松尾剛次のレビュー一覧
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仏教の歴史について至極真面目に解説されています。やはり岩波ジュニア新書は良いですね。
・現在の仏教は大きく分けて南伝系仏教(東南アジア)、東アジア仏教(日本、中国、朝鮮)、チベット仏教の3つに分かれる。
・密教は「即身成仏」「真言」「印契(いんげい)」「曼荼羅」「性的なシンボル」を特徴とする。
・菩薩とは大乗仏教の考え方で、利他行を行う人物のこと。悟りを開く前でも菩薩にはなれるということか。
・仏陀の教えは膨大で、どの経典を重視するかによって学派(研究者グループ)が分かれていき、いろいろな宗派が生まれた。たとえば法華経を重視する天台宗など。
日本における仏教の流れ:
・日本に仏教が伝わった -
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ネタバレ仏教の基本的な思想と展開が理解できる。おすすめ。
宗派の違い特徴(特に鎌倉新仏教以降)の解説が欲しかったかも。
- 仏教
- 「仏陀の悟りの境地をどうしたら得られるか」
- コア思想
- バラモン教に対する批判から生まれている
- 絶対的存在の否定 → 縁起説
- カースト制度の否定 → 行動によって決まる
- 基本ネガティブ。苦しみから如何に抜け出すか。
- 縁起説:空間的相関関係・時間的因果関係を重視。
- 輪廻説:悟らない限り、迷いの世界を輪廻する。
- 戒律(三蔵)
- 経(経蔵):仏陀の説法
- 律(律蔵):生活決まりごと
- 論(論蔵):学者の解説
- 三宝
- 仏:仏陀
- 法 -
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[ 内容 ]
仏陀の誕生と基本思想、大乗仏教の成立、アジア各地への展開をわかりやすく述べると共に、日本の仏教受容、鎌倉新仏教と近代以降の展開など、日本仏教の解説にも力点をおく。
日本人の生活や価値観に大きな影響を与えている仏教の本質を知り、現代を生きる私たちにとっての仏教の意味を考えるための平明な入門書。
[ 目次 ]
第1章 仏教とはなんだろう
第2章 仏教誕生と大乗仏教の成立
第3章 中国・朝鮮仏教
第4章 仏教と古代の日本
第5章 鎌倉新仏教の世界
第6章 近世以降の日本と仏教
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ -
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本書では『太平記』の性格を、室町幕府による南朝方の鎮魂だとしています。
『太平記』における南朝方の登場人物の怨霊の描写は多いです。
南朝方の死者の無念を慰めるため、後醍醐天皇や楠木正成といったキャラクターが亡くなった後も、引き続きフォーカスするというわけです。
しかし、延暦寺出身で法勝寺の僧という中立的な立場の恵鎮が書き、足利幕府が検閲しているので、幕府方が悪とされているわけでもありません。
また、儒教的道義論と仏教的因果応報論とが併存する思想を基調とする以上、南朝方を正義としては辻褄が合わなくなります。
同じ軍記物である平家物語に比べると、視点の中立性が高いうえに争乱期間が長いためにや -
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立正安国論を日蓮が書いたことは勿論知っていたが大まかな内容については知らなかった。
地震や飢饉、疫病などの災害の由来は国家が念仏を採用してるからで、それを捨てて正しい教えに帰依することが災害をなくし、国家を安寧ならしめる道
このことが立正安国論では説かれている。
客と主人の問答形式で、構成されているのも立正安国論の私が驚かされた点だ。
少々行き過ぎた思想(他宗の寺、塔を破壊し、他宗の僧の首を刎ねろなど)また、自分が祈祷しないと国は滅びるなど、中々にぶっ飛んだ思考の持ち主であることは間違いないが、随所に信者への気配り、優しさの心を持ったある意味カリスマ的存在であったと拝察する。
何度、法 -
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10月に鎌倉市民になったので読みました。
本書は鎌倉を「都市」と見なし、12世紀末から16世紀までを描いた歴史書です。
著者は鎌倉は「鎌倉末期から南北朝期には幕府によって公認された9つの繁華街のみならず山内一帯には建長寺、円覚寺の門前町が、極楽寺一帯には極楽寺の門前町が形成されていたのであり、武士のみならず僧侶や商人・職人ら町衆も多数暮らす複合都市であった」と記述します。興味深いのは各地に小京都があるように、茨城の古河、長野の上田のような小鎌倉が作られたこと。「鎌倉は東国の地方都市のモデルであった。それゆえ都市鎌倉は中世都市を理解するカギとなると考えている」と議論を発展させます。
鎌倉の本とい -
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<目次>
第1章 仏教とは何だろう
第2章 なぜ仏教を受けいれたのか~飛鳥・奈良・平安時代
第3章 中世仏教の新しさとは何か~鎌倉時代
第4章 どのように広がり、定着したのか~室町・戦国時代
第5章 江戸時代の仏教は堕落していたのか
第6章 明治維新はどんな意味を持つのか~明治から平成へ
<内容>
日本仏教史を専門にしていた著者の、大学退官記念のような本。新書の形態に合わせたコンパクトなまとめになっている。研究が進んで、かつてのように鎌倉新仏教が素晴らしい、という観点ではなく、明恵や叡尊、忍性などの様子も書かれているし、教科書よりも理解できる記述である。日蓮宗の展開や一向宗が広が -
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日本に広く浸透し、熱心な信者は少なくなってきているとは言え、日本最大の宗教である仏教。
自分の家も仏教だし、お寺に出かけ御朱印もいただく。(神社もだけど)
でどれだけ仏教のことを知っているの?と聞かれるとお恥ずかしい限りだったので、この本を手に取った。
そもそも仏教とは何か、日本が仏教を取り入れた理由は何かから、歴史的な変遷をテンポ良く説明してくれる。
もともと仏教は鎮護国家のために祈祷する宗教で、その中には個の救いや葬式等もなかった。そして、それを始めたのは、鎌倉時代 官僧から出た遁世僧たちだった。
明治の廃仏毀釈で、仏教界は大きな危機に陥ったものの、改革運動などで甦ったようだが、若い人の -
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仏教について改めて学び直すことができた。コンパクトでありがたい。特に、キリスト教などとことなり、仏教は縁起思想で絶対的な創始者といったものを認めないことから、かえって様々な経典や宗派が生み出されていったことなのだなあと思った。また、それが様々な土着信仰などと習合できるゆえんでもあるのかなと。密教について、真言宗は空海がすごすぎたからその後がぱっとしなかったこととか、即身成仏とは、それまでの成仏が何世代もかかって成仏を目指すのに対してだ、というのは知らなかったので勉強になった。鎌倉新仏教についてはさすがに専門なだけ詳しく勉強になった。特に貞慶や明恵ら旧仏教とされた人々も、同じく改革を指向した遁世
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・何故か、シニア版?には、記載されていないエピソードがあるような……。ジュニアとは思えないほど、良い本でした。
岩波新書版の『仏教入門』が、インドにおける仏教史を中心に据えていることに対し、岩波ジュニア新書版の『仏教入門』は(もちろん仏教の芽生えから伝来についても解説してはいますが)、どちらかというと日本における仏教史と人物が主題となっています。
これまでに読んだ仏教の本には載っていないエピソード「鑑真、失明の真相?など」も多く、興味深い内容ですし、仏教の開祖である釈尊の生涯はもちろん、仏教の進化?や伝来に携わった先人の生きざまも、現代に生きる私たちの指針になる内容ですので、先入観を持