三好達治の作品一覧

「三好達治」の「新唐詩選」「測量船」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 諷詠十二月
    5.0
    1巻1,562円 (税込)
    「この書は詩歌の理解に熱心な、あるいは熱心ならんと欲せらるる、比較的年少の初学の読者を聴者として、著者の素懐を仮りに題を設けて説かんと企てたもの……」。昭和17年9月、太平洋戦争のさなかに書下された本書は、万葉から西行、子規、晶子の短歌、菅原道真、新井白石、頼山陽の漢詩、芭蕉、蕪村、虚子の句、朔太郎、犀星の詩等々、秀作を鑑賞し、美と真髄を明かす、詩歌入門の不朽の名著。
  • 萩原朔太郎
    -
    1巻1,463円 (税込)
    昭和2年、萩原朔太郎の知遇を得て以来、昭和17年の死まで、常にその周辺にあり、さらには歿後、三度におよぶ全集の編集に携わるなど、三好達治にとって、朔太郎は生涯にわたる師であった。格調高い名文によって、朔太郎との交遊を振り返り、その面影をしのびつつ、同時に、作品の形成過程を緻密に辿る。朔太郎の詩の核心が、批評の美によって浮き上がるまさにライフワークとしての、師へのオマージュ。
  • 測量船
    3.5
    1巻1,144円 (税込)
    太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。無限のイメージを喚起するわずか二行の詩「雪」他を収録の第1詩集『測量船』。「乳母車」「甃のうへ」「鳥語」「獅子」等、日本古典の詩風と西欧象徴詩風が混然と融合し、魅了する全92篇(「測量船拾遺」を含む)。新詩の可能性を追究する若き詩人・達治が"現代抒情詩"を展開させた画期的詩集。
  • 萩原朔太郎詩集
    -
    1巻1,133円 (税込)
    「詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである」として、ひたすら感情の世界を彷徨しつづけた萩原朔太郎は、言葉そのもののいのちを把握した詩人として、日本の近代詩史上、無二の詩人であった。代表作「月に吠える」「青猫」等より創作年次順に編まれた本詩集は、その軌跡と特質をあますところなくつたえる。

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  • 新唐詩選
    -
    1巻1,012円 (税込)
    中国の詩は、世界の詩のなかでも最も美しいものの一つである。とりわけ唐代は、李白や杜甫をはじめとして、多くのすぐれた詩人が輩出した時代であった。中国の詩に親しもうとする若い世代のために、中国文学者と詩人の二人の著者が協力して、主要な唐詩の読解とその味わい方を懇切に説いた唐詩の世界への案内。

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ユーザーレビュー

  • 諷詠十二月

    Posted by ブクログ

    読んだのは講談社文芸文庫のものではなく、潮文庫(新潮文庫でもない)のもの。古書店で購入した。

    詩の読み方を知りたい、と思うのならば、こちらよりも同じ著者による『詩を読む人のために』のほうが、後に書かれた、ということもあっておすすめできると思う。

    こちらは、戦中に書かれた本なので、ちょっと「あれっ?」と思う部分もある。そのへんの事情を軽く踏まえておくために、「あとがき」と「解説」を先に読むのもありかもしれない。

    0
    2021年04月14日
  • 測量船

    Posted by ブクログ

    三好達治は大好きな詩人の一人。「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。」  この二行詩『雪』はあまりに有名ですね。

    1
    2009年10月04日
  • 測量船

    Posted by ブクログ

    私が手にしているのは、昭和46年発行の増補版ですが多分内容は同じだと思います。
    散文の表現が私のイメージと違い戸惑ったがそれなりに味わい深さを感じた。
    ’乳母車’がぐさっと心に刺さった。最後の文だけでも私の心をわしづかみしてしまった。
     母よ 私は知ってゐる
     この道は遠く遠くはてしない道
    読んでよかったと思います。

    0
    2025年10月13日
  • 測量船

    Posted by ブクログ

    『雪』のポイントは眠ることによって「今日」が終わること。「今日」が「どこにもない昨日」となる断絶の瞬間ではないだろうか。現在と過去の繋がってなさのようなものを感じた。

    0
    2022年03月08日
  • 測量船

    Posted by ブクログ

    詩が、苦手である。
    どう読めばいいのかわからないというより、自分が読んでいるのかわからなくなる。
    平たく言えば、物語のように「読んでいる」実感が湧いてこない。自分が読めていないだけなのかな? とも思うが、それはそれでなんだか悔しい気がしてしまう。困ったものである。

    三好達治。これはその、有名な「雪」が収録されている詩集。
    この詩集では、静かで淡々としたイマジネーションと、透明で哀しい郷愁を感じた。萩原朔太郎に似てる。でも朔太郎よりは湿り気がある感じ。朔太郎は師にあたるのかな。

    が、私にはどうも言葉が「響いて」くる作品が少なく、よくわからないままぼんやり一冊読み通した、という印象。読みこめて

    0
    2012年05月06日

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