作品一覧

  • タテ社会と現代日本

    タテ社会と現代日本

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻924円 (税込)
    『タテ社会の人間関係』著者の最新刊! 現代新書既刊3部作『タテ社会の人間関係』『適応の条件』『タテ社会の力学』累計170万部超のベストセラーシリーズ第4弾! 長時間労働をもたらす小集団の封鎖性。 非正規・正規雇用問題と「ステイタス・コンシャス」。 家族という小集団が招く家庭内虐待問題。 「場」の序列意識から生まれる新参者へのいじめ。 タテ社会のなかの女性の社会進出…… 「資格よりも場」「序列意識」「ウチとソト」など、日本社会独自の構造を鮮やかに解き明かした「タテ」の理論。現代日本の抱える問題を「タテ」の理論を使って読み解く52年目の続編。 終身雇用制が崩れても、なぜ先輩・後輩の関係は変わらないのか? 日本の組織で上司の上司に告げ口をするのが許されない理由とは? なぜ序列の意識なしに席に着くこともできないのか? 『タテ社会の人間関係』から50年超、著者がいま感じることとは? 現代社会と向かい合うための、「タテ社会」入門書! 「失われた二〇年」などと言われるように、低成長の時代が長年つづき、新卒一括採用から定年まで、すなわち入り口から出口まで面倒を見るという日本型経営がかたちを変えつつある、と報じられている。しかし、年功序列のようなものが薄らいだとしても、タテのシステムは残るところに残る。その大きなものが、先輩・後輩の関係である。最近の若者は自由になったといわれるが、学校において上級生、下級生の区別はなくならない。親分・子分の関係が薄らいでも、その要素がなくなっていないのと同じように、会社における先輩、後輩の関係はなくならないだろう。――「プロローグ」より
  • タテ社会の力学

    タテ社会の力学

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻836円 (税込)
    日本では法よりも社会的規制によって人々の行動は律される。『タテ社会の人間関係』で著者が提示した〈タテ社会〉というモデルを動かすメカニズムを、全人格的参加、無差別平等主義、儀礼的序列、とりまきの構造など、興味深い事例で解明、日本社会のネットワークを鮮やかに描き出す。外的変化に柔軟に対応する軟体動物的構造の再認識に国際化の扉は開く。(講談社学術文庫)
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

    タテ社会の人間関係 単一社会の理論

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻924円 (税込)
    日本社会の人間関係は、個人主義・契約精神の根づいた欧米とは、大きな相違をみせている。「場」を強調し「ウチ」「ソト」を強く意識する日本的社会構造にはどのような条件が考えられるか。「単一社会の理論」によりその本質をとらえロングセラーを続ける。(講談社現代新書)
  • 適応の条件 日本的連続の思考

    適応の条件 日本的連続の思考

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻946円 (税込)
    異なる文化に接した場合の〈カルチュア・ショック〉は、日本人において特に大きい。そこには、日本社会の〈タテ〉の原理による人間関係と、ウチからソトへの〈連続〉の思考が作用している。本書は、欧米・インド・東南アジアなど、ソトの場での日本人の適応と、そこに投影された〈ウチ〉意識の構造を分析し、〈強制〉と〈逃避〉という2つの顕著な傾きを指摘する。(講談社現代新書)

ユーザーレビュー

  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

    Posted by ブクログ

    「論理よりも感情が優先」し、「真の対話がありえない」「堂々と論理的に反論できない」という著者の嘆きは現代にも通じるなと思う。

    国民民主党の立ち回りが、「ふらふらしている」と言って批判するのも、与党・野党というタテの理論優先でものを考える人がいると解釈すると、腑に落ちるところがある。

    0
    2026年03月16日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

    Posted by ブクログ

    体系的に分析されていて、腹に落ちる。
    海外にいる日本人コミュニティの様子は50年前も今も変わらないことに驚き。

    0
    2026年02月06日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

    Posted by ブクログ

    1967年初版の本なのに、2025年に読んでもすごく納得できたし、面白かった!

    「タテ社会」「ヨコの繋がり」といった考えは、この本の著者である中根千枝さんが提唱した概念だったんですね。一般化しすぎていてびっくりしました。

    特に直接接触的な人間関係の項の、「集団構成員との実際の接触の長さ自体が個人の社会的資本」という箇所がすごくしっくりきました。インフルエンザとかで1週間お休みした後の学校の「なんか疎外感...」的なのはこういうことなんでしょうね…

    わたしがそうだったように、この本を読む人はみんな、自分の周りと照らし合わせて、「タテの関係ってホントそうだわ」って思うはず。

    私は理系なので、序論で少し難しく感じましたが、本論以降は読みやすく、一気に読んでしまいました。

    0
    2025年12月12日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

    Posted by ブクログ

    日本的な『ウチ』と言う時の西洋的な『私たち』とは異なる自己中心的で排他的な意識や、日本人は働き者や怠け者と言う考えはあっても、個人間の能力の差を認めない素朴な人間平等主義を持つと言う点など、改めて考えるとすごく腹落ちする部分がありましたが、人間平等主義なのに上まで行ける人は一握りで、下層では同じようなレベルの人が足の引っ張り合いをしている、なかなか成長が難しい環境だなぁとも思いました。

    西洋と言う物差しを使わないと言うわりには西洋との比較が出てきたり、その時代に他の人よりも西洋的なものに触れる機会の多かった個人の感想ではかいか?と思われる部分も出てきますが、戦後20年、現代から60年前の本であるにも関わらず、現代に生きる我々にも改めてハッとするような学びが多くある本だと思います。

    言い過ぎかもしれませんが、日本や日本人を批判する意見の多くはこの本に書かれている日本的な気質によるものを批判しているとまで言えるかもしれません。

    0
    2025年07月22日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

    Posted by ブクログ

    中根千枝の著書『タテ社会の人間関係』は、日本人の人間関係や集団構造の特質を「タテ社会」という概念によって明らかにしようとした画期的な研究である。本書は、日本社会における人間関係のあり方を、西洋的な個人主義社会と比較しながら、文化人類学的・社会構造的に分析している。

    中根は、日本では個人の資格や能力ではなく、まず「場」への所属が人間関係の基盤になるとする。肩書きや属性ではなく、その人がどの集団に属しているかが、その人の社会的位置を決定する要素となる。これを「場の論理」と呼び、欧米社会のように「資格の論理」(=能力・契約・専門性による個人の位置づけ)とは明確に異なるとする。

    また、日本社会では集団内部において「序列」が非常に重視され、上下関係が常に前提とされる。入社年次、年齢、経験年数などにより、先輩・後輩の区別が明確につけられ、それによって権限や役割が配分される。このような上下関係が集団を支配する構造が「タテ社会」の核心である。人間関係は、ヨコの平等な連携ではなく、タテの上下関係によって秩序化される。同期関係が存在する場合でも、それは一時的・限定的なものであり、すぐに競争や出世によって分岐する。

    タテ社会における集団は、小規模なヒエラルキー構造を連鎖的に形成しており、それぞれの小集団は密接な情的関係によって結びついている。リーダーは、その序列の中で自然に位置づけられ、特別なカリスマ性や能力によってではなく、年功や人間関係の積み重ねによって選ばれる。リーダーシップとは、構造的な位置づけの問題であり、西洋的な合理的支配や契約的支配とは異なる特徴を持つ。

    さらに、日本の人間関係には「ウチ」と「ソト」の強い区別が存在する。集団内部(ウチ)においては協調や忠誠が求められ、強い情緒的連帯が形成される。一方、外部(ソト)に対しては排他的・防衛的な態度が取られることが多い。この「内と外」の分離もまた、タテ社会の重要な構造的特徴の一つである。

    加えて、日本社会においては論理よりも、感情が優位に立つ傾向を指摘している。契約や原則ではなく、相手との「情」や「空気」を読み合う文化が支配しており、それが時に合理性や個人の自由を制限する要因ともなる。

    ただし、現代においては、個人主義や多様性が重視される風潮も強まっており、「タテ社会」の構造が絶対的とは言い切れない。だが、依然として、日本社会に深く根づく集団意識と序列意識を理解するための有力な道具であることに変わりはない。

    ・・・・・・・・・・
    164-165頁を読んだ上での考察。
    昨今、意外にも、組織の中における「ゲマインシャフト的集団の弊害」があるのではないか。これは、本来合理的・機能的であるべき会社(=ゲゼルシャフト的組織)において、感情的・閉鎖的な共同体的関係(ゲマインシャフト的性格)が過度に強まり、非合理な意思決定や不透明な権限運用が起こる現象である。

    人間関係が権限の源泉になる;能力や役職ではなく、「誰と仲が良いか」「どの派閥に属しているか」で権限が配分される。上司に「気に入られている」ことが実質的な影響力になる。

    意思決定が情緒的になる;合理性やデータよりも、「あの人が言っているから」「雰囲気的にそうだから」という判断基準が優先される。意見の異なる人は「和を乱す存在」とされ、排除されやすい。

    閉鎖性と透明性の欠如;派閥の中だけで意思決定が行われ、情報がオープンに共有されない。合理的な異議申し立てやフィードバックが機能しない。

    序列と情実による評価;実績よりも「長くいる」「気心が知れている」「上に気に入られている」といった要素が昇進に影響する。

    0
    2025年07月20日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET