儒教・仏教・道教 東アジアの思想空間

儒教・仏教・道教 東アジアの思想空間

935円 (税込)

4pt

4.0

儒教と道教、そして仏教。この三つの異なる宗教は、長い歴史のなかで渾然と併存してきた。
そのような不思議な思想空間は、なぜ、いかにして成り立っているのか。
死生観、自然認識、民間信仰などの視点から、衝突・妥協・調和を繰り返すダイナミズムをとらえる意欲作。
矛盾しながら共存する東アジア的宗教の本質を、シンクレティズム=習合というキー概念から鋭く分析し、
軽妙な筆致でやさしく語る!

◇本書「はじめに」より―
シンクレティズムとは「ごたまぜ」という意味である。儒教と仏教と道教がごたごたまぜ
まぜになっている。純粋ではない。けれどゆたかさがある。そしてこれこそが宗教というも
のの現実の姿ではないか。

◆主な内容
第1章 シンクレティック東アジア―宗教の実像を求めて
第2章 かばいあう親子のどろぼう―情にあふれ馴れあう心性
第3章 翼をなくした天女たち(上)―ユーラシアの西から東へ
第4章 翼をなくした天女たち(下)―孝との調和と相克
第5章 福禄寿、怨恨、呪殺―心がすさむとき求められるもの
第6章 草も木もみな仏になる―宗教をぬりかえる自然認識
第7章 スモモの下で世直しがはじまる―くりかえされる予言の力
第8章 彼らに永遠の休息をあたえたまえ―湿潤温暖地域の死生観
第9章 東アジアの思想空間へ―思想を生みだす時と場所

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儒教・仏教・道教 東アジアの思想空間 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年09月28日

    中国を中心に3つの宗教の歴史的展開が解説されていたが、トピックが飛び回るのが多く、着いていくのが大変だった.やはり、老子の思想をベースにした道教の下地に、戦乱の日々だった春秋戦国時代に儒教が形成され、さらに仏教が導入された経緯は理解が難しい.ただ、仏教を儒教化して現実的に取り入れた中国人の懐に深さに...続きを読む

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