全編が予定調和だが、逆にそれが清々しい。心が疲れていた今、まさに読みたかった作品だった。どんぴしゃの文体でどんぴしゃのストーリー。もう一度、噛み締めて読み返します。
Posted by ブクログ 2023年01月18日
春妃との別れから止まっていたままの、歩太の人生がやっと進み始めました。
これしかない、これしかないよ「天使の柩」を一言で言うのなら。やっと、やっとです。安堵と解放、そしてさよならを込めて。
茉莉の絵を書き上げることが、クライマックスかと思ってました。そうではなかった。はじめの一歩。夏姫が泣くのも無...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月20日
この作品には二つの側面がある。
大切な人を失った男性の14年後の物語。
シングルファーザーと二人暮らしの中学生の女の子の物語。
この二人の物語がどうして交わるのか。
『天使の卵』の続編、と言ってしまえば簡単かもしれないけれど、ただ続編として描かれた物語ではない。
「贖罪」というテーマがこの作品には...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月12日
不幸な環境で育ってきた茉莉が、歩太くんと子猫を守ろうと必死で戦う姿に感動した。画家の歩太くんがとっても素敵。いろんな悲しい思いを乗り越えて生きて来た彼だからかもしれないが、その優しさに心があったまる。マモルに、夏姫さん他、歩太くんのお母さんもとっても素敵。この本はシリーズ?最終章になるようだが、最初...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月11日
「世の中がどんなにきみを責めても、きみの味方をするよ」14歳の少女・茉莉(まり)が出会った20歳年上の画家――その人の名は、歩太(あゆた)。望まれない子どもとして育ち、家にも学校にも居場所がないまま、自分を愛せずにいる少女・茉莉。かつて最愛の人・春妃(はるひ)を亡くし、心に癒えない傷を抱え続けてきた...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月28日
村山さんの「天使」シリーズって、それぞれ話が違うと思っていたらそうじゃなくって全て繋がってたのか?!知らなかった…笑
大人になった歩太と14歳の少女が猫を通して出会い、歩太の優しさに触れ、自分を見つめ直していくストーリー、っといったところかな(^^) 歩太とその周りの人の優しさに心がじんわりと温か...続きを読む
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