吉田秀和の作品一覧
「吉田秀和」の「モーツァルト」「音楽展望」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「吉田秀和」の「モーツァルト」「音楽展望」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
客観的に、時に激情が募って主観の才骨頂に。筆が自由自在に滑る秀作。
内容が微に入り細に渡って、しかも音楽の専門用語が大半を占めるだけに、読み流せない。
このところ、ショパンも好きだけど・・ブラームスの内面世界の懊悩が現れた・・特に室内楽にはまっているだけに。
YouTubeのショート動画が好みそうな「シューマン夫人クララをまみえた三角関係」はさておき~
独逸の3Dの一人と称されるブラームス。
極貧に生まれ、父親のプッシュで13歳には罵声飛び交う酒場でピアノの語り引きで生計を担わされていた。
シューマンとの出会いが良いか悪いか・・ま、いずれにせよ、暗く寒く陰鬱な気候風土と国民性が彼と彼の音楽に
Posted by ブクログ
明晰にして温雅。吉田秀和の文章を読んで受ける印象である。日本における音楽批評というジャンルを確立した吉田であるが、文学、美術にもその造詣は深い。その吉田の批評の核となる「自分」を創り上げてきた幼児期の記憶から、中原中也、吉田一穂という二人の先輩詩人との出会い等、すでに発表された単行本の中から音楽はもとより文学や美術を語った、これはという文章を選んで編まれた随想集である。
「批評するとは自己を語る事である。他人の作品をダシに使って自己を語る事である」というのは、小林秀雄の有名な文句であるが、その小林に近い位置にいて強い影響を受けながら、吉田秀和の批評は小林のそれとは対極に位置するように思える。