作品一覧

  • 中国の死神
    4.0
    中国の死神である「無常」。寿命が尽きようとする者の魂を捉えにくるこの冥界からの使者は、日本では無名だが中国ではよく知られた民間信仰の鬼神である。冥界と密接な関係をもつ廟で盛んに祀られ、その信仰は中国にとどまらず台湾や東南アジア各地にまで広がっている。 「白と黒」のペアで存在することが多い無常は、謎の高帽子をかぶったり長い舌をダラリと垂らしたりと、強烈な視覚イメージで中国人のあいだに根づいている。だがその一方、無常がいつ、どの地域で、どのように誕生して現在に至るのか、なぜ人々は死神を拝むのか、そうした無常信仰に対する客観的な考察はこれまで十分になされてこなかった。 本書は、2年半に及ぶ中国でのフィールドワークに基づきながら、無常の歴史的変遷を緻密にたどり、妖怪から神へと上り詰めたそのプロセスや背景にある民間信仰の原理を明らかにする中国妖怪学の書。貴重な写真をフルカラーで130点以上収録。
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪
    4.5
    これがSNS時代のフィールドワーク術だ! 中国は宗教大国だった!? 奇っ怪な神々が跋扈する中国各地のディープな信仰世界を、TikTokを駆使した「お手軽フィールドワーク」で活写する前代未聞の民俗学ルポルタージュ。福建在住の異色の民俗学者が描き出す、知られざる中国の素顔に刮目せよ! 驚きの取材写真180点超もフルカラーで一挙収載!

ユーザーレビュー

  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

    Posted by ブクログ

    面白すぎる。中国はお廟がたくさんあって民間信仰が盛んだ…というくらいは知っていたけど、今も実際に神懸かりするシャーマンなどがいて人々に日常的に慕われているんだ、というのを中々初めて知り、心底驚いたしワクワクした。
    遼寧省の道教寺院で、神懸かりしている一般男女がずらりと並んでいたというのはかなり圧巻だった。調べるとこのお寺はトリップドットコムでも紹介されているくらい観光可能な有名なお寺。行ってみたすぎる!
    和式大黒天の章などは、民間信仰が現在進行形で作られていく様がよく分かり大変興味深かった。

    バスが止まっていても乗合タクシーのおっちゃんに車に詰め込まれるとか、ホテルの前にいたおばあさんの紹介

    0
    2026年01月31日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

    Posted by ブクログ

    中国の宗教民俗学を研究している著者が、中国のSNS「TikTok」から流れてくる民間信仰絡みの動画をもとに超ローカルな神様を調べる異色のフィールドワークブック。

    中国に逆輸入した日本の大黒天、タイの呪術師が中国人をターゲットに発明したセクシー九尾狐、逆さの神様張五郎など日本にいては絶対に知ることがなかった中国の神々にワクワクする。

    同時に、政府が認めた宗教以外は邪教と定められた中国においてしぶとく活動を続ける民間信仰の信者達の逞しさに感動を覚えた。

    0
    2026年01月19日
  • 中国の死神

    Posted by ブクログ

    各時代の政権や宗教団体に整備された神様然とした神ではなく、特定地域の庶民発・流転を繰り返してきた地元の信仰対象としての死神・無常と庶民の関わりを描く
    元々の由来がここで考察されている通りとしたらかなり格が上がりつつあるようにも見えるが、分身の取り入れなど今後も変化が見られそうで楽しみ

    0
    2025年06月23日
  • 中国の死神

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「無常」という中国の死神の成り立ちや民間信仰の様子を研究する。研究書といっても、言葉は易しく写真も豊富なのでとても読みやすい。推論を立て、文献や現地調査を通じて、少しずつ謎が明らかになっていくという研究の様子が追体験できる。

    「無常」という神様は、ノッポの「白無常」(表紙の写真)とチビの「黒無常」のセットで祀られるのが一般的で、中国や台湾の廟で見かける神像のなかでも特に印象的な外見をしている。道教では数多の神様が信奉されているが、その中でもメジャーな存在といえる。(ちなみに、台湾では「七爺」「八爺」とも呼ばれている。)

    もともとは没個性的だった「無常」が、どのようにして現在の「白無常」よう

    0
    2025年02月26日
  • 中国の死神

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    以前から中国の神様とか神話に興味がありました。
    というのも、天帝とか西王母のような存在はあるらしいのですが、どうもそれと宗教や信仰が私の中で結びつかないのです。
    でもまあ、死神から勉強してみるか、と思って読んだのですが、思っていたのとはちょっと違う展開になってしまいました。

    著者がテーマとして追いかけているのが「無常」という死神です。
    ここで中国の世界観が関係してくるのですが、神様は基本的に天にまします。
    しかし、寿命が尽きそうな人間がいると、部下に「迎えに行ってやれ」と命じます。
    なんと神さまの世界は階級社会で、しかも官僚制です。
    上司である神さまに命じられて迎えに来てくれるのが勾魂使者で

    0
    2025年02月14日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!