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シューマンは「春の交響曲」や「子供の情景」などの曲で親しまれるドイツ初期ローマン派の作曲家であるが、またすぐれた音楽評論家でもあった。本書はその論文の大半を収めたもので、ショパン、ベルリオーズ、シューベルト、ベートーヴェン、ブラームスなど多数の音楽家を論じ、ドイツ音楽の伝統を理解する上に貴重な読物である。
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Posted by ブクログ
初のクラシック音楽の本を読んだ。 吉田秀和が初めて訳した本だけど、読みやすいのが先ず第一印象。 シューマンのロマンチックで優雅、公演のように熱狂的に論ずる姿勢に大変好感を持てた。 クラシック音楽は最古の歴史と云われるので、この本を読んだだけでは歴史的なものも音楽自体の良さも分からないのは必至。 導い...続きを読むてくれるので本書に出てくる曲を聴きながら読むのがベストだと思った。 音楽を奏でるのと同じ位の熱量のある内容なので、コンサートとかの雰囲気もふわりと掴めるのではないだろうか。 事実、それを意識して書いて吉田秀和が「音楽新報」という当時シューマンと仲間たちが発刊していたのを要所々々抜萃したものだけど、クラシック音楽の優雅さ、高尚さなどの雰囲気を掴むのには抜群の一冊だった。 これを機にクラシック関連の本をもっと読みたくなった。
クラシックを聴きながら優雅に読んでみた(普段聴かね~のに)。作曲家シューマンが音楽評論家としてベートーベン、ショパン、メンデルスゾーン、シューベルトなどの作曲家を賞賛を交え論じている。リストの演奏会でシューマンが来ているのを知り急遽演目をシューマンの謝肉祭に変更したりと様々なエピソードも描かれている...続きを読む。ただし、自分が音楽に詳しくないが為に理解するのが難しい部分もある。終盤の『音楽の座右銘』の項はとても読みごたえがあった。ー恐らく、天才を完全に理解するのは天才だけだろうー。この本読んでるとそんな気がする。
まだ自分の音楽知識ではこの本の言葉の半分も分からなかった。 ただ聴きたい曲や勉強になることも多々あったので読んでよかった。
シューマンって本当に純粋に己の音楽に素直だったんだなぁと読んでて思った。シューベルトやショパンを絶賛しているあたりが、彼の人間くささを感じることができてほほえましかった。 人の心の深奥に光をさしこむのが芸術家の道、らしい。芸術家でありたい。
やっぱり当時の人の言葉で書かれているものは説得力もあるし重みもあるね。回りくどい比喩やら何やらがとってもシューマンで好きです。最初は読みづらいけど、だんだんすらすら読めるようになる不思議な一冊。こう書くとまるで外国語で書かれた本のように聞こえるけど、シューマン語と言っても特にさしつかえないかとw
当時の音楽が当時どのように評価されていたのか、興味深く読むことができる。ショパン、リスト、ブラームス… それだけでなく、個人的には、音楽の演奏・教育のヒントもちりばめられていると思った。
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