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つぶれそうな食堂のオリジナル親子丼。涙が止まらない、海の味のスープ。ごはんをお代わりさせる豚キムチ。熱中症を救った牛乳小豆シャーベット。そして、思い出のカラフルゼリー。中森リリーが作る料理には、人の心をつなぎ直す力があふれている。読めばきっと、誰かとごはんを食べたくなる、やさしさに満ちた物語。
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Posted by ブクログ
タイトル通りのお料理小説だけど、料理よりまず主人公のキャラクターがとても魅力的だった。
続かないアルバイトと料理コンテストの賞金で何とか生計を立てるリリーは、口は悪くてどこか素っ気ないけど、自然と相手のことを真剣に考えて動いてしまう性分。
だから会話がトゲトゲしたり噛み合わなかったりするのに、どこか思いやりを感じて微笑ましい(特に大家のばあさんとの愛情ある罵り合いは最高にいい)。そしていつしか出会う人達を少しずつ幸せにするレシピが出来上がる。
そしてレシピは味付けも工程もあっさりでシンプルなのがまたいい。肩の力を入れずに、食べるひとも作るひとも楽な気持ちになれることを大事にしていて、嬉しくなる料理の数々。
家族離散の記憶によって失っていた、「おいしい」って言ってもらいたい気持ちを次第に取り戻していくリリー。でもその「おいしさ」は味の良さのことだけじゃなくて、相手の気持ちに寄り添うことだと伝わってくる。料理の大事なことってそこなのかも。
でも読み終わってみるとリリーは、ばあさんにも「あらき」にも家族にもまだまだやれることが残っているようにも感じる。これは続編もあるかな。ぜひ期待したい。
Posted by ブクログ
出てくるご飯が全部美味しそう!
気を衒ったものばっかりじゃなくて、豚キムチ、とかカレイの煮付けとか、こういうの仕事から帰ってきたら食べたくなるよね〜というメニューもあって読んでて嬉しかったです。
もちろん、冒頭のアサリと玉ねぎのスープもスペシャルな親子丼もビジュを想像しながら読みました。
主人公が穏やかな良い子じゃなくて、悪態をつきながらもなんだかんだ真面目に取り組んでるのも良かったです。ちゃんと相手の現在だけじゃなくて、強みとか好みとか、これからのことも考えてアドバイスをしたり、メニューを組み立てたり。
相手を思いやる優しくて真面目な人なんだなあ…と。
もちろん出てくる人も、完全無欠の善人という訳では無いけど良い人ばっかりなのもストレスフリーで読めた理由のひとつ。
瀬尾さんの本ってそういう優しさ、とか生活に寄り添ったものがあるイメージです。
私も自炊をするので、毎日の料理の組み立て方はちょっと参考にしてみます。楽ができる部分が最初から決まってると心理的な負担が減って良いね!
とりあえずキッチンバサミを買ってみようかな…それと地味に豚キムチを作ったことが無いから作ってみようかな!!楽しみ!
Posted by ブクログ
あぁあぁぁぁぁぁ
沁み渡る、、、、
私には瀬尾さんが不足していました
1年以上読んでなかったみたい
久々に読んだら沁みます
瀬尾さんの優しい世界が沁みます
たまに摂取しないといけない。
それが瀬尾さんです
さて今回ははじまりのスープ、夏ゼリー
あぁもう秋ですが笑
やっと読めました(o^^o)
中森という女性が主人公
定職につかず、バイトで暮らしているのに
「パートさんの中でお一人辞めていただくことに、、、」
とバイト先の人が言い始めると
「私、辞めます」
とすぐに言ってしまう
全てを諦めたような彼女。
でも育った環境の影響から
いや違うか、才能ですね
料理を作るのが上手いんです
相手のことを考えて
体調とか気候とか気分とか
相手に何が喜ばれるか読み取って
メニューを考えていけるんです
どのご飯もめちゃくちゃ美味しそうだった、、、(@ ̄ρ ̄@)
本読みながら一緒に作ったら
私でも美味しく作れそうなくらい
丁寧な料理描写でした(о´∀`о)
こんな風に料理できたら楽しいだろうな〜
お腹空いてきちゃったなぁ
料理についてこんな描写がありました
『時間になれば食事が出てくることを当たり前だと思っている人がいるが、それは違う。
献立を考え、材料を買い、作って盛り付ける。単に切って炒めてと料理をするだけではないのだ。
時間も頭も手も使ううえに、どうせならおいしい物を食べさせたいと気持ちまで砕く。
昨日とメニューが重ならないように、栄養が摂れるように。
食べる側が何も思っていないとわかっていても、あれこれ気を遣う。
食事を作ることに費やすエネルギーは大きい。食べるのは日常だけど、人に食事を用意することは生活の一部ではない』
これにものすごく共感!!
印刷して家に貼っておきたい!!!笑
今日も採ったさつまいもを巡って事件が起きたので、本当に貼っておこうかな、、ಠ_ಠ
読み進めていくうちに
どんどん中森のイメージが変わっていきます
私もどうしたらもっと楽になるか
ちょっと考えたくなりました( ̄^ ̄)ゞ
物語に出てくる人もみんないい人なんだよなぁ〜
下倉も、大家さんも
あらきの人たちも、娘さんも、妹も
やり取りを見ていると元気が出てきます
ビタミン本です・:*+.\(( °ω° ))/.:+
もっと読みたい!まだ書いてないことあるでしょ!って感じです(*゚▽゚*)
おかわりお願いします〜(^人^)
Posted by ブクログ
瀬尾さん、また良い本書いたなぁ。瀬尾作品読んだ後は、必ず余韻の残るうちに気持ちを文章で残したくなる。瀬尾さんが何を伝えたくて、私は何に響いたのか。
料理は食べる人を想い、愛を込めた作業なのに、毎回毎日頼んでもないのに必ず評価されてしまう。好きでシェフやってるわけでもないのにね。恵実さんの気持ちにすごく共感した。
でもネガティブに考えないで、って聞こえた気がする。
誰かを祝う時も、慰める時も、弔う時も、必ず食事の場があって、その時の気持ちと味がセットで思い出として残る。この料理を食べたら、あの時を思い出すって、みんな経験することだと思う。料理を出すって、ただ栄養補給として、エネルギー補充するための無機質な作業じゃないんだ。
作中にでてきた料理、すべて美味しそう。読みながらお出汁の良い匂いや、ジューっていうごま油の音が聞こえて気がした。
お腹が満たされると心も満たされる。
今日の夕飯は何を作ろうかな。
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