萩原朔太郎詩集

萩原朔太郎詩集

1,045円 (税込)

5pt

「詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである」として、ひたすら感情の世界を彷徨しつづけた萩原朔太郎は、言葉そのもののいのちを把握した詩人として、日本の近代詩史上、無二の詩人であった。代表作「月に吠える」「青猫」等より創作年次順に編まれた本詩集は、その軌跡と特質をあますところなくつたえる。

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萩原朔太郎詩集 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年01月04日

    本当に大好きな大好きな作品。
    萩原朔太郎は繊細な感性と表現を用いて自分の孤独と影と向き合っていることが伝わる。

    彼の初期の作品である『月に吠える』では醜い、堕落した、不自然なものを人間の本性の反映として捉れられている。敢えて醜悪な対象に孤独な自己を投影し、それを描写するために顔、死体や動物等、様々...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月12日

    やはり初期の作品群はすごい
    どれくらいすごいのかというと紙面にまで緊張感がみなぎっている
    月光に照らされた静かな水面に、言葉のしずくが一滴落とされると波紋がさっと広がる
    詩的イメージの鮮烈さに心が震える

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    Posted by ブクログ 2013年01月29日

    初めて詩集というものを読んだ。それまで文学と評論 長い文章ばかりだったので自分に詩を読む心があるのか不安だった。

    朔太郎さんと相性が良かったからなのか それともやはり偉大な詩人だからなのか本当に素敵な物だった。言葉の響きが耳に心地よく情景が静かに流れていくようで

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    Posted by ブクログ 2014年05月08日

    やわらかな憂鬱にひそむ青ざめた影。
    「贈物にそへて」「緑色の笛」など素敵な詩がいくつも見つかりました。
    「愛憐詩篇」と「散文詩」抄は全部好きだ~。

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    Posted by ブクログ 2011年08月28日

    ああすつぱりといつさいの憂愁をなげだして、
    わたしは柔和の羊になりたい、


    散文も好き。「――情緒よ、君は帰らざるか」

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    Posted by ブクログ 2009年11月26日

    収録:「愛憐詩篇」「月に吠える」「松葉に光る」「青猫」「蝶を夢む」「桃李の道」「郷土望景詩」「氷島」「散文詩」

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「月に吠える」で有名な萩原朔太郎の詩集です。

    正直私は詩を完璧に理解はしてません。
    しかし、なぜか萩原朔太郎の詩を読むと
    心が落ち着くのです。

    萩原朔太郎作品には賛否両論あると思いますが
    ぜひ一度声に出して読んでもらいたい一冊です。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    病的に神経質、だからこそ繊細。悲しいというよりは、寂しい。
    ひとりで俯いて歩きながら、ぽつり、ぽつりと呟いていく。それらが地面に滲み込んでいくのを見ては踏み、見ては踏み。
    時には誰にともなく叫び、また下を向いて歩きだす。

    そんなイメージです。的外れなことを書いているな、と言われると返す言葉もござい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    冬、雨上がりの早朝。
    林の中を一人で歩く。

    そんな清清しさと孤独のあいまった気持ち、
    これを読むといつもそういった気分になる。

    鳥肌が立ちます。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    『月に吠える』の『竹』より抜粋。「ますぐなるもの地面に生え、するどき青きもの地面に生え、凍れる冬をつらぬきて、そのみどり葉光る朝の空路に、なみだたれ、なみだをたれ、いまはや懺悔をはれる肩の上より、けぶれる竹の根はひろごり、するどき青きもの地面に生え。」

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