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Posted by ブクログ 2020年05月04日
帝国大学の歴史は即ち長男・東大の歴史でもあるが、九大の教員としては、帝国大学の四男坊・九州大学を中心に読んでみると、長男と四男との制度的格差を痛感できる。シビアな言い方をすれば、帝国大学そのものも、戦前の家父長制の中に位置づけられていたと言える。
7帝大の創設時期をマクロ的な日本経済史に大凡位置...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月02日
天野さんの著作ではかなり読みやすい。
帝大の設立と発展については別の作品でも触れられているけど、教授会と大学の自治、学問の自由を賭しての文部省とのやりとりが分かる。でも文部省とは戦えても財務省には手も足も出ない。泣ける。
関係ないけど、
本郷には東大に足跡を残した先人の14の銅像がある。なかで山川健...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月20日
旧帝大として現代まで生き続ける帝国大学の歴史について、時代背景を交えながら詳細に解説する新書。
設立の意図、莫大な費用などがありありと描かれており、大学の設立が明治の初めという時代の一大事業であったことが良くわかる。
「大学をつくる」というのは現代でも別の意味で困難であるのだろうが、帝国大学にお...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月06日
「歌のわかれ」などを読んでて、主人公が四高で進学と試験とで四苦八苦してる描写があるのですが、そこらへんの制度がよく理解できてなかったのです。(今の東大の教養学部、高校とどう違うのか的なところが…)
今回のこの本、知りたかった旧帝大の設立の歴史や、一高をはじめとする高等学校・大学予科辺りの話が書かれて...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月19日
天野の文体は中公新書の体裁によく合う、と思うのは私だけだろうか。おそらく将来的に新書にすることを想定して執筆当時から連載されていたのだろうと思った。文章の雰囲気は固すぎずやわらかすぎずでとてもよみやすい。著者独特の「大学」を表現する単語としては、しばしば「装置」「施設設備」といったハード面に関する語...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月06日
正直、期待していたものとは違った。旧帝国大学それぞれの建学の歴史から現在に至るまでが書かれているのかと思って買ってしまったのである。ところが、実際は帝国大学という制度に関して、誕生から現在の大学制度に改変されるまでを述べた本だった。
ただ、例えば漱石など明治の文豪の本を読んでも、実はいまいちよくわか...続きを読む
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