不平等の再検討 潜在能力と自由

不平等の再検討 潜在能力と自由

1998年ノーベル経済学賞を受賞した著者は,本書で,不平等の問題を所得分配の面からのみではなく,「人間は多様な存在である」ということを前提にした視点から再考察することを提案した.「潜在能力アプローチ」と呼ばれるその手法は,経済学にとどまらず,倫理学,法律学,哲学など関連の諸分野にも多大な影響を与えている.

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不平等の再検討 潜在能力と自由 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年05月02日

    1998年にノーベル経済学賞を受賞したインド人経済学者、アマルティア・セン氏の主唱している「ケイパビリティ・アプローチ」の概略が分かる本でした。センは人間の福祉の指標としてGDPや富、効用、幸福度を用いるよりも、各人のケイパビリティに着目するべきだと主張しているわけです。まずこれは訳者自身が冒頭およ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月20日

    > よりたくさんの選択肢を持っているということが、常に、その人がしたいことをする自由を広げることには必ずしもならない。

    「この文脈で重要な多様性はなにか」が大切。そうでないと、人間の多様性のために大きな差を生み出すことになる。ハッとする。

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    Posted by ブクログ 2019年07月21日

    福祉、貧困対策などを考える上で基本的な考え方となる人のうち、割と新しい部類に入る人。
    数値化して捉えることが困難な貧困を、ケイパビリティとかいう、その人たちが望むものを得るためにアクセスすることのしやすさと定義した。
    例えば所得が低くても、田舎で自給して芋食って満足している人は貧しくないし、所得があ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月02日

    センのcapability approachに関して学ぶとするなら、最初の本になりうるかも。
    "福祉の経済学"に比べて、数式はほぼない。
    また、具体例が多い。
    思想がよく伝わってくる。
    なぜ?の部分が。

    生み出した富の量の合計で国の豊かさを評価すると、
    個人の差や、上位のお金持...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月04日

    貧困は人間の選択肢がはく奪されている状態。極度の貧困により、栄養状態が悪い。雨風をしのげる家がない。予防可能な病気にかかる。早死にする。読み書きができない。部族紛争で負傷して体が不自由(身体障がい)になる。財を活用して生活の質を高める力がなければ、財を平等に分配されたとしても、それを充分に活用できな...続きを読む

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