渡辺清の作品一覧
「渡辺清」の「海の城 海軍少年兵の手記」「戦艦武蔵の最期」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「渡辺清」の「海の城 海軍少年兵の手記」「戦艦武蔵の最期」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
戦艦大和と並び、太平洋戦争時の帝国海軍の象徴的存在だった戦艦武蔵。全長263メートル、幅38.9メートル、海面からの高さはビル10階建以上と、広大な太平洋の海原にあってもその艦影は異様なものであったに違いない。そこに3000名以上の船員と46センチ砲三連を三門抱えていたから、主砲を撃つためにも艦自体が大きくなければならなかった。本書内でも最終的には主砲が撃てなくなるまで闘いを続けるのであるが、砲の撃てない武蔵はその攻撃力の大半、そして存在の意味も失う。
一方、大和と同じ様に太平洋戦争では象徴を失う事は許されず、また航空機を搭載できる空母中心の機動隊の方が余程使い勝手が良いため、戦いの機会からは
Posted by ブクログ
一応、小説の体裁。帝国海軍の戦艦に、水兵として乗るということが、いかに精神的、肉体的に辛いことであり、甚だしきは、戦闘でなく上官によって嬲り殺しになることもある、というリアリティに溢れている。
戦争の最前線に臨む兵というものは、それぐらい理不尽な鍛錬?によってスクリーニングされていなければ、ここが切所というときに逃亡などをはかり、全軍にダメージを与えかねない、というのが、制裁・しごき・・が指導層によって黙過されてきた理由ではある。しかし、古年兵が初年兵に精神注入棒を見舞うときの感情は、もはや野獣めいた感覚でしかなかろう。兵隊と人権は、もともと相容れないものだということ。