作品一覧

  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない
    値引きあり
    4.6
    1巻825円 (税込)
    15歳、自閉症当事者が書き下ろす みずみずしくも胸に迫る自伝エッセイ 自閉症者は何を考えているのか? 世界がどういう風に見えているのか? その心の声を真っすぐに書いた渾身のデビュー作の登場! (――五章 中学生編「あなたとわたしの区別がつかない」より) わたしは、あなたとわたしの区別がつかない。 自分と他人の区別がつかないのは赤ん坊だそうだ。赤ん坊が成長して、一歳ごろに自分以外に人間がいることに、気がつく。これを発達と言う。保健の教科書にそう書いてある。二歳ごろになると、他の人は、自分と違うことを考えていると理解する。このあたりで、世界には自分と、自分ではない誰かがいるとわかるのだ。 わたしは精神の一部が、いまも二歳以下であるようだ。わたしの中に二歳児がいる。怖くて、しかし面白い。わたしがわたしであるように、同じように誰かも誰かである。自分でない誰かは、わたしとは違う人間である。別々の心を持っている。ゆえに、わたしが体験したことは、わたしだけのものである。あなたが体験したことは、あなただけのものである。説明されれば理解はする。何度も口に出して言ってみる。だがしかし、ほんとうのところではわからない。わたしが知っていることは、みんなも知っていると思ってしまう。 【著者プロフィール】 4歳の時に自閉スペクトラム症の診断を受け、小学校では支援級に在籍。中学受験を経て現在は私立高校に通う。 中学3年時に夏休みの課題の作文「自閉症を持つ私から見た日常」が文部科学大臣賞を受賞。 自身が経験した、外見や行動が相手に与える誤解、コミュニケーションに生じる不調や、脳の特性による世界の見え方などを綴り、SNSでも大きな話題となった。

ユーザーレビュー

  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    Posted by ブクログ

    15歳の自閉症の藤田壮眞さんのエッセイ。
    私は発達障害について、一般の方よりも知識があると思っています。発達障害のあるお子さんを持つ親御さん達の気持ちもある程度分かっているつもりです。
    でも、ご本人の感じていることは想像するしかありませんでした。気持ちは聞くことができても、見えているもの聞こえているものを共有することはできません。それをここまで具体的に言葉にしてくれているとは!
    それも15歳とは思えぬ文章!感性!
    定型発達の15歳の少年で、ここまで自己分析をして、それを言葉にできる人はいるだろうか?いや、◯歳の中年の私だってこんなことはできない‥‥
    読んでいて、こんなこともできるんだ、楽しく通

    0
    2026年03月29日
  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    Posted by ブクログ

    15歳でここまで書ける文章力がすごいです。
    とても分かりやすい文章でした。

    オーストリア研修はとても楽しかったようで生き生きと書かれており、自分も読んでいて楽しくなりました。

    そしてお母様のサポートやアドバイスが素晴らしいです。

    20歳ぐらいになったら、また是非本を書いてほしいですね。(その前に書いてくださってももちろんいいんですけどね。)
    応援しています。

    0
    2026年03月24日
  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    Posted by ブクログ

    等身大の言葉で、活き活きと自身の経験や考えを綴っていてページを捲る手が止まらなかった。一気読み。定型発達の人が生きることを前提に作られた社会での生き辛さを抱えながらも、本人が楽しんでる様子も垣間見えるのが良い。言葉選びもセンスがあり、卒業式の章は少しホロリときた。

    0
    2026年02月26日
  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    Posted by ブクログ

    「わたしは、あなたとわたしの区別がつかない。」
    この言葉の解像度がぐっと上がった気がする。

    自分と他者の境界線がわからない。
    どこまでも自分で、でもどこにも自分がいない。
    それは、すごく寂しいことなんだろう。

    「まだ通常の世界の初心者だ。初めて旅する外国のように、知らない文化や言葉の壁にとまどっている。」
    私達が彼らとのコミュニケーションに戸惑ってしまうのと同時に、
    彼らもこの世界でどう生きていけばいいか、どうアクセスすればいいか、必死で考えている。

    息子よ。君の世界は、一体どんなふうなんだ?
    その世界の旅に、一緒に連れて行ってくれないか。
    そして、君の目に見えるもの、聞こえるもの、感じ

    0
    2026年02月19日
  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

    Posted by ブクログ

    本人の健気さや明るさも良かったけど、
    お母さんやホストファミリーなど
    周りの大人の懸命さにも泣けてくる。

    ノートの落書きみたいなイラストが
    とても愛らしいし、落書きではなく
    ちゃんとイメージ化してくれるから
    見てる世界がわかりやすい。
    イラストも相まって、自閉症の彼には
    どんな景色が見えてるのかが伝わってきた。
    景色を文字で表すって相当難しいと思うけれど、
    本当に上手な表現で(でもシンプルでわかりやすい)
    素晴らしかった。
    ────────────────
    ・幼稚園の頃のわたしは困っていなかった。代わりに母が困っていた。

    ・羞恥心。これはかなり高度だと考える。理解するには、わたし以外にも心

    0
    2026年02月05日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET