作品一覧

  • 戦国乱世を生きる力

    戦国乱世を生きる力

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,397円 (税込)
    応仁の乱以降の中世日本は、まさに戦乱の時代であった。民衆は、殺害、略奪、放火の危険にさらされつつ、無法地帯を生き抜いていかねばならなかった。戦国大名も自身の野心のためだけに行動できたわけではなく、「国を静謐せしめる」(平和の秩序を回復する)ことにその存在意義が求められた。「土一揆」から「宗教」、「天下人の在り方」まで、この時代の現象はすべて平和を願い、なんとか乱世を生き延びようとした民衆の姿と切り離して考えることはできない。「乱世の真の主役としての民衆」を焦点とした戦国時代史。
  • 島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起

    島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    関ヶ原合戦の記憶も遠のいた1637年、彼らは突如として蜂起した。幕府や各地大名を震撼させ、12万人の大軍をもってようやく鎮められた大規模な一揆は、なぜ、いかにして起こったのか? 「抵抗」や「殉教」の論理だけでは説明できない核心は何か。信者のみならぬ民衆、戦国あがりの牢人、再改宗者らが絡み合う実相を、宗教という視点から戦国時代を考察してきた第一人者が描く。島原の乱を知る必読の決定版!
  • シリーズ<本と日本史>(4) 宣教師と『太平記』

    シリーズ<本と日本史>(4) 宣教師と『太平記』

    小説・文芸

    -
    1巻693円 (税込)
    <本と日本史>は各時代を代表する「本」のあり方から当時の文化や社会の姿を考え、その時代における世界観・価値観の成立を考察する歴史シリーズである。本書が扱うのは、宣教師と『太平記』の意外な関係だ。南北朝~室町期の武士の生きざまを描いた『太平記』は、戦国時代最大のベストセラーであり、数々の武将たちに愛好されていた。だからこそ、宣教師もこの作品を「日本を知るための最高の教科書」とみなして、必死に読み解こうとしたのであった。『太平記』と宣教師との接点に注目することで戦国時代に生きた人々の心性に迫ろうとする画期的論考。【目次】まえがき――宣教師の注目した『太平記』/第一章 中世びとの『太平記』/第二章 『太平記』と日本人の心性/第三章 『太平記』と歴史/第四章 記憶の場「日本」/終章 国家と未来/あとがき/参考文献
  • 織田信長

    織田信長

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻924円 (税込)
    時代に先駆けた思想をもち、伝統的権威や因習に囚われずに「天下統一」を目指した「革命児」信長。だが、この広く行きわたったイメージは、はたして歴史的な事実といえるのだろうか? 将軍足利義昭を擁しての上洛、対毛利戦や対武田戦による支配領土拡大、比叡山の焼討など史実を再検討していくと、実は伝統的権威と協調もし、諸大名との共存をも視野に入れ、世間の評判や常識にも敏感だった、時の武将の一面が見えてくる。中世的な価値観が近世へと向けて大きく変化する戦国時代を生きた、信長の真の姿を描く。
  • 宗教で読む戦国時代

    宗教で読む戦国時代

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    戦国日本人の「見えない宗教性」を解明。なぜキリスト教は拒否されたのか。一向一揆は宗教一揆だったのか。宣教師も驚いた戦国日本人の高度な精神性。その「ゆるやかな宗教性」のバックボーンとしての「天道」思想をキーワードに、一向一揆、キリシタン論争から島原の乱まで、日本人の心性に新たな光を投げかける。(講談社選書メチエ)

ユーザーレビュー

  • 織田信長

    Posted by ブクログ

    趣味のラノベ書きです。
    転生もので織田信長を登場させようと思い、キャラ作りのために読み始めました。

    元々、通説のフワッとした信長像しか持っていなかったので、簡単に本書の「新説(信長は天下狙っていなかった)」に納得してしまいました。

    唯一疑問が解けなかったのは、p121「本能寺の変の直前には四国の長宗我部氏にまで軍勢を送ろうとしたのは一体なぜなのか」と疑問の提起だけはれていて、(見落としているだけかも知れないが)武田攻めや毛利攻めはともかく、四国の長宗我部を攻める意味は本書の説明ではあまり納得できず、それこそ天下統一の野望的な理由以外にないのでは?と思えてしまったこと。

    明智光秀の裏切りの理由は分かっていないそうですが、たくさんある説の中に「四国の長宗我部を攻めることに反発」というものがあるそうです。

    神田氏とはまた別の学者さん(金子拓氏)が「信長にはそもそも天下統一の野望がなかったが、四国攻めの時点で初めてその野望を抱き、その『ご乱心』に光秀が奮起した」という説を書かれていて(今手元になくてうろ覚えですが)私にはそれが有力な説に思えています。今のところ。

    こんな風に「当たり前」とみんなが思っていた信長像が、実は違ったのかもという話を読めるのは、知的好奇心が刺激されるし、とても面白いです。
    相変わらず野心的で独創的な信長が描かれている漫画などを見るたびに「本当は違うかも知れないのにみんな通説に『洗脳』されてる」と複雑な気持ちにもなりますが。
    子供向けの絵本の信長は、宣教師から地球儀を貰って、それを触りながら「いつか世界征服」とまで描写してるのですから、「こうやって野心的な信長像を我々は思い込まされていたのだな。全くのデタラメだとしたら、本当に罪作りだな」と思います。。

    本書発売から10年近く経ちますが、なかなか覆らないものですね。

    ちなみに、そもそも読み始めた動機である、小説に登場させようとしていた信長は、こちらの「新説」を採用することにしました。

    「信長が天下狙ってなかったわけないじゃん。宗教も天皇も将軍も、全部自分より下のものとして見ていたに決まってるじゃん」みたいな感じの信長像は、簡単に覆らなさそうですが、私はあくまで創作しているに過ぎないので、信長像の論争には巻き込まず、見逃して欲しいなと都合の良いことを思っています(苦笑)。

    0
    2023年12月28日
  • 宗教で読む戦国時代

    Posted by ブクログ

    政治との関わり合いから宗教の影響・弾圧・果ては天草四郎時貞まで
    日本独自の宗教(八百万の神っていうもんだし、まぁそりゃそうよな)って
    凄い独特であって海を越えてきたキリシタンの方々は
    うん、日本の宗教って意味不明!!ってなるのもまぁ分からんでもない。
    カトリックが日本の寺社仏閣をバンバン破壊して日本の天道・王道を否定。
    もう何でもかんでも否定よ。
    結局は切支丹禁止に繋がっていったのではないかという話。
    一番勉強になったというか
    ほぉ~!!!って思い知らされたのは島原の乱。
    弾圧したって一括りになる理由がやっとわかった感じ。
    他教の信者を認める・認めないって今でも宗教争いは世界規模であるけども
    こんなにも昔からあるのにいまだ解決していないってことが一番こわい。

    0
    2018年11月08日
  • 宗教で読む戦国時代

    Posted by ブクログ

    戦国時代の宗教についての本である。特に、キリスト教史や、島原の乱(島原・天草一揆)に興味あったので読んでみた。以前から、キリスト教が何故弾圧されたのか。弾圧された要因について興味があった。この本によれば、当時のキリスト教の排他性に一要因があったようだ。確かに、ルイス・フロイスの『日本史』を読んでいても分かるように、日本宗に対する強い敵対心が見てとれる。ついつい、日本史に於ける、キリスト教の悲劇性にばかり目が行きがちだが、このような視点も面白い。

    0
    2011年01月10日
  • 宗教で読む戦国時代

    Posted by ブクログ

    専門的な内容だけど、読みやすくわかりやすかった。

    当時の日本人は「天道」概念(おてんとさまが見てるよ、みたいな感じ)を持っていた。
    信長や秀吉も然り。
    彼らは宗教弾圧をしたわけではない。
    むしろ戦国時代は宗教の並存が当たり前で、他を暴力的に排斥しようとする行為がだめだった。
    為政者はどうしようもなく排他的なグループがいた場合に、武力で持って制圧したのであり、教義に反対したり、そのグループの存在を否定しようとしたのではなかった。

    0
    2010年12月07日
  • 戦国乱世を生きる力

    Posted by ブクログ

     戦国時代というと、やはり信長、信玄、謙信といった戦国の英雄に目が奪われがちであるが、本書は、戦乱に逃げ惑った民衆が、乱世の真の主役ではなかったかとの問題関心の下に、戦国時代の様相を叙述したものである。

     第一章では、徳政を求める土一揆が起きる背景や、参加者がどのような者たちだったのか、流民や足軽との共通性が指摘される。第二章では、様々な争いに巻き込まれるおそれのあった村が、どのようにして平和を維持しようとしたのか、意外にも過去の遺物のように思われる本所の公家や僧侶の権威を頼ったことを、例を上げて明らかにする。
     第三章では、この時代においても、将軍が京都住民の保護に任ずる責務を負っていたこと、地方ではそれが戦国大名の役割であったことから、将軍と戦国大名とが「天下」と「国家」とを棲み分けて支配するのが、戦国時代の支配体制の枠組みであるとする。

     第四章、第五章は、宗教について論じられる。一向一揆や信長との対立・抗争といった史実は知っていても、詳しいことは知らなかったので、この箇所は非常に興味深かった。
     第六章、第七章は、信長の入京から天下統一への道行きについて。信長の示した天下布武の「天下」とはどの範囲を指していたのか、比叡山焼討ちや本願寺との争いに見られるように、信長は仏教を弾圧したのか、さらには安土宗論について、その意義は自力救済の禁止ということに本義があったのではないかなど、現在ではかなり有力となった見方が、詳しく説明されている。

     戦国大名がその支配する民衆に平和の回復をアピールしたこと、乱世に創り上げた村や町の自治体制も、近世社会の枠組みの原型として存続したことなどについて、本書全体を通して著者は解き明かしていく。
     歴史の表舞台に華々しく登場することこそないが重要な役割を担っていた民衆の姿を描こうとした著者の試みは、成功しているのではないだろうか。通読しての感想である。

    0
    2021年06月17日

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