作品一覧

  • 中世の都市と非人-武家の都鎌倉・寺社の都奈良-
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    1巻1,320円 (税込)
    非人はなぜ都市に集まったのか。叡尊教団の独自の論理による非人救済活動が、中世の非人身分成立に及ぼした影響とは。中世都市の代表・鎌倉と奈良、中世都市民の代表・非人を素材に、都市に見る中世を読み解く。
  • 日蓮 「闘う仏教者」の実像
    4.3
    1巻924円 (税込)
    電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。 地震や疫病、蒙古襲来など、激動の鎌倉時代を生きた日蓮。天台宗ほか諸宗を学び、三二歳で日蓮宗を開いて法華経の信仰を説いた。鎌倉を本拠に辻説法で他宗を攻撃して圧迫を受け、建白書『立正安国論』の筆禍で伊豆に、のちには佐渡に配流された。死をも恐れぬ「闘う仏教者」のイメージがある一方、民衆の苦しみに寄り添う姿も垣間見られる日蓮。自筆の書簡、数多くの著作をはじめ、史料を博捜して、その思想と人物像に迫る。
  • 増補 破戒と男色の仏教史
    4.0
    1巻1,584円 (税込)
    稚児をめぐって寺院間で戦いが起きるほど、男色は中世仏教界に根づいていた。戒から新仏教勃興の背景を描くスキャンダラスな仏教史。
  • 日本仏教史入門
    4.0
    仏教は宗教であり、日本の暮らしに根差した思想でもある。私たちは仏教に何を求めてきたのか。仏教史から日本人の姿が見えてくる。
  • 太平記 鎮魂と救済の史書
    4.0
    1巻748円 (税込)
    足利尊氏や新田義貞、楠木正成ら名だたる部将が活躍する『太平記』。しかしこの名高い戦記物がめざしたのは、英雄譚と言うよりも、南北朝動乱を生きた、名もなき人々への鎮魂と救済ではなかったか。怨霊の跋扈する、不条理にも見える物語世界が内包する『太平記』の精神とは。また、登場人物たちの体現する儒教的道義論や因果応報論が担ったものとは何なのか。単なる戦記物の枠を超えた『太平記』の世界への招待。
  • 中世都市鎌倉を歩く 源頼朝から上杉謙信まで
    3.5
    源頼朝に始まる鎌倉幕府が滅亡すると、鎌倉は急速に衰退しゴーストタウンとなったと考えられがちだが、実態は違っていた。京都室町に幕府が移った後も、鎌倉は東国を管轄する鎌倉府の所在地として十五世紀半ばまで繁栄を続けた。武家の首都として誕生し、幕府滅亡後はほとんど知られることのない都市鎌倉とはいかなるものだったのか。源氏、北条氏、足利氏、上杉氏の足跡を寺社や史跡に尋ねながら、謎に包まれた鎌倉の中世を歩く。
  • 日蓮 「闘う仏教者」の実像

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    ネタバレ

    日蓮の生涯について綿密な史料解釈の基、要点を抜き出して簡潔にまとめた名著。
    日蓮のゴリゴリに追求していく思想、過激発言と数々の舌禍とも言える困難、その反面驚くほど人間味のある数々の手紙、日蓮という人物のエッセンスが詰まった面白い本だった。
    また、難解な日蓮の仏教思想を噛み砕いて(久々の読書であったのでそれでも難解であったが)丁寧に解説している。法華経とそれに基づく日蓮の思想の骨子を知ることができた。

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    2024年02月02日
  • 日蓮 「闘う仏教者」の実像

    Posted by ブクログ

    立正安国論提出の経緯、佐渡流罪、蒙古襲来と祈祷、本門の戒壇、墓輪番などについて、従来とは少し異なるが妥当な考え方が立論されている。

    日蓮の生涯についての現時点での決定版だろう。

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    2024年01月15日
  • 太平記 鎮魂と救済の史書

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    本書では『太平記』の性格を、室町幕府による南朝方の鎮魂だとしています。

    『太平記』における南朝方の登場人物の怨霊の描写は多いです。
    南朝方の死者の無念を慰めるため、後醍醐天皇や楠木正成といったキャラクターが亡くなった後も、引き続きフォーカスするというわけです。

    しかし、延暦寺出身で法勝寺の僧という中立的な立場の恵鎮が書き、足利幕府が検閲しているので、幕府方が悪とされているわけでもありません。
    また、儒教的道義論と仏教的因果応報論とが併存する思想を基調とする以上、南朝方を正義としては辻褄が合わなくなります。

    同じ軍記物である平家物語に比べると、太平記は怨霊の描写が多く、視点の中立性が高いう

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    2024年11月26日
  • 日蓮 「闘う仏教者」の実像

    Posted by ブクログ

    立正安国論を日蓮が書いたことは勿論知っていたが大まかな内容については知らなかった。

    地震や飢饉、疫病などの災害の由来は国家が念仏を採用してるからで、それを捨てて正しい教えに帰依することが災害をなくし、国家を安寧ならしめる道
    このことが立正安国論では説かれている。

    客と主人の問答形式で、構成されているのも立正安国論の私が驚かされた点だ。

    少々行き過ぎた思想(他宗の寺、塔を破壊し、他宗の僧の首を刎ねろなど)また、自分が祈祷しないと国は滅びるなど、中々にぶっ飛んだ思考の持ち主であることは間違いないが、随所に信者への気配り、優しさの心を持ったある意味カリスマ的存在であったと拝察する。

    何度、法

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    2024年11月26日
  • 増補 破戒と男色の仏教史

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    「95人と男色をしてきたが100は超えないようにいたします」と仏に反省文を出す僧侶には笑ってしまう。日本仏教において男色が公然の風習だったことがよくわかる。

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    2024年01月15日

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