作品一覧

  • 女系天皇 天皇系譜の源流
    3.5
    1巻850円 (税込)
    初代神武天皇以来、男系皇位継承に断絶がなかったとするのは、明治政府の創出だった! 『古事記』『日本書紀』の天皇系譜に加え、考古学資料、文化人類学の視点から母系社会系譜の調査資料をひもときながら、日本古代における族長位継承の源流に迫る!
  • 深層日本論―ヤマト少数民族という視座―(新潮新書)
    -
    日本人は少数民族、すなわちヤマト少数民族である! そう捉えると様々な謎がとけてくる。なぜ粗末な穀物倉庫が伊勢神宮正殿となったのか。秘される大嘗祭で天皇は何をしているのか。今なお、無文字文化の名残を残す中国少数民族に、在りし日の日本の姿をみた碩学が、古事記、万葉集(和歌)、伊勢神宮、大嘗祭をめぐって、本当の“日本古来”とは何なのかを、遥か古代にまで遡って説く日本論の決定版。
  • 古事記の起源 新しい古代像をもとめて
    3.6
    1巻924円 (税込)
    古事記は、八世紀に編纂された日本最古の書物のひとつである。しかし古事記は突然出現したのではない。縄文・弥生期から連綿と続く、無文字時代の神話がその源にあった。著者は、無文字文化の「生きている神話」「生きている歌垣」が今なお残る中国長江流域の少数民族文化を調査し、神話の成立過程のモデルを大胆に構築。イザナミやヤマトタケルの死、スサノオ伝承、黄泉の国神話、糞尿譚などを古事記の深層から読み直す。
  • 古事記誕生 「日本像」の源流を探る
    3.0
    1巻990円 (税込)
    今からちょうど千三百年前、『古事記』が誕生した。令の制定や平城京遷都など、古代日本の急速な近代化が進められるなかで、なぜこのような「時代に遅れた書」が作られたのか。縄文・弥生時代に遡る神話が、国家成立期にまで生き残ったのはなぜか。「記序」贋作説を検証しながら分析する。さらに、アメノイワヤト神話を例に、歌垣、酔っぱらい体質、銅鏡と鉄鏡の違いなど、多様な視点から新旧の層に区分けして解読する。
  • 大嘗祭―天皇制と日本文化の源流
    3.0
    1巻1,012円 (税込)
    代替わりした天皇が即位後の秋に1回だけ行う大嘗祭。「秘すべきことがはなはだ多い」とされ、謎に包まれたその儀式は、古来、豊穣祈願、聖婚儀礼など、さまざまに解釈されてきた。著者は大嘗祭が確立した天武朝、さらに古墳時代、弥生時代へとその起源を遡って考察。そのルーツが稲作儀礼にあり、原初段階の日本文化が女性原理に満ちたものであることを明らかにした。現在に至る日本的心性の基層が浮かび上がる。
  • 古事記の生成
    -
    1巻6,728円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「古事記」の読みに作家論の視点、即ち一人の個人の強力な個的意識の産物であるという視点を導入した論考集。書き手を総体としての一人の人間としてある程度把握した上で、その作品生成の現場に潜りこむ方法論が新しい。

ユーザーレビュー

  • 女系天皇 天皇系譜の源流

    Posted by ブクログ

    なんでそれなりのお立場の方が
    男系幻想
    にとりつかれているのかがわからない
    本書でもそれが補強された

    0
    2022年04月23日
  • 古事記の起源 新しい古代像をもとめて

    Posted by ブクログ

    古事記と言えば日本古来の神話というのが通り相場だが(そしてそのとおりなのだが)、実はポリネシアなど南方の神話との共通点が多いこと、その記述は「編集」されたものであり、本来の姿である「謡」の要素を復元する上で中国少数民族の無文字文化の分析が参考になりうること、等々興味深い論考が続く。

    恐らくハイライトはこうした外来文化との共通性の例外として日本だけが人糞を肥料に用いる特徴があることの指摘と、その理由にかかわる推論部分。
    専門家の間でどのように評価されているのかは分からないが、大変刺激的な内容だった。

    0
    2019年01月02日
  • 古事記の起源 新しい古代像をもとめて

    Posted by ブクログ

    古代史について。
    日本最古の書物のひとつである古事記に、律令国家としての正統性だけでなく、無文字時代の縄文弥生時代から連なる呪術的等の文化の影響力を重点においている本。
    古事記について詳しくないので、分からない点も多いが、古事記に書かれている不可解な記述等も、縄文弥生時期(著者は「古代の古代」と呼んでいる)の文化の影響力のせいという点は、非常にロマンを感じた。
    中国少数民族や沖縄の歌の文化を古代の古代の源流のひとつと考えている。

    結は非常に共感できる内容だった。古代の古代の文化と国家段階に求められるリアリズムは反する方向性のものだが、日本は古来その矛盾した状況が連なってきた。明治の近代化や大

    0
    2011年10月27日
  • 古事記の起源 新しい古代像をもとめて

    Posted by ブクログ

    神話の本来の形は「歌」であったとし、
    文字で伝えられる時点で古事記は「死んだ神話」という考えを元に、

    現代に残る「生きた神話」である中国の少数民族に伝わる「歌垣」を参考に、
    神話の成立背景、当時の死生観などを考えるもの。

    古事記についてそんなに詳しくないので鵜呑みにしていいものなのか分かりませんが、興味をそそられます。


    ただ、著者がどこから「歌垣」に行き着いたのか書いてなかったような。見落とし?

    0
    2009年10月04日
  • 女系天皇 天皇系譜の源流

    Posted by ブクログ

    今の価値観は、実は明治憲法のせい…?
    明治以前のあいまいな方が良かったのかも、と思ってしまいました。

    0
    2022年06月26日

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