作品一覧

  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    小説・文芸

    4.6
    1巻1,782円 (税込)
    15歳、自閉症当事者が書き下ろす みずみずしくも胸に迫る自伝エッセイ 自閉症者は何を考えているのか? 世界がどういう風に見えているのか? その心の声を真っすぐに書いた渾身のデビュー作の登場! (――五章 中学生編「あなたとわたしの区別がつかない」より) わたしは、あなたとわたしの区別がつかない。 自分と他人の区別がつかないのは赤ん坊だそうだ。赤ん坊が成長して、一歳ごろに自分以外に人間がいることに、気がつく。これを発達と言う。保健の教科書にそう書いてある。二歳ごろになると、他の人は、自分と違うことを考えていると理解する。このあたりで、世界には自分と、自分ではない誰かがいるとわかるのだ。 わたしは精神の一部が、いまも二歳以下であるようだ。わたしの中に二歳児がいる。怖くて、しかし面白い。わたしがわたしであるように、同じように誰かも誰かである。自分でない誰かは、わたしとは違う人間である。別々の心を持っている。ゆえに、わたしが体験したことは、わたしだけのものである。あなたが体験したことは、あなただけのものである。説明されれば理解はする。何度も口に出して言ってみる。だがしかし、ほんとうのところではわからない。わたしが知っていることは、みんなも知っていると思ってしまう。 【著者プロフィール】 4歳の時に自閉スペクトラム症の診断を受け、小学校では支援級に在籍。中学受験を経て現在は私立高校に通う。 中学3年時に夏休みの課題の作文「自閉症を持つ私から見た日常」が文部科学大臣賞を受賞。 自身が経験した、外見や行動が相手に与える誤解、コミュニケーションに生じる不調や、脳の特性による世界の見え方などを綴り、SNSでも大きな話題となった。

ユーザーレビュー

  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    Posted by ブクログ

    大人になってから自閉症と診断された私からは見たら、昔の私を見ているようで苦しくなったけど、彼の言葉のようにほんの小さく、確実に一歩ずつ成長してきたのだと気付かされた素敵な本でした。
    多分作者が描いたキャラに癒されました(笑)

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    2026年07月14日
  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    Posted by ブクログ

    自閉スペクトラム症の方の当事者エッセイ。ぐいぐい読めちゃう。子どもの頃から高校生に乗る頃までの鮮やかで切実な語り。こういう世界に生きているのか、と。全員に当てはまるわけではないのだろうけど、とはいえ、そうか色んなところで平行線になることもあるよね、と思う。
    とても素敵な1冊に出会えた。これからの未来がどうか生きていきやすくなりますように。
    スペクトラムなので誰しもにこのようなところがあるのかもそれないし、ないのかもしれない。色んな方の当事者の声をききたい。

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    2026年07月12日
  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    Posted by ブクログ

    著者の文部科学大臣賞を受賞した作文を読んでから、ずっと読みたいと思っていた本。とにかく文章が上手くて、スルスルとあっという間に読み終えた。彼の文章は何故こんなに読みやすいのか?以前読んだ韓国小説『アーモンド』と似ている。エゴを感じさせず、押し付けがましくない空気感が心地よい。
    内容も深い。徹底した内観と淡々とした自己分析が素晴らしい。読んでいる方が胸がチクッとするようなことにも、容赦なく踏み込んでいる。見たくないものを見たり、認めたくないものを認めたり、ということを繰り返す中で、著者が凄まじいスピードで成長していく。それを読んで、すごく元気が貰えた。そして何より自分自身の内観も捗った。
    藤田さ

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    2026年06月20日
  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    Posted by ブクログ

    私たちから見えているのは、その人の「外側」だけであり、内側は覗けない。

    そんな当たり前のことを、ほとんどの人が忘れていて、「外側」だけでラベリングをしていく。

    ※念のために書くが「容姿/見た目」のことではない

    私は感情がたかぶったとき、疲れているときなどに、「他者との境界線」が曖昧になる。
    「自分の気持ち」なんて、相手は知るはずもないのに、「なんでわかってくれないの!?」と怒りをぶつける。

    でも一方で、そうやって相手との境界が曖昧になっている様子は、SNSでもよく見る。
    知り得ない相手の事情を勝手に妄想して、自分の感情を「こんなこともわからないんですか」とばかりに並べたてている。

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    2026年05月19日
  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    Posted by ブクログ

    自閉症の15歳の方が書いた本で、すごく面白かった。
    まず障害のことを考慮せずとも文章がすごく上手い。伝えたいことが的確に伝わってくるように感じるので、楽しく読める。気持ちがいい感じ。面白いことも書いてある。
    この方はどう世界が見えているのか、分かりやすく書いてある。知らないことがたくさんあった。
    そしてお母さんや周りの方も素晴らしいと思った。

    これまで明確に意識はしていなくても、自閉症の事が分からなくてなんとなく怖いと思っていたのかもしれない。少しでも理解のヒントを得られて良かった。

    0
    2026年05月02日

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