渡辺房男のレビュー一覧

  • 黄金の糸 幕末甲州金始末

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    人脈の大切さ
    武田信玄の強さの一つが産出した豊富な金(甲州金・軍資金)であった。その甲州金を江戸に送る役目から一人の甲府勤番が活躍する。幕末から明治維新への変革時の徳川幕府崩壊で送り主を失い、地元甲府に還元しようと信頼できる人脈を辿り養蚕業と製糸工場などに投資、地元産業発展に役立てたとある。時代の変革期に事業・産業発展の成功に導いたのが信頼された人脈と紹介であったのは間違いなく、現代でも同じだ、特に時代の変わり目には。人間社会は何事も、特にビジネスなどは人柄による信頼・信用から成り立っていることを痛感する。

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    2024年01月27日
  • 大久保利通 わが維新、いまだ成らず

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    日本の礎を創り上げた男の最期の一年。新しい国造りに邁進する大久保、その新政府に不満を抱き標的として狙う金沢藩士たちの思い。

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    2018年09月13日
  • 儲けすぎた男  小説・安田善次郎

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    安田善次郎の生い立ちから起業して安田財閥として成り立っていく過程、そして明治維新という日本の激動期における企業の興亡を生き生きと描いている。
    安田寄り(贔屓)の視点であることは否めなく、当時の時代と経済界の状況を俯瞰できるとは言い難いが、それだけに物語として読みやすい構成。

    貧乏な生い立ちの安田善次郎が身一つで大財閥の基礎を築いていく人生物語を爽快かつ刺激的に表現している。

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    2014年12月02日
  • 命の値段 生命保険を創った男たち

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    著者は、東大文学部卒の渡辺房男。
    NHK在職中に、第23回歴史文学賞を
    とった。生命保険の創世記に、
    庶民が入りやすい保険を作った男の話。
    どんな時代にも妻の後押しなくては、
    男は成り立たぬもの。
    文章はとても読みやすい。

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    2014年07月06日
  • 儲けすぎた男  小説・安田善次郎

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    幕末の人物と言えば新選組を皮切りに高杉晋作くらいで止まってしまい。桂小五郎や西郷隆盛などの面白い作品に出逢ったことがない。まして早乙女貢戦士の山田顕義?「志士の肖像」などと書かれていて手に取ってから始まった。近代的なものはどこか近さを感じるんですよね

    僕の母校は全身が東京植民貿易語学校と言われています。その後保善高校となっているのですが、これは安田保善社からきているんだと思います。そううちの母校は安田財閥の創設者である安田善次郎さんなんですよね。まぁ~寄付ですから仕方がないのですが財閥系であればもっと知能指数高くていいような気もするんですけどねww

    初めて読みましたが富山で御家人株を買い末

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    2019年02月28日