前田京子さん、本当にありがとうございます!
この本でも色々試したいことが満載!
石けんは妻と共同して作りたいと思います。
「お風呂の愉しみ」
前田京子著 飛鳥新社
『トムズ・オブ・メイン』 というブランドのアメリカの石けん。
石けんの製法
油と苛性ソーダを合わせると、石けんとグリセリンができ
...続きを読むます。こうして油が石けんになる化学反応のことを「けん化」といいます。油脂でさえあれば、バターだろうが、テンブラ油だろうが、石けんができます。
グリセリンには、空気中の水分を引き寄せてくる性質がありますから、すばらしい保湿成分です。
手作りの石けんの場合は、油と苛性ソーダを混ぜたタネの中に、自然にたっぷりと出来上がって含まれているあグリセリンを、まるごと一緒に型に流して、そのまま固めます。肌荒れのためにわざわざ塗るようなものが、そのままごっそり入っているのですから、その石けんを使っただけで、ひび割れが治ったとしても、不思議ではありません。その上、肌にとっていい油を材料として選び、その油のよい性質をいためないよう、火にかけることもしません。ボウルの中で油と苛性ソーダを合わせたら、泡立て器でしばらくかき混ぜ、自然にけん化がすすような条件だけを整えてやり、ころ合いを見て型に入れ、あとは時間をかけて、石けんが出来上がっていくのを気長に4週間から6週間待つのです。これがコールドプロセスといわれる方法です。
手作りであれば、保存料や合成界面活性剤などを始めとする安全性の不確かな添加物を使わない、安心で健康なものが使えます。
日本酒、ビール、ワイン、シャンペン
有効成分はアルコールではなくて、中に含まれている糖分の保湿力。気が抜けてしまったものでも、いっこうにかまいません。酒臭いという感じはなくて、それぞれの材料の穀物や果物の香りが淡くほんのりとし、思いのほか、健康的な感じのものです。
「うるおいのある健康で美しい肌」とは、いたんでいなくて、水分をたっぷりと含んだ肌のことです。元気な肌は、皮膚の表面からの水分の蒸発を防ぐために、皮脂腺が皮脂を分泌し、それが薄い保湿膜となって、皮膚の一番上の角質層をおおっています。ところが、洗浄力の強すぎる石けんを使うと、汚ればかりか、水分の蒸発を防ぐために必要な皮脂までが、乱暴に捕りされてしまいます。すると、カバーのなくなった皮膚の表面から、水分がどんどん逃げてしまうのです。(以下、略)