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学問の「型」を理解すれば、勉強はもっと楽しくなる。
社会人にも役立つ、大学の双方向授業をもとにした「論文入門」の決定版!
「この型式に沿って書かないと、評価されません。」
学生の興味・関心を的確に導く。
圧倒的な筆力を持つ社会学者・小熊英二による論文作法。
「人間は不完全だから進歩するし、努力する。
そして、人間が一人でやれることには限界がある。
だから書いて、公表し、他人と対話する。
そのように、私は考えています。」(本文より)
◆アリストテレス『弁論術』に学ぶ説得の技法
◆「結論を先に言え」は古代からあった
◆人文・社会科学はなぜ「科学」なのか
◆「霊魂」「意志」「社会」という不確かな前提
◆「主題」と「対象」を混同しない
◆画期的な研究を行うためのヒント
◆論文における「よい文章」とは?
◆方法論は「料理のレシピ」
◆「パラグラフ・ライティング」のコツ ……ほか
【本書の構成】
はじめに
第1章 論文とは何か
第2章 論文と科学
第3章 主題と対象
第4章 はじめての調べ方
第5章 方法論(調査設計)
第6章 先行研究と学問体系(ディシプリン)
第7章 方法(メソッド)
第8章 研究計画書とプレゼンテーション
第9章 構成と文章
第10章 注記と要約
第11章 校正と仕上げ
おわりに
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Posted by ブクログ
経営学専攻の大学院1年生である。当然に修士論文を書かなければいけない。修論の提出締め切りは、2026年の1月であり、実は、あと1年ちょっとということだ。
私の所属している大学院・研究室での修士1年生のうちの修論準備のスケジュールは、おおよそ下記の通りである。
■入学前に「研究計画書」を提出し、入学に際して、筆記試験と同時に、「研究計画書」についてを中心とした面接試験がある
■4月に学期が始まって以降、ゼミ内で論文の書き方についての担当教授の説明がある
■学期が始まって2カ月後くらいに、「研究計画書」の修正版の発表を求められる
■夏休み中にゼミ合宿があり、修論の進捗状況の報告を求められる
■12月になり、再度、修論の進捗状況についての報告を求められる
■2-3月にかけて、担当教授との修論に関しての、個別面談・指導がある
■4月に、経営学研究科の修士全員による修論案の発表会がある
まだ1年生なので、これまでは少しゆったりと構えていたが、これから春までの間に、論文の骨子を固め、以降、調査・研究を行うことになる。
かなり昔に学部を卒業した際に、「卒業論文」は書いたが、今考えると、宿題レポートに毛の生えたものでしかなく、本格的な論文を書くのは、今回が初めての経験と言って良い。
書いたことがないので、当たり前であるが、書き方が分からず、「論文の書き方」的な本を何冊か読んでみた。その中では、今のところ、これがベストだと思う。
「論文を書く」と言う時の意味は、大きく2つに分かれる。
1つは、「何を」書くのかということ。どんなことをテーマに選ぶのか、研究仮説は何で、何を明らかにしようとしているのか。これについても、「テーマの育て方」「リサーチクエスチョンの設定の仕方」等に関して解説した本がかなりある。
もう1つは、「どのように」書くのかという内容。本書は、こちらに属する。これをテーマにした本も数多く出版されているが、上記の通り、私が読んだ本の中では、本書が、これまででベスト。
分かりやすい、とか、色々と本書の良いところはあるが、私がもっとも気に入ったのは、くどいくらいに、同じ内容を、別の角度から何度も説明をしてくれている点である。そうしてもらえることによって、「書き方」についての理解が立体的となる。
ただ、この本を1年前、大学院入学前に読んでいたとしても、ピンとは来なかったと思う。論文のことを考え、構想を練り、途中経過報告のためのレポートを書いたことにより、論文とはどういうものなのかを肌感覚で知ることが出来るようになって初めて、本書のような解説本が理解できるようになるのである。
これからも試行錯誤を続けながら、作業と並行して、本書を読み返すことにより、論文の書き方がすこしずつ上手くなっていくのだろう(と期待している)。
Posted by ブクログ
論文の書き方のみならず、その歴史的変遷や存在意義も含めて広く議論していてとても面白い。ジャーナリストの書く記事は、良し悪しはともかく出典が明記されておらず(インタビュイーの個人情報保護などのため)、読者が追試可能なようにはそもそも書かれていないことを理解する必要がある。ここを理解していないと、ジャーナリズムに対して引用が無いとか根拠が無いみたいな無意味な突っ込みどころに気を取られてしまう。相対して、論文は追検証可能性が大事ということになる。
論文の章構成としてはほぼ思考停止で、アブスト・イントロ・方法論・結果と考察・結論という風に認識していたが、それはそもそもIMRAD形式と名前が付いていて、自然科学でよく用いられるが、種々の論文スタイルの一つでしかないことを初めて知った。
著者は自然科学系を経験した社会科学者という背景のため、文理の論文スタイルを両方経験してきている。文系のより多様な論文スタイルは実際に読み込んでみたい。面白そう。
Posted by ブクログ
読みやすい。大学に入る前にこの本を読んでいれば……と悔やまれる。
そもそも学問における「論文」とはなんなのかを述べた上で、どんな文章で組み立てるか、を書いている。
確かに学生時代、「論文の書き方」みたいなプチ講座を受けたけど、大体、注釈の書き方とか参考文献の書き方、とかそんなことしか印象に残ってなかったので、なぜそれが必要なのか、が全く分かっていないままだった。
つまるところ、論文は「科学的思考」に基づいて書く必要がある。(お互いが共有する公理を前提にし、その上に根拠と論理を積み上げて論証し、追検証する。そして進歩していく。)主題がなんなのかをを明確にした上で、先行研究を探し、対象を絞り込み、根拠と論理を積み上げて、論証し、追検証出来るようにし、方法論を組み立て、必要な調査方法を使用する。そして、そのためにパラグラフライティングなどの技術を使用する。
随所で、理科の実験の例えや、料理の例えが出てくる事で、イメージしやすい。
あと、本書で筆者は大量の参考文献をあげているので、次に読みたい本がどんどん溜まっていく。筆者は、学問においての「プライマリ」「かかりつけ医」としての役割を学校で果たしているようだが、大学をすでに卒業した自分からしても、こんなに大量の参考文献をあげてもらえると、次にとっつくべき本がどんどん広がっていくので、まさに「プライマリ」の役割を果たしていただいた。
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