【感想・ネタバレ】ホロヴィッツと巨匠たちのレビュー

あらすじ

圧倒的な技巧派・ホロヴィッツの晩年公演を「ひびの入った骨董品」と称し名声を高めた吉田秀和。他、著者が愛した名ピアニスト3人――ルービンシュタイン、リヒテル、ミケランジェリに関する一冊。

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Posted by ブクログ

わたしが畏敬する評論家のひとり吉田秀和がホロヴィッツ,ルービンシュタイン,リヒテル,ベネディッティ=ミケランジェリという20世紀の大ピアニストをそれぞれ評した文章を集めたアンソロジイである。読んでいると,他の三人に比べてホロヴィッツに対する評価の揺れが興味深い。吉田秀和はおそらく,ホロヴィッツのピアニストとしての魅力(魔力?)に首根っこを掴まれていたものの,どうにも芸術家としての気質が合わず,他の三人ほどには評価できずに,その評言がどこか苦味を感じさせるものになっているのではないかと思われて,実に面白かった。

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2020年03月09日

Posted by ブクログ

クラシック音楽を聴く人ならば読む価値のある本だと思う。一世代前の人たちの音楽への接し方に、純粋さに感動を覚える。もちろん全ての表現に同感というわけではなく、我々世代の方が遥かに良い音楽を直接聴いているとも思うが、批判する気にもならない。手元に残しておきたい本だと思う。

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2019年12月27日

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