作品一覧

  • 時間と自由
    -
    1巻1,045円 (税込)
    時間を、時計のような区切られた点の集まりではなく意識の内的持続の中に見る。19世紀実証主義哲学を批判し、人間の意識と科学の因果律の違いを説いた、ノーベル賞哲学者の代表作。(原題「意識に直接与えられているものについての試論」)

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  • 笑い/不気味なもの
    -
    1巻1,320円 (税込)
    『笑い』と『不気味なもの』は「反復」といった同じ現象を対象にして出会いかつ分岐する。その二つの論考を並列させると、新たな読み・新たな思考が召喚される。ジリボン「不気味な笑い」を付す。
  • 物質と記憶
    5.0
    1巻1,430円 (税込)
    フランスを代表する哲学者アンリ・ベルクソン(1859-1941年)が残した主著の一つである『物質と記憶』(1896年)については、すでに7種もの日本語訳が作られてきた。そのすべてを凌駕するべく、第一級の研究者が満を持して新たに訳出した本書は、簡にして要を得た「訳者解説」と相俟って、日本語でベルクソン哲学の真髄を伝える、文字どおりの「決定版」である。今後、本書を手にせずしてベルクソンは語れない。
  • 創造的進化
    4.5
    1巻1,485円 (税込)
    生命は、「生の弾み“エラン・ヴィタル”」を起爆力として、不断の変形を重ねてきた。目的的ではなく、多様な方向に自由な分岐を繰り返す生命の進化の過程―それはわれわれの意識にも通じるものである。時間、意識、身体、記憶―超越論的存在を直観的把握によって解明しようとしてきたベルクソンが、さらに生命の根源へと思索を深める。刊行するや全世界で反響を呼び、生命概念を刷新するとともに、ベルクソンの名を高めることとなった主著。ちくま学芸文庫版オリジナル新訳。
  • 精神のエネルギー
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    ベルクソン自身によるベルクソン哲学入門。『物質と記憶』や『創造的進化』などの議論のエッセンスが、分かりやすくエレガントに語られる論文集。思考の躍動感を伝える見事な新訳で。
  • 思考と動き
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    ベルクソンによるベルクソン哲学の方法論指南。哲学者自身の編んだ講演・論文集が、持続と直観というベルクソン哲学の根本を、彼以前の哲学との異同にも触れつつ納得させてくれる。
  • 新訳ベルクソン全集1 意識に直接与えられているものについての試論
    -
    1~2巻2,200~2,640円 (税込)
    哲学者であるとともに数学者・文学者であり、仏教にも造詣が深い──ベルクソンの統一的な全体像がわかる、本邦初の個人完訳! 全7巻+別巻の口火を切るのは『時間と自由』として有名な論考。

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  • 物質と記憶

    Posted by ブクログ

    現在のところ最新の翻訳で、最良のものだと思う。昔のベルクソンの翻訳は主に仏文学者がやっていたことが多く、そのせいか良質の仏文学を読んでいるような感覚があったのだが、最近の(主に哲学者による)翻訳ではその香りがなくさみしく感じていたところだった。ところがこの本にはその感覚があり、やはりそれはもともとベルクソンが持っているものだったのだと改めて思った。
    解説も内容の的確な要約など適切。ちなみに、p.377に「最近の「純粋想起」という翻訳は(略)致命的」とあるが、それはちくま学芸文庫の合田正人訳と白水社の新訳全集の竹内信夫訳の二つを指している。
    最近のものとしては岩波文庫の熊野純彦訳もあるが、こちら

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    2020年06月04日
  • 思考と動き

    Posted by ブクログ

    私たちは普段、何かを感じ何かを考えながら生きている。その思考によって成果を出すことは今の社会においては頻繁に求められることだろう。そして、私たちは創造的な思考を求められるが、同時にその思考は現実を捉えていなければならない。
    では、考えるとは実際どういったことなのか。私たちの思考はどのようにして働いているのか。その一つの答えを出すのが19世紀から20世紀の哲学を代表するこの本の著者アンリ・ベルクソンである。

    「どんな抽象的な思考も、その出発点は常に知覚です。」
    私たちの思考は知覚から得たものを配列し直すことはできるが、その材料は知覚から得るのである。そしてこの知覚とは、ただ目の前のものを見るこ

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    2013年10月23日
  • 思考と動き

    Posted by ブクログ

    ベルクリン哲学について、著者自身の講演や論文を集約し、記述した1冊で、夏目漱石などもさかんに読みこんだそうである。「実在を私たちの観念の寸法に合わせてはいけない。私たちの観念を実在に合わせて拡げるのだ。」(P.326)。冒頭の「哲学に欠けているのは正確さである。」(P.9)は核心をついた言葉と感じた。

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    2013年06月29日
  • 精神のエネルギー

    Posted by ブクログ

    訳がこなれていて読みやすい。講演集のようだが、柔らかい語り口の印象、例える言葉もエレガント。ページを眺めているだけでなんだか心地よい。

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    2012年07月11日
  • 創造的進化

    Posted by ブクログ

    たいへん示唆的な哲学書である。しかも、訳文が読みやすい。「産業的」「優勝的」など意味不明な言葉が少しあるが、岩波版より論旨は追いやすい。結局、この著作のポイントは、すべてを生命の流れ、つまり「純粋持続」のもとにみるということだろう。また、進化の観点からみれば、知性は行動するために生命がつくったものなので、必然的に限界があるのである。ダーウィンやアイマー、ド・フリースやラマルクなどの進化論思想の読み解きも面白い。進化には結局、生命の意志があるのだ。思想の映画的メカニズムをもとに、科学思想を検討するところもみごとである。カルノーやクラウジウスなどの熱力学にも少しふれているが、アリストテレスの科学論

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    2011年04月30日

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