松尾剛次の作品一覧
「松尾剛次」の「中世の都市と非人-武家の都鎌倉・寺社の都奈良-」「増補 破戒と男色の仏教史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
本書では『太平記』の性格を、室町幕府による南朝方の鎮魂だとしています。
『太平記』における南朝方の登場人物の怨霊の描写は多いです。
南朝方の死者の無念を慰めるため、後醍醐天皇や楠木正成といったキャラクターが亡くなった後も、引き続きフォーカスするというわけです。
しかし、延暦寺出身で法勝寺の僧という中立的な立場の恵鎮が書き、足利幕府が検閲しているので、幕府方が悪とされているわけでもありません。
また、儒教的道義論と仏教的因果応報論とが併存する思想を基調とする以上、南朝方を正義としては辻褄が合わなくなります。
同じ軍記物である平家物語に比べると、太平記は怨霊の描写が多く、視点の中立性が高いう
Posted by ブクログ
立正安国論を日蓮が書いたことは勿論知っていたが大まかな内容については知らなかった。
地震や飢饉、疫病などの災害の由来は国家が念仏を採用してるからで、それを捨てて正しい教えに帰依することが災害をなくし、国家を安寧ならしめる道
このことが立正安国論では説かれている。
客と主人の問答形式で、構成されているのも立正安国論の私が驚かされた点だ。
少々行き過ぎた思想(他宗の寺、塔を破壊し、他宗の僧の首を刎ねろなど)また、自分が祈祷しないと国は滅びるなど、中々にぶっ飛んだ思考の持ち主であることは間違いないが、随所に信者への気配り、優しさの心を持ったある意味カリスマ的存在であったと拝察する。
何度、法