ヘッセの作品一覧
「ヘッセ」の「ガラス玉演戯(上下)合本版(新潮文庫)」「さすらいの記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ヘッセ」の「ガラス玉演戯(上下)合本版(新潮文庫)」「さすらいの記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
自我からの解脱を目標に、苦しみを乗り越えて道を切り開いていくシッダールタの姿に、引き込まれました。
宗教的内容であることを予想し、読み始めは身構えましたが、その心配は無用でした。
苦行を3年間一緒に積んだシッダールタと友人ゴーヴィンダは、違う道を進みます。ゴーヴィンダはブッダの弟子となります。
苦行で身につけたもの(断食、待つ、考える)を遊女のカマラー、商人との出会いの中で手離すことになったシッダールタ。そのかわりに得たものは、官能の喜び、快適な暮らし、富(とみ)でした。しかし、シッダールタの心は満たされず、その後、彼に大きな影響を与える人物との出会いがあり、彼は変わります。
後半は、
Posted by ブクログ
主人公の少年がデミアンという不思議な少年との出会いを通じて精神的な成長を遂げるまでを描いた物語。
子ども時代の両親に守られた『明るい世界』から自分の世界へと繰り出そうともがいたり、理想の自分とのギャップに苛まれる主人公に過去の自分を重ねてしんみりとしてしまった。
ラストのデミアンの言葉には号泣した。
自分を見つめ直したいときにまた読みたい本である。
この本は作者のヘッセがユング系のセラピーを受けた後に書いた話らしく、
読んでいると登場人物や主人公の心の動きがユングの理論を下敷きにしていることがわかる。
またキリスト教的価値観をわかっているとなお深い考察ができると思う。
(知らなくても十分楽