彼女が探偵でなければ

彼女が探偵でなければ

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

森田みどりは、高校時代に探偵の真似事をして以来、人の〈本性〉を暴くことに執着して生きてきた。気づけば二児の母となり、探偵社では部下を育てる立場に。時計職人の父を亡くした少年(「時の子」)、千里眼を持つという少年(「縞馬のコード」)、父を殺す計画をノートに綴る少年(「陸橋の向こう側」)。〈子どもたち〉をめぐる謎にのめり込むうちに彼女は、真実に囚われて人を傷つけてきた自らの探偵人生と向き合っていく。謎解きが生んだ犠牲に光は差すのか。痛切で美しい全5編。

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彼女が探偵でなければ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    簡単に答えを出す人になってはいないか。
    考える事が面倒になって、
    安易な答えに飛び付いてはいないか。
    物語に夢中にさせながら、
    静かに問われているような。

    知らぬが仏、秘するが花、
    そんな言葉を吹き飛ばす
    みどりさんや理くんがまぶしい。

    少年を上手に書ける作家さんが好きです。
    宮部みゆきさんや加納朋子さんみたいに。
    軽いお喋りの様な物語に社会問題を滑り込ませて考えさせてくれる作家さんも好きです。近藤史恵さんみたいに。(垣谷美雨さんは軽いお喋りというより講演会のイメージ)
    両方入ってました。素晴らしい。
    前作がある様なので探します。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

     圧倒的に粒が揃った短編集だ。 
     日常の謎というには、ちょっと味が濃い目だ。
     でも、読後の心はとても前向きになれる。

    0
    2026年07月30日

    Posted by ブクログ

    探偵はあちこちを巡って色々な手がかりを集め必死に考えてなんとか答えを出す。

    でも〈答えを簡単に出す人〉は違う。
    自分の信じる答えが先にあって、現実の方を分解して都合よくそれに当てはめていく。

    差別にすぐ飛びつく人間は、〈答えを簡単に出す人〉なのだろう。

    今の世の中、すぐに答えを知りたがる人が多い気がする。私も含めてだが。

    もっとじっくり考えなければ。

    0
    2026年04月27日

    Posted by ブクログ

    初めて読んだの作家さんでした!
    推理物はやっぱり面白い。
    ちょっとした違和感から真実にたどり着くみどりさん。
    気になっちゃうと調べちゃうんだなぁ。

    0
    2025年12月12日

    Posted by ブクログ

    探偵の「業(ごう)」にスポットを当てた珍しい構成のミステリ。
    謎を暴くことで人が傷つく展開は多くのミステリで見てきたが、本作は五編中四編で読後に微か~盛大なモヤモヤが残る。

    二話目でそういうコンセプトだと気がついたが、魅力的な謎が提示され、敏腕探偵・みどりに謎解きをせがんでしまう読者(私)も深い業を背負っているのかもしれない。

    基本的にスカッとする話が好きなので星を一つ減らしたが、嗜好が合う人は文句なしの星五だろう。
    前作、前々作があるようなので機会があれば読んでみたい。

    0
    2026年10月11日

    Posted by ブクログ

    探偵が普通の女性で、家庭を持ち、子どもも2人いて、探偵社の管理職という、これまで私はあまり読んだことのないシチュエーション。
    短編5篇からなる。とても読みやすかった。いろいろなパターンで現代の人間が描かれていると感じた。
    短編のタイトルに西暦と季節が書いてあるのだが、なにか意味があるのだろうか。主人公の年齢をさりげなく示したい?あら、もしかして続編?
    →調べました。「五つの季節に探偵は」を読まなきゃ!多分これの前の時代のみどりさんを描いている。

    この探偵は確かにちょっと調べごとにかける情熱が尋常ではないのだが、探偵業を真面目にやるならそうでなくては、とも思う。
    たとえ小説でも、働く女性よ、世間の偏見に負けないで!と応援してしまう。

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    探偵業をしているみどりが不可思議な出来事を解決していくミステリ
    一見普通の推理モノとみえるが、現実味を帯びたダークな雰囲気が最後まで残ることがこの本の魅力だと思った
    また、異常にも近いみどりの探究心の強さも独特さを際立たせていると感じた

    0
    2026年08月04日

    Posted by ブクログ

    短編ミステリーとしてはかなり好み。本格ミステリ大賞だと知っていたのでもっとどんでん返しがあると思って期待してしまったのもあり、少し肩透かし。

    0
    2026年06月17日

    Posted by ブクログ

    すごく読みやすかった。文体もリズムもよくすらすら読めた。なんとなく、クラシック音楽を聴いている感覚になった。

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    第1話の表現がやや陳腐で痒いが、それ以外は伏線、動線共に丁寧で面白いミステリー
    事件性というより、日々感じる些細な謎から大きな真実へと辿り着く珍しいタイプのミステリーだと感じた

    0
    2026年04月09日

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