渡辺房男の作品一覧

「渡辺房男」の「命の値段」「黄金の糸」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 大久保利通 わが維新、いまだ成らず
    4.0
    1巻641円 (税込)
    国造りに命を捧げた男が夢見た未来とは――。明治維新から十年、内務卿となった大久保利通は征韓論を唱えた盟友・西郷隆盛と対立、故郷・鹿児島へ戻った西郷は挙兵する。同じ頃、新政府に不満を抱く元金沢藩の士族は西郷の動きに共鳴、怒りの標的は大久保に向かう。彼らが策謀を巡らすなか、新しい国造りに邁進する大久保。そしてその日が…。西南の役から暗殺までの一年を描く渾身の歴史小説。
  • 黄金の糸 幕末甲州金始末
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    甲州の隠し金で大逆転を狙え! 甲府、江戸、横浜、富岡製糸場……。信玄ゆかりの金貨争奪戦の行方は!? 最後の甲州金、お前らには絶対に渡さぬ! 幕末、甲府勤番士の幕臣・高木東助は、城に眠る数千両の甲州金を、攻め寄せる官軍から守りぬくため、秘密裏に江戸の両替屋へと運び込む。しかし、次々と金を狙う刺客が現れ東助たちに襲いかかる。幕府再興を期して忍従の日々を送るが……時代に翻弄された男が戦いの果てに見出した人生の活路とは!? 「莫大な甲州金を手にした主人公がどのように幕末・維新を乗り超えたのか、彼とともに時空を超えて歩み続けて戴けたなら、著者として望外の喜びである。」――著者「あとがき」より
  • 命の値段 生命保険を創った男たち
    4.0
    1巻550円 (税込)
    貴殿の命は百円なり。生命保険という名の命の絆に賭けた男たちの熱き志を描く! 明治の初め、質屋を営んでいた角田小太郎は、友人の巡査の死や新興商人・安田善次郎との出会いを機に、庶民のための「人命保険」結社を立ち上げた。しかし、「宵越しの金は持たない」江戸っ子たちに生命保険の精神を浸透させるには、多くの災厄と困難に立ち向かわねばならなかった――福沢諭吉が日本に初めて紹介した生命保険の黎明期を描く感動の歴史ドラマ。
  • 儲けすぎた男  小説・安田善次郎
    3.5
    1巻660円 (税込)
    富山の最下級藩士の家に生まれながら、一代で大財閥を築き上げた安田善次郎。幕末明治の激動期、貨幣価値の変化の機を捉え、莫大な巨利を手中に収めて、日本一の大銀行家へと昇りつめた男がみせた、ここ一番の勝負勘とは? 東大安田講堂を寄付し、近代日本金融界の礎を作った傑物の生涯を活写した歴史経済小説。
  • 世界史に学ぶ経済
    -
    1~3巻220円 (税込)
    リーマン・ショック後、日米欧の果敢な金融緩和や財政出動によって、世界経済は壊滅的な状況になるのを回避しました。しかし今後、金融緩和の縮小段階に入っていくなかで、各国の経済や市場に大きな影響を及ぼすことが予想されます。ただし、何が起きるのか、それがどれぐらいのマグニチュードで起きるのかは、誰にも正確な予測はできません。  同様に、中国の台頭で世界の覇権構造はどう変わるのか、動力革命・インターネット革命に続くイノベーションは何か----といったことは、誰もが最も知りたいところでありますが、予測も困難です。ただし、現在の世界は、過去の歴史の積み重ねでつくられています。世界経済のさまざまな歴史を知ることは、今の時代を読み解くカギになるでしょう。  本書は、「中国は経済発展を持続できるか」とか「シェール革命で何が変わる」など、現代人がいま気になっていることを、過去の類似の事象などと比較して考えてみました。社会制度や科学技術も異なる時代の事象との安易な比較は慎むべきとしても、思わぬ示唆が得られるはずです。  本書の主な内容は以下のとおりです。 Part1 歴史で今を読み解く 疑問1 米国の金融政策はなぜ市場を乱す? 疑問2 中国の「影の銀行」は破綻する? 疑問3 アルゼンチン危機はなぜ頻発? 疑問4 貿易自由化はなぜ始まった? 疑問5 シェール革命で何が変わる? 疑問6 中国は成長を持続できるか? 疑問7 日銀が異次元緩和をしたのはなぜ? 疑問8 ITは仕事を奪うか? 疑問9 超インフレ時の株価は? 評論1 現代中国史 毛沢東とトウ小平の改革は常に「政治優先」だった 評論2 成長の壁に直面する先進国「戦争経済の先」を古典に学ぶ Part2 これが世界史を変えた 砂糖と紅茶 「イギリス風朝食」成立の裏面史 気候変動 飢饉をもたらした小氷期 麻薬 植民地経営の資金源 新幹線 世界の交通史を変えたスピード、収益、運行方式 ファッション スーツの原型は下級貴族の日常着 人口と地政学 ユーラシア覇権巡る攻防 歴史を左右した人口動態 オリンピック 冬季開催に反対した北欧 エロスと交易 長崎貿易を支えた遊女のコスプレ 大作を読む1 E・H・カーの『歴史とは何か』 大作を読む2ウィリアム・H・マクニールの『世界史』 Part3第一次世界大戦から100年 1総力戦が結びつけた「デモクラシー」と「ナショナリズム」 2政治指導者たちの誤算を描く『八月の砲声』 3人口爆発、経済成長、軍拡 強大化で孤立したドイツ

ユーザーレビュー

  • 黄金の糸 幕末甲州金始末

    Posted by ブクログ

    人脈の大切さ
    武田信玄の強さの一つが産出した豊富な金(甲州金・軍資金)であった。その甲州金を江戸に送る役目から一人の甲府勤番が活躍する。幕末から明治維新への変革時の徳川幕府崩壊で送り主を失い、地元甲府に還元しようと信頼できる人脈を辿り養蚕業と製糸工場などに投資、地元産業発展に役立てたとある。時代の変革期に事業・産業発展の成功に導いたのが信頼された人脈と紹介であったのは間違いなく、現代でも同じだ、特に時代の変わり目には。人間社会は何事も、特にビジネスなどは人柄による信頼・信用から成り立っていることを痛感する。

    0
    2024年01月27日
  • 大久保利通 わが維新、いまだ成らず

    Posted by ブクログ

    日本の礎を創り上げた男の最期の一年。新しい国造りに邁進する大久保、その新政府に不満を抱き標的として狙う金沢藩士たちの思い。

    0
    2018年09月13日
  • 儲けすぎた男  小説・安田善次郎

    Posted by ブクログ

    安田善次郎の生い立ちから起業して安田財閥として成り立っていく過程、そして明治維新という日本の激動期における企業の興亡を生き生きと描いている。
    安田寄り(贔屓)の視点であることは否めなく、当時の時代と経済界の状況を俯瞰できるとは言い難いが、それだけに物語として読みやすい構成。

    貧乏な生い立ちの安田善次郎が身一つで大財閥の基礎を築いていく人生物語を爽快かつ刺激的に表現している。

    0
    2014年12月02日
  • 命の値段 生命保険を創った男たち

    Posted by ブクログ

    著者は、東大文学部卒の渡辺房男。
    NHK在職中に、第23回歴史文学賞を
    とった。生命保険の創世記に、
    庶民が入りやすい保険を作った男の話。
    どんな時代にも妻の後押しなくては、
    男は成り立たぬもの。
    文章はとても読みやすい。

    0
    2014年07月06日
  • 儲けすぎた男  小説・安田善次郎

    Posted by ブクログ

    幕末の人物と言えば新選組を皮切りに高杉晋作くらいで止まってしまい。桂小五郎や西郷隆盛などの面白い作品に出逢ったことがない。まして早乙女貢戦士の山田顕義?「志士の肖像」などと書かれていて手に取ってから始まった。近代的なものはどこか近さを感じるんですよね

    僕の母校は全身が東京植民貿易語学校と言われています。その後保善高校となっているのですが、これは安田保善社からきているんだと思います。そううちの母校は安田財閥の創設者である安田善次郎さんなんですよね。まぁ~寄付ですから仕方がないのですが財閥系であればもっと知能指数高くていいような気もするんですけどねww

    初めて読みましたが富山で御家人株を買い末

    0
    2019年02月28日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!