シッダールタムカジーの作品一覧
「シッダールタムカジー」の「遺伝子‐親密なる人類史‐」「がん―4000年の歴史―〔決定版〕」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
感極まる作品で、実際に読み終えながら泣いてしまった。誤解なきように言っておくと、本書は無闇に物語性をかきたてるような、扇情的な語り口では決してない。華々しい学歴を持つ腫瘍内科医である著者が、至極冷静に客観的に、がんという病を名付け、腑分けし、闘ってきた人類の歴史を解説しているだけ。しかし何世代にもわたって数多くの人により受け継がれてきたバトン、血が滲むような悪闘の足跡、その全てがまだ過去となったわけではない、嘆息するほど多様で分厚いこの病の壁にいまだに体当たりし続けている研究情勢は、多くの人にとって改めて胸が打たれる歴史だ。何よりも、これは人間の尊厳の闘いであることを、一人一人の患者の姿を通し
Posted by ブクログ
ガンを取り巻く様々な分野からの視点が面白い。
医療の中でも外科的治療や化学療法も一枚岩ではなかったこと。そして緩和医療の気高い精神。科学や技術の発展が密接にガン治療にも関わっているということ。疫学はより客観的にがん医療を知るために必要だったこと。
シドニー・ファーバーらががん医療の発展のために奔走しているところも見どころ。医療の分野を飛び出し政治家や俳優、スポーツ選手にも働きかけ、広告塔を作り上げ、がん研究の礎となる基金を設立した。がん患者を助けると言う目的のため様々な手段を用いている点で、アフガニスタンの灌漑用水路の建設を進めた医師の中村哲さんが連想される。
本書は一貫して著者の“がん患者と
Posted by ブクログ
生物学に対する根源的な知的好奇心がこれでもかというほど満たされて震えるほど面白かった。
遺伝は、生命現象の神秘さと自らを形作る最小単位という身近さを併せ持っている。本書は、遺伝の解明の歴史書であるが、単なる科学史ではなく人類が自分の起源を語ろうとする壮大な物語である。遺伝の解明は科学の発展であるとともに、人間とは何かという自己の追求であり高揚感が抑えられなかった。
メンデルやダーウィンから始まり、ゴールトンやモーガンやワトソンやクリック、フランクリン、サンガーなどの科学的な偉業だけでなく、背景や野心、失敗、迷いなど人間的な面も余さず書かれていて良かった。
遺伝学の発展は、病気の解明や治療など多