作品一覧

  • 帝国大学 近代日本のエリート育成装置
    3.3
    1巻946円 (税込)
    今なお大きな存在感を持つ旧七帝大。明治維新後、西欧の技術を学ぶため、一八八六年の帝国大学令により設立が始まった。本書では、各地域の事情に応じて設立・拡充される様子、帝大生の学生生活や就職先、教授たちの研究と組織の体制、予科教育の実情、太平洋戦争へ向かう中での変容などを豊富なデータに基づき活写。建学から戦後、国立総合大学に生まれ変わるまでの七〇年間を追い、エリート七大学の全貌を描く。
  • 学歴の社会史
    3.5
    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いつの世も物議を醸す「学歴」は、明治政府の教育方針によって誕生した。しかるに世の人々は、それをどう受け止めてきたのか。近代国家と教育の微妙な関係を探る一冊。解説=竹内洋
  • 増補 試験の社会史
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 学校生活のなかで繰り返されるテストや、入学試験・資格試験など、現代日本はまさに試験の社会といえる。明治維新期の日本は、近代化・産業化を図る手段として、中国の科挙を淵源とし、西欧の近代産業社会で発展した試験制度をきわめて積極的に取り入れ、活用していった。日本の学校教育と選抜のシステムはどのようにして作られたのか、そして試験社会はどのような功罪をもたらしたのか。豊富な事例をあげつつ検証する。
  • 大学の誕生〈上〉 帝国大学の時代
    4.0
    1~2巻1,034~1,078円 (税込)
    日本の大学はどのような経過をたどって生まれたのだろうか。本書は、その黎明期のダイナミックな展開を二巻にわたって、つぶさに描くものである。上巻では、明治一〇年の「東京大学」の設立と一九年の帝国大学誕生の成立から説き起こす。その後、帝国大学が自己変革していくさまと、帝国大学に対するかのように生まれる官立・私立の専門学校の隆盛へと物語は進んでゆく。人と組織が織りなす、手に汗握るドラマ。

ユーザーレビュー

  • 大学の誕生〈下〉 大学への挑戦

    Posted by ブクログ

    2023/10/14 「大学の誕生」 天野郁夫☆☆
    大学に職を得て初めて読み解ける。新たな経験の有り難さ。(日赤も然り)
    本書は長く本棚に在ったが、Parisツアーでソルボンヌ大学に触れ、ヨーロッパにおける大学の成り立ちを考えたことから本書を手に取る。
    するとこれが面白い、作者の筆力に感嘆!
    一橋大学経済―東大院のキャリア アイセックの先輩を想起した。

    大学制度の歴史は「国家そのもの」 
    伊藤博文と森有礼は、「憲法」と「教育」を国家の骨格とした
    ①大学 リベラルアーツ哲学+法・医・神 バカロレア資格 研究と教育
    ②専門学校グランド・ゼコール 工学・農学・商学

    0
    2023年11月18日
  • 大学の誕生〈上〉 帝国大学の時代

    Posted by ブクログ

    明治維新、教育制度を西欧にキヤッチアップさせる国策。
    伊藤博文は、①憲法②教育が国家の背骨。
    東京帝国大学を先行させるが、問題は国全体のシステム。
    帝国大学からのアプローチと、初等・中等教育の充実が噛み合わない。日本語と外国語のギャップ。予科3年の負担。
    大学制度の拡充が鍵。帝国大学だけでは財政負担が限界。
    私立大学の活用が不可欠だが、定見が定まらない。
    早稲田大学・慶応義塾大学はさすが王道。

    0
    2023年10月18日
  • 帝国大学 近代日本のエリート育成装置

    Posted by ブクログ

     帝国大学の歴史は即ち長男・東大の歴史でもあるが、九大の教員としては、帝国大学の四男坊・九州大学を中心に読んでみると、長男と四男との制度的格差を痛感できる。シビアな言い方をすれば、帝国大学そのものも、戦前の家父長制の中に位置づけられていたと言える。
     7帝大の創設時期をマクロ的な日本経済史に大凡位置付けてみると、東大(1886年)は企業勃興期、京大(1897年)は日清戦後期、東北大(1907年)と九大(1910年)は日露戦後期、北大(1918年)は大戦景気、阪大(1931年)と名大(1939年)は高橋財政から戦時経済期に相当する。したがって、同じ「帝大」であっても、それぞれの創設や学部の新設過

    0
    2020年05月04日
  • 増補 試験の社会史

    Posted by ブクログ

    世界で初めて試験システムを発達させたのは、プロイセン。
    中央集権的国家には官僚制度が必要で、人材登用システムとしての大学。

    0
    2020年04月03日
  • 大学の誕生〈上〉 帝国大学の時代

    Posted by ブクログ

    PhDの研究のために読む。
    明治維新から150年くらいが経つが、いかに短時間当時の構造が現状を規定しているかが分かる。特に、帝国大学=東大の怪物ぶりが興味深い。

    また、私学のルーツもよく理解し、いわゆるアカデミアではないことがよくわかった。

    今後、色々と読み返すことになるだろう。

    0
    2020年04月03日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!