おとこの秘図(下)
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おとこの秘図(下)

小説・文芸
935円 (税込)

4pt

4.0

将軍御狩りの日、暗殺の陰謀を防ぐべく八代・吉宗の身代りとなった五兵衛は、危うく一命をとりとめた。一方、尾張家に荷担、暗躍したかつての剣友・佐和口忠蔵は死んだ。二十年後、五兵衛には、盗賊・日本左衛門との人生最後の対決が待っていた。三河・遠江一帯を傍若無人に荒しまわる、尾張家のはみ出し者らしい……。五兵衛、五十七歳――不屈の魂は、また燃え立った。

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おとこの秘図 の一覧

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • おとこの秘図(上)
    990円 (税込)
    時は元禄――旗本の息・徳山五兵衛(幼名・権十郎)は、妾腹の子ゆえに父から疎まれていた。剣の修行に明け暮れる十四歳の初夏、侍女への無謀な振舞いがもとで、父子の不和は決定的となった。四年後、道場主の他界を機に、一介の剣士として生きようと同門の浪人剣客・佐和口忠蔵を慕って江戸を出た。父はこの出奔を利用して、執拗なまでにわが子廃嫡の策謀をつづけていた。
  • おとこの秘図(中)
    1,045円 (税込)
    権十郎が江戸に帰った翌年、五代将軍・綱吉の死を追うように、反目しあった父は逝った。彼は五兵衛秀栄と名を改め、一家の当主となって新たな道を歩みはじめた。結婚を間近にひかえたある日、佐和口忠蔵の異変を聞いた五兵衛は、見えざる糸で佐和口と結ばれているのを知った。時あたかも、将軍位をめぐる紀伊家と尾張家の暗闘がささやかれ、いつしかその渦中に巻き込まれていた。
  • おとこの秘図(下)
    935円 (税込)
    将軍御狩りの日、暗殺の陰謀を防ぐべく八代・吉宗の身代りとなった五兵衛は、危うく一命をとりとめた。一方、尾張家に荷担、暗躍したかつての剣友・佐和口忠蔵は死んだ。二十年後、五兵衛には、盗賊・日本左衛門との人生最後の対決が待っていた。三河・遠江一帯を傍若無人に荒しまわる、尾張家のはみ出し者らしい……。五兵衛、五十七歳――不屈の魂は、また燃え立った。

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    Posted by ブクログ

    解説:中 一弥
    「……とにかく、池波氏の、文章に乗ってあらわれる男と女の、こまやかな愛情の交わりには、その表現のうまさには、まったくもって頭がさがる。そこには、真を知ってそれを書かず、そして、それ以上のものを読む人の胸に灼きつける、心にくいまでの独特の文章力の持ち主、池波氏の真価がある。私は心からそう思うものである」

    この一文に池波さんのすべてが凝縮されている。

    0
    2011年06月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時代小説。旗本徳山五兵衛の生涯。
     腐女子には身をつままされるお話。
     夜の生活に満たされない五兵衛は夜な夜な男女の交わりを描いた絵巻を見ているのが趣味。
     そのうち自分で描き始め、幕府のおつとめをするようになってからも続ける。
     彼は思う。
    「こんなものが見つかったら身の破滅」だ。
     死後に見つかってもいけない。
     一生懸命隠す。だったら絵筆を捨てればいいものを、五兵衛は盗賊捕縛の旅に出た先でも、こっそりと筆を滑らせて、部下に見つかりそうになってあわてたりする。
     ・・・・・・この後ろ姿に自分を重ね合わせる人は多かろう。
     五兵衛は将軍の身代わりをすることになり、死を覚悟。身辺整理をするさいヤバいもんはみんな燃やす。
     無夜は彼のように潔く、秘図(無夜のは小説)を全部燃やせるかどうか。わからない(笑)
     無理だろう。
     生き残っちゃった五兵衛は悔いる。手本にしていた秘図だけでも残しておくのだった、と。
     引退すると余生を傾け、昔の愛人とのそういうのを全部絵巻にして表紙までつけて立派なヤバ絵を完成させ、ご満悦になる。

     ラストは、五兵衛の死の直前、妻に「御公儀の密書だから焼け」と命じる。
     ところが(笑)、妻は鍵を開けて中身を取り出しておいて五兵衛の前で空箱を焼く。妻が死ぬときに「お父様から預かった御公儀の密書だから焼いてね」といって焼かせてから息を引き取る。これにも鍵がかかっていたのだけれど、息子はやっぱり死ぬときに鍵のかかった箱を息子に託して同じように焼くように言う。で、五兵衛の孫にあたるこの子は名前もずばり五兵衛の幼名「権十郎」なのだった。
     五兵衛の裏形見。いつまでこっそりひっそり受け継がれるのやら(笑)

    0
    2011年05月25日

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