あらすじ
つぶれそうな食堂のオリジナル親子丼。涙が止まらない、海の味のスープ。ごはんをお代わりさせる豚キムチ。熱中症を救った牛乳小豆シャーベット。そして、思い出のカラフルゼリー。中森リリーが作る料理には、人の心をつなぎ直す力があふれている。読めばきっと、誰かとごはんを食べたくなる、やさしさに満ちた物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトル通りのお料理小説だけど、料理よりまず主人公のキャラクターがとても魅力的だった。
続かないアルバイトと料理コンテストの賞金で何とか生計を立てるリリーは、口は悪くてどこか素っ気ないけど、自然と相手のことを真剣に考えて動いてしまう性分。
だから会話がトゲトゲしたり噛み合わなかったりするのに、どこか思いやりを感じて微笑ましい(特に大家のばあさんとの愛情ある罵り合いは最高にいい)。そしていつしか出会う人達を少しずつ幸せにするレシピが出来上がる。
そしてレシピは味付けも工程もあっさりでシンプルなのがまたいい。肩の力を入れずに、食べるひとも作るひとも楽な気持ちになれることを大事にしていて、嬉しくなる料理の数々。
家族離散の記憶によって失っていた、「おいしい」って言ってもらいたい気持ちを次第に取り戻していくリリー。でもその「おいしさ」は味の良さのことだけじゃなくて、相手の気持ちに寄り添うことだと伝わってくる。料理の大事なことってそこなのかも。
でも読み終わってみるとリリーは、ばあさんにも「あらき」にも家族にもまだまだやれることが残っているようにも感じる。これは続編もあるかな。ぜひ期待したい。
Posted by ブクログ
何もせずに諦めるのってしんどいです。
悩みやつらいこともない生活は、楽しいこともない。
失敗して汚れて、それてああでもないこうでもないって考えればいいのに。あんたは安全なとこでじっとしてる。怖がりすぎるよ。
気づかないうちに試行錯誤してるんだって。それを人生でやんなよ。傷つかない位置で手を伸ばしたって、何にも届かないよ。
Posted by ブクログ
出てくるご飯が全部美味しそう!
気を衒ったものばっかりじゃなくて、豚キムチ、とかカレイの煮付けとか、こういうの仕事から帰ってきたら食べたくなるよね〜というメニューもあって読んでて嬉しかったです。
もちろん、冒頭のアサリと玉ねぎのスープもスペシャルな親子丼もビジュを想像しながら読みました。
主人公が穏やかな良い子じゃなくて、悪態をつきながらもなんだかんだ真面目に取り組んでるのも良かったです。ちゃんと相手の現在だけじゃなくて、強みとか好みとか、これからのことも考えてアドバイスをしたり、メニューを組み立てたり。
相手を思いやる優しくて真面目な人なんだなあ…と。
もちろん出てくる人も、完全無欠の善人という訳では無いけど良い人ばっかりなのもストレスフリーで読めた理由のひとつ。
瀬尾さんの本ってそういう優しさ、とか生活に寄り添ったものがあるイメージです。
私も自炊をするので、毎日の料理の組み立て方はちょっと参考にしてみます。楽ができる部分が最初から決まってると心理的な負担が減って良いね!
とりあえずキッチンバサミを買ってみようかな…それと地味に豚キムチを作ったことが無いから作ってみようかな!!楽しみ!
Posted by ブクログ
両親の離婚で選ばれなかった自分、をずっと心の重しのように抱えて、自己肯定感が低いが、周りの人への気配りが出来るリリー。
彼女の対人関係の不器用さに心配しながら、同時に料理や仕事に対する聡明な器用さに感心する。
誠実な姿勢に好感を抱き、幸せになって欲しいと思う。
あらきの経営改革、恵実さんへの献立提案など、納得のいくものばかりでスカッとする。
大家のばあさんとの毒舌の応酬も、お互いを気遣う信頼関係があってこそで、微笑ましい。
ハッピーな続きの話を想像させる物語
Posted by ブクログ
心に、沁みる……
はい、今回のレビューはどんぐりさんと全く同じ感想なのでそちらをお読み下さいm(__)m(丸パクリ)
楽ちん楽ちん♪(マジでレビューしない強気の館なの)
あ!まことさんやmariさんのレビューもご参考に♪
ちなみに夏、じゃない季節に読んでも大丈夫。
ゼリーは季節を問いません!
Posted by ブクログ
自分が社会のどの立ち位置にいるか不安になる人も多い中で大変な事もある中で(金銭面)縛られず自分らしくあろうとする主人公がとても好きだった。
大家とのお互い素直になれない駆け引きもなんだか居心地の良い空間だったな〜。
それにしても姉妹はいいね、すごく良かった。
Posted by ブクログ
あぁあぁぁぁぁぁ
沁み渡る、、、、
私には瀬尾さんが不足していました
1年以上読んでなかったみたい
久々に読んだら沁みます
瀬尾さんの優しい世界が沁みます
たまに摂取しないといけない。
それが瀬尾さんです
さて今回ははじまりのスープ、夏ゼリー
あぁもう秋ですが笑
やっと読めました(o^^o)
中森という女性が主人公
定職につかず、バイトで暮らしているのに
「パートさんの中でお一人辞めていただくことに、、、」
とバイト先の人が言い始めると
「私、辞めます」
とすぐに言ってしまう
全てを諦めたような彼女。
でも育った環境の影響から
いや違うか、才能ですね
料理を作るのが上手いんです
相手のことを考えて
体調とか気候とか気分とか
相手に何が喜ばれるか読み取って
メニューを考えていけるんです
どのご飯もめちゃくちゃ美味しそうだった、、、(@ ̄ρ ̄@)
本読みながら一緒に作ったら
私でも美味しく作れそうなくらい
丁寧な料理描写でした(о´∀`о)
こんな風に料理できたら楽しいだろうな〜
お腹空いてきちゃったなぁ
料理についてこんな描写がありました
『時間になれば食事が出てくることを当たり前だと思っている人がいるが、それは違う。
献立を考え、材料を買い、作って盛り付ける。単に切って炒めてと料理をするだけではないのだ。
時間も頭も手も使ううえに、どうせならおいしい物を食べさせたいと気持ちまで砕く。
昨日とメニューが重ならないように、栄養が摂れるように。
食べる側が何も思っていないとわかっていても、あれこれ気を遣う。
食事を作ることに費やすエネルギーは大きい。食べるのは日常だけど、人に食事を用意することは生活の一部ではない』
これにものすごく共感!!
印刷して家に貼っておきたい!!!笑
今日も採ったさつまいもを巡って事件が起きたので、本当に貼っておこうかな、、ಠ_ಠ
読み進めていくうちに
どんどん中森のイメージが変わっていきます
私もどうしたらもっと楽になるか
ちょっと考えたくなりました( ̄^ ̄)ゞ
物語に出てくる人もみんないい人なんだよなぁ〜
下倉も、大家さんも
あらきの人たちも、娘さんも、妹も
やり取りを見ていると元気が出てきます
ビタミン本です・:*+.\(( °ω° ))/.:+
もっと読みたい!まだ書いてないことあるでしょ!って感じです(*゚▽゚*)
おかわりお願いします〜(^人^)
Posted by ブクログ
瀬尾まいこさんの『はじまりのスープ、夏ゼリー』を読んで号泣している。
ズルいし狙いすぎだと思うけれど、それでも胸を撃たれたのだから致し方ない。
感情がかき乱され高ぶり、抑えられない。
でもそれが本当に心地よい。
瀬尾さんは、やはり稀有な書き手だ。
大満足の過程、至高の余韻…報われる読書体験。
Posted by ブクログ
瀬尾さん、また良い本書いたなぁ。瀬尾作品読んだ後は、必ず余韻の残るうちに気持ちを文章で残したくなる。瀬尾さんが何を伝えたくて、私は何に響いたのか。
料理は食べる人を想い、愛を込めた作業なのに、毎回毎日頼んでもないのに必ず評価されてしまう。好きでシェフやってるわけでもないのにね。恵実さんの気持ちにすごく共感した。
でもネガティブに考えないで、って聞こえた気がする。
誰かを祝う時も、慰める時も、弔う時も、必ず食事の場があって、その時の気持ちと味がセットで思い出として残る。この料理を食べたら、あの時を思い出すって、みんな経験することだと思う。料理を出すって、ただ栄養補給として、エネルギー補充するための無機質な作業じゃないんだ。
作中にでてきた料理、すべて美味しそう。読みながらお出汁の良い匂いや、ジューっていうごま油の音が聞こえて気がした。
お腹が満たされると心も満たされる。
今日の夕飯は何を作ろうかな。
Posted by ブクログ
やさしさに包まれる物語。栄養を取るということだけに焦点をあててみると、プロテインだったりサプリがある昨今。実際の食事をすることによって思い出だったり、人との繋がりであったり得られるものが多い。こういう作品が心の栄養になればいいなと思わせる作品。ずっと手元に置いておきたい1冊。
Posted by ブクログ
ポッドキャストや王様のブランチで紹介されていて、おいし…面白そうだったので手に取った。
複雑な家庭環境で育ち、少しこじらせ気味な26歳無職の中森百合(リリー)。彼女の作る料理には人の心をつなぎ直す力にあふれている。海の味のスープや食べ終わると同時に恋しくなる親子丼、牛乳小豆シャーベットなどなど。誰かとご飯を食べたくなる、優しさに満ちた物語。
自分はミステリ好きだとずっと思っていた。もちろん、今でも間違いなくミステリは大好き。だけど、こんな優しい物語も好きだったんだ。特に料理がテーマになっているものが、どうやら好物らしいことを気づかされた。振り返ってみれば『カフネ』も大好き。
登場人物がみんな素敵なんだけれど、やっぱりリリーが魅力的。自己肯定感0でこじらせ気味だけれど、根はまっすぐで真面目。そして、作る料理に優しさが込められている。あとはなんと言っても、大家のばあさんとの掛け合いが面白すぎる。
もっと続きを読みたいと思わせる絶妙なボリューム感が、満腹で飽きさせない料理のようだった。
作ってみたい簡単そうな料理がいっぱいあったけれど、レシピは公開されていないのかな〜
こんな素敵な物語に出会えてラッキー!
Posted by ブクログ
ずーっとあったかい気持ちになった作品。
そしておいしいご飯が食べたい気持ちになる作品。笑
リリーの、自分では気づいていない情熱が
素敵でした!!!
自分のことに無頓着なのに、
人のことになると頑張れる気持ち分かるなぁと
思いつつ、
あそこまでは頑張れない。笑
人に認められたり、感謝されることって
本当に自分を救ってくれるよな〜と。
その見返りで頑張りすぎてしまうと妹ちゃんみたいに
重荷になってしまうけど、、
特技の料理を通して人のために行動する姿、
その繋がりで新たな自分を見つけていく姿に
ワクワクした気持ちになりました。
最後は涙出ました、、、
私自身家族のことで苦労してきたぶん、
兄弟姉妹って同じ目線で分かり合える存在なので
とても共感しました!
大人になって分かることもあるし、
これからの親の介護とか向き合い方も
考えないとな〜って思わされました。
未来が負担ではなく、
前向きに考えられる作品でした!
今日もおいしいご飯を食べよう!!!!
大家のババア一生生きててね!!!笑
Posted by ブクログ
瀬尾まいこさんの新刊を首を長くして待ってました。待った甲斐あり最高の一冊。
主人公の中森リリー、中学生になる前に両親が離婚し母と妹、リリーと父の生活が始まりリリーが夕食を作るようになったのがきっかけで料理をするようになった。家賃滞納をすれば料理コンテストで賞金を狙い出場する。審査員の年齢や審査順を考慮してメニューを決めるのがリリーのやり方。食べてくれる人のことを一番に考えるのがなるほど!たくさんのゼリーにも感動した。
Posted by ブクログ
ただ優しい人ではなく、自分の中に確かな優しさを持っている人の物語。そのさりげない温かさが心に沁みる。瀬尾まいこさんらしい、優しさの本質に触れる一冊。
匿名
優しい味の本でした
優しい味お出汁のような、暖かさがじんわり染みる本でした。
主人公と自分が近くないのに近しい気持ちになったり、作ったことないのにこういう料理が好きなんだよな、という気持ちになったりとても不思議で素敵な時間でした。
似たレシピを作ってみようかな。
Posted by ブクログ
あたたかな気持ちになれる一冊。主人公がまわりの人たちを変えていくだけじゃなく、本人も少しずつ変わっていく様が見えました。著者の瀬尾さん、元中学校の先生というだけあって、子どもたちに読んでほしい1冊かな。自分がいて、他者がいて、それぞれの見え方がある。ばあさんとの関係性が好き。最後に、表紙イラストの「クリア感」が好き!
Posted by ブクログ
自分は怠惰でダメな人間だと思っている中森さん。
でも、誰よりも相手のことを考えて作り出す料理。そして、その料理によって救われていく周りの人々。読んでいてお腹は空くし、心は満たされる、不思議な感覚になりました。
最後には一歩踏み出して妹との絆がまた結ばれていくあったかいラストでした。
個人的には、最後にあらきの大将や常連さんとの関わりがもう一回見たかったなぁ…
Posted by ブクログ
友人に薦められて読んだ1冊。両親の離婚で、心も体も離ればなれになったと思ってた姉妹。でも姉リリーの料理を通してお互いの気持を確認できたハッピーエンドの結末。
私は、天邪鬼な大家さんとリリーの会話のやり取りが面白く好きだった。
Posted by ブクログ
一話目の展開が唐突で「えっ?なんで泊まるの?」と戸惑った。
でも二話目からは面白かった。登場人物みんなクセが強いけど、なんか好き。
続きが気になる。続編が出たらいいなぁ。
Posted by ブクログ
やさしさに満ちた物語で、読みやすかったです。
食べ物が出てくるお話好きです。
小豆と牛乳のシャーベット覚えてたら作ってみようかな。あと、お茶漬けとかカボチャ料理とか親子丼とかレシピが気になりました。
心が疲れているとき、読みたくなる本だなーっと思いました。癒された週末でした。
Posted by ブクログ
瀬尾さんの作品にしては珍しく、主人公の女性の口が悪くて笑いました。
大家さんとのやりとりがテンポ良く読んでいて気分が良かったです。
正直、思っていた展開ではなかったですが、別に自分の思う通りにならなくても構わないタイプなので、主人公の今後にエールを送りつつ読み終えました。
爽やかな読後感でした。
Posted by ブクログ
今回の瀬尾ワールドもホッコリしまくりでした(^^)
(食べ物)出てくる小説って、それ食べたくなるぅ!
大家のババアとの会話のやり取り(笑)(笑)(笑)
普通に働いて普通にご飯食べて普通に過ごす。。。
そしてスヤスヤ眠る。それでよくない?
美味しいもん1人で食べても誰かと食べても良い!
そんな普通のこと改めて気付かされました^^;
Posted by ブクログ
ヤングケアラーの環境で育った主人公、小さい頃から料理をし、料理上手な視点から、色々な人に出会い、少しずつ自分らしい生き方を見つけ出す姿に拍手。
暮らしているアパートの大家、バアさんとのやりとりがよかった。
やっぱり瀬尾さんの話は、夏ゼリーのように、後味もスッキリ、爽やかな気持ちになるなぁ〜。
Posted by ブクログ
心に残った言葉
•見えない思いはないのと一緒だ
•傷つかない位置で手を伸ばしたって 何にも届かないよ
以前は恵美さんと一緒でちゃんと食事を作らなければと思っていた。 年を重ねてレトルトを使ったり 簡単レシピにしたりと自分が無理せず出来る様になってきた。
本に出てくる親子丼食べたい!
手羽元のトマト煮作ってみたい!
人の為に考え 即行動出来るリリー幸せになって欲しい。
Posted by ブクログ
本文より引用
『「そう。かぼちゃはレンジでチンしてから切りなよ。
軟らかくなって切りやすい」
「レンジを使うのは、最初から負けを認めることにならないかい?」
「かぼちゃに人類が生み出した電子機器を見せつけてやるんだから、私たちの勝ちだよ」
「なるほどな。かぼちゃには勝ち目がないってことか」』
上記はリリーとばあさんのやり取り
ほっこりして面白い
ばあさんの「最初から負けを認める〜」
のセリフ なんか分からんでもないから余計にほっこり
深読みすれば 人生についても物語っているかんじもする場面だ
お話し全体が
あたたかく 読みやすかった
誰かと「いただきます」「おいしいね」「ごちそうさま」
と言いながら囲む食卓のありがたさをしみじみと感じさせる
子どもが大人になってからの親子の関係についても
ちょっと考えさせられる
お互いを尊重しつつ
干渉しすぎず
無関心すぎず
でも親子の絆がしっかりと背後で支えつつ‥
おいしい食卓
頑張りすぎない食卓
食事って
食卓って
ほんとうに大切だと思う
「なんか これ いまいちおいしくない!」
こういうのも含めて
誰かと一緒に食べるのは
誰かに食事を提供するのは
誰かに食事を提供してもらうのは
幸せな時間
大切にしていきたい
Posted by ブクログ
親の離婚でいらぬトラウマを抱えてしまった
中森リリー。でもリリー自身が思って
いるだけで口は悪いけどすごく素直で
いい子だしなんだかんだ言っても優しい。
リリーと大家のばあさんとの掛け合いも
楽しかったし、カボチャの件も絵の件も
面白かった。山寺のじいさんや井川のばあさん
もリリーのことをわかってくれているので
本音で話しているところもよかったな~
基本的に出てくる登場人物はみんないい人。
終盤で妹とや母親との関係性なんかを
改めて考えなおしたリリーなんだけど
結局リリーがすごくいい子なんだと思う。
それ故に定食屋あらきのところに元気に
会いに行く場面も読みたかったなぁ~
Posted by ブクログ
砂糖菓子みたいに甘ーい作品のいくつかにがっかりしたこともあったけれど
『そしてバトン…』の瀬尾さんに惚れたときの感動を思い出す、素敵な話だった
クールでフラット(風)なリリーがいい
老人の排泄物平気なリリーがとてもいい
Posted by ブクログ
スープにゼリー、サラリと美味しく読ましていただきました。食べ物の思い出なんかないかなって考えて、新婚旅行のスペインの河辺のレストランで食べた、小魚のフリットと白ワインを思い出しました。また明日からも頑張る元気が湧いて来ました。